【助けて】オレの恋人が粗チンかもしれん 【救命】我的男友可能是处男
ギャグです。なんでも許せる向け 纯属恶搞,仅供娱乐向
・類が序盤不憫、中盤妄想力豊かすぎ、後半不憫 ・前期可怜兮兮,中期妄想力爆棚,后期又惨兮兮
・司が序盤無神経な王様、中盤メス⚪︎ギ、後半不憫 ・司:前期是没心没肺的国王,中期变成发情母狗,后期沦为可怜虫
・彰人が序盤無神経なラッパー、中盤終盤不憫 ・彰人:前期是没心没肺的说唱歌手,中后期变成可怜虫
・粗チンだのちんぽだの汚い言葉が飛び交いまくります
・满嘴都是"烂鸡巴""肉棒"之类的脏话
・キャラ崩壊 ・角色形象崩坏
・本番シーン(妄想)フェラ顔射(現実)表現あり ・实际场景(妄想)口交颜射(现实)描写存在
・自慰表現あり ・自慰描写存在
・序盤アツ(冗談)中盤ルア(事故)があります ・开场高能(玩笑)中段展开(意外事故)请注意
・最後のページ目におまけで冬彰があります ・末页附赠冬彰小剧场
・推敲していません、何かあればコメント欄DMで教えていただければ幸いです
・未经仔细推敲,如有不妥之处欢迎通过评论区或私信告知
・あまり深く考えずお読みください
たまにはこんなハッピー類司をかきたいなと思っていたので書きました。もうすぐ2024年も終わりを告げますね、近頃は急に冷えてますし皆様も体調にどうかお気をつけください。
2025年も類司と皆様に幸あれ!
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司は1人で暗い夜道を歩いていた。仲直り出来たらと思って買った食事たちが虚しい重さを齎しながら、司の歩に合わせてがさごそと音を立てる。ここがどこかなど気にせず司は夜道をさまよいながら、ズビズビと音を立てて泣いていた。
司独自走在昏暗的夜路上。为和好而买的餐食徒增空虚的重量,随着他的步伐发出沙沙声响。他毫不在意身处何方,只是徘徊在夜色中,抽抽搭搭地啜泣着。
類はオレから乗り換えて彰人と付き合っていた。あの一日で、だ。仕方の無いことなのかもしれない。いや、仕方ない。
类从我这里换成了和彰人交往。就在那一天。也许这是无可奈何的事。不,就是无可奈何。
「う゛っ……おれは…」 "呜……我……"
そんなつもりではなかったのだと、そう弁解するつもりだった。しかし類が彰人を押し倒している場面を見た瞬間司の頭で考えていたあらゆる言葉は吹き飛んで、頭がどうしようもなくクラクラして、すぐその場を離れてしまった。司は夜の深さを存分に使って泣いていた。街灯も疎らなこの道は自分の涙や赤い顔、鼻水を存分に隠してくれる。何度かゴシゴシと拭っていたがあまりにも溢れ出てくるため、とうとう拭うことすらしなくなった。
他本想辩解说自己并非有意如此。但当他目睹类将彰人推倒的瞬间,司脑海中所有准备好的话语都烟消云散,只觉天旋地转,当即转身离去。司借着深夜的掩护尽情哭泣。这条路灯稀疏的小道完美遮掩了他满脸的泪水、通红的面颊和鼻涕。他反复用袖子擦拭,可泪水实在涌得太凶,最终连擦拭的动作都放弃了。
どうしてこのようになってしまったかなんて分かっていた。自分が類の―――プライベートなことについて大声で言ってしまったからだ。冷静さをかいていたせいで状況を判断できなかった。結果類を怒らせてしまって、自分は類に――――恋人に見放されたという訳だ。
他心知肚明为何会落得这般境地——都怪自己高声谈论了类最私密的事。因丧失冷静而误判形势,结果惹怒了类,就这样被恋人抛弃了。
彰人はかっこいい男だ。何事にも真剣で、相談もしっかり聞いてくれた。そういうところが司は好きだった。きっと、類も彰人のことが好きになってしまったのかもしれない。
彰人是个帅气的男人。无论对什么事都很认真,也会好好倾听别人的烦恼。司正是喜欢他这一点。说不定,连类也喜欢上彰人了。
「………オレより、ずっと」 "………比我还……"
ふとそんな弱音が出た。漏れだした声は酷く現実味を帯びていた。肘掛に当たらぬよう彰人のふわふわとしたオレンジの髪に手を添えていた類。もうキスしそうなほど近く、彰人の顔こそ見えなかったが、類の顔は赤く長いまつ毛がふるりと震えて、息も上がっていて、あともう少しで、なにかしそうな様子だった。
不经意间泄露出这样的丧气话。漏出的声音带着强烈的现实感。类将手轻轻搭在彰人蓬松的橙色头发上,避免碰到扶手。两人近得几乎要接吻,虽然看不见彰人的脸,但类的长睫毛微微颤动,脸颊泛红,呼吸急促,眼看就要做出什么举动。
「……う゛……うおおおおお!おれは、なんて、こと、を…っう゛顔向けできん、るい、るい」
"……呜……啊啊啊!我、我到底、在干、什么……呜、没脸见人了、类、类"
司が「類」と呼ぶと、類はいつもすぐに駆けつけてくれる。「どうしたの」と聞き、司がなにかしたいことがあれば手伝ってくれる。たわいもない話をする度に相槌をうったり茶化したりする。今はもう、それが手から離れてしまったことが何より辛かった。それでも、縋り付くことなんて出来ない。
每当司呼唤"类"时,类总会立刻飞奔而来。"怎么了"这样询问着,只要司想做些什么就会帮忙。每次闲聊时都会附和或打趣。如今最令人痛苦的,莫过于这份温暖已从指间溜走。即便如此,也无法再死缠烂打地依赖对方。
「……っおまえの、ちんぽだとか、どうでもいいんだ………」
"......谁在乎你的、那玩意儿是大是小啊......"
そうだ、バラしたかった訳では無いんだと司はもらした。誰もいない夜道で言い訳をこぼす。晩夏の夜の、少し肌寒くなった風が司の皮膚を撫でて、鳥肌がたつ。それさえも自分を罰するなにかに思えて身震いをする。
是啊,并不是存心要拆穿的——司在无人的夜路上喃喃辩解。晚夏夜风带着微凉抚过司的皮肤,激起一片鸡皮疙瘩。连这阵风都像是某种惩罚般,让他浑身发抖。
「おおきいとか、ちいさいとか、どうでもよくて……」
"大也好,小也罢,根本无所谓......"
検索なんかしなくていいんだ、悩むことなんて何も無い。類がどれほど粗チンで、ミリサイズで、小指サイズで、なんなら「なかった」としても、司にとってはなんともない些細な問題だった。
不用去搜索什么,根本没什么好烦恼的。无论类君的尺寸多么迷你,是毫米级还是小指般大小,甚至就算"根本没有",对司而言都不过是微不足道的小事。
『類』なら、いいんだ。『類』がいいんだ。他の誰かがどうだなんでどうでもいい。類から与えられる愛だけで十分なのだと、それを、どうして先に類自身に伝えられなかったのだろう。後悔が波のように襲って、足がすくんだ。
只要是『类』就好。只要是『类』就足够了。其他人怎么样都无所谓。光是类给予的爱就足够填满整颗心,为什么没能早点把这个想法告诉类本人呢?后悔如潮水般涌来,双腿顿时发软。
「…じ、自分が気持ちよくなることも、どうでも、いいんだ」
"...让、让自己舒服什么的...根本...无所谓"
あの背筋のゾクゾクは、今思えば快楽と、また別のもので構成されていたのかもしれないなと思った。「自分」で類が、いつもとは違う表情を見せてくれたら嬉しい。「自分」で類が、色々な感情を呼び起こしてくれたら嬉しい。
现在回想起来,那时脊背窜过的战栗感,或许并非单纯由快感构成。只要能用"自己"这副身躯让类露出与平日不同的表情就很开心。只要能用"自己"这副身躯唤起类各种各样的情绪就很开心。
ああ、だから今泣いてるのか。 原来如此,所以你现在才在哭啊。
もうそれが、なくなってしまったから。 因为那已经,不复存在了。
「おまえが、るいが、オレで満たされたら嬉しい、し、お前の笑顔を見る度に、望むものになる度に、嬉しいって思う……」
"只要你、只要露依、能被我所填满就会开心,每次看到你的笑容,每次实现愿望时,我都会感到幸福……"
そう思うのに、それを自分から手放してしまった。 明明这么想着,却亲手将它抛弃了。
『彰人くん、愛してるよ』だなんて、類の口から聞いてしまったらどうしよう。いつも自分にだけ向けられるあの蕩けた蜂蜜のような視線が、自分以外に注がれているのを見てしまったら、きっと凄く―――――。
"彰人君,我爱你"——要是从类口中听到这样的话该怎么办。那总是只为自己投来的、融化了蜜糖般的目光,若是看见它落在别人身上,一定会非常——————。
「…………ぅ゛ううう!…っるい、るいいい!」 "…………呜嗯嗯!…好、好难受!"
公園のベンチ付近にへたりこんで、司はしゃくりあげた。ぐるぐると回るのは、どうしようという気持ちと、罪悪感と、恐怖だ。また『あの時』みたいな冷たい瞳をされたらどうしよう、いつも司を見る類の瞳を知ってしまったら、もうあんな目をされることに耐えきれない。自分はもうあの瞳に、あの手の優しさに、あの甘い声に、どうしようもないほど慣れきってしまった。
瘫坐在公园长椅旁,司抽噎起来。在脑海中盘旋的,是手足无措的心情、罪恶感与恐惧。要是再被用"那时候"的冰冷眼神注视该怎么办,已经习惯了类注视自己的眼神,就再也无法忍受那样的目光。自己早已无可救药地沉溺于那双眼眸、那双手的温柔、以及那甜蜜的声音里了。
「っう゛っ……るい、るい、るい……」 “呜……好、好、好难受……”
どれだけ呼んでもこないことは分かっていた。だからもうこれで呼ぶのは最後にしようともう1度だけその名前を口にしようとした矢先。
我明明知道无论怎么呼唤他都不会来。所以这将是最后一次了,就在我准备再次喊出那个名字的瞬间。
「っ司くん!」 "司...司君!"
焦ったような類の声がした。急いで振り向いた司が類の名前を呼ぶ前に、類は司を後ろから抱きしめた。寂しく風に吹かれていた背中がよく知った温度に包まれて、司は息を詰めた。
传来类焦急的声音。在司匆忙转身呼唤类的名字之前,类已从背后紧紧抱住了他。被寂寞寒风吹拂的脊背突然陷入熟悉的体温中,司屏住了呼吸。
「……は」 "……啊"
「つ、つかさくん、ごめん、ごめんね、ね、つかさくん……あ、涙……」
"对、对不起,司君,对不起啊,司君……呜、眼泪……"
幾分か息が上がっていた類が大きく呼吸をして、司の頭を撫でながら「見つかってよかった」と漏らす。涙、とつぶやいたあと類は悲痛な顔をしながら司の頬に伝った涙を拭おうとした。が、司は反射的に類の腕を払っていた。
略微喘着粗气的类深深吸了口气,一边抚摸着司的头发边呢喃道"能找到你真是太好了"。在轻声说出"眼泪"这个词后,类露出痛苦的表情试图擦去司脸颊上流淌的泪水。然而司却条件反射般甩开了类的手臂。
「い、いやだ!」 「不、不要!」
悲鳴のような声と、かわいた音を立てて振り払われた腕を見て、類は呆然としている。司自身も自分がそのようなことをするとは思わず、思わず固まってしまった。
听到那近乎悲鸣的声音,看着被甩开的手臂发出干涩声响,类整个人都愣住了。司自己也没想到会做出这种事,一时僵在原地。
先に動いたのは司だった。素早く立ち上がると、袋も持たずに走り出そうとする。「待って!」類は追随するように立ち上がり司の腕をがっしりと掴むと、強引に引き寄せる。
先动作的是司。他猛地站起身,连包都顾不上拿就要往外冲。"等等!"类紧跟着站起来,一把牢牢抓住司的手腕,强硬地将他拽了回来。
「話をっ」 “听我说”
「……いやだ!いやなんだ、いやだ……!」 “……不要!不要啊,不要……!”
きっと別れ話だ。わかっている。分かっているが今は聞けない。きっと今聞いてしまったら類に無様な姿を見せてしまうに違いなかった。類は慌てて耳を塞ごうとする司の手を取る。司がその手を乱暴に振り払おうとした矢先、類の手の温度が伝わって、ふと類が彰人に対してソファでしていたことを思い出した。
肯定是谈分手的事。我知道的。虽然知道但现在不能听。如果现在听了,肯定会在类面前露出难堪的样子。类慌忙抓住想要捂住耳朵的司的手。就在司想要粗暴甩开那只手的瞬间,感受到了类手掌的温度,突然想起了类和彰人在沙发上做的事。
類の大きい手が、彰人の頭を撫でていた。彰人はどんな顔をしていたのだろう、類は、どんな表情をしていたのだろうか。熱く濃くギラついた金の瞳で、彰人を見ていたのだろうか。
类那双大手,曾经抚摸着彰人的头。彰人当时是什么表情呢,类又露出了怎样的神情呢。是不是用那双炽热浓烈、闪闪发光的金色眼眸,凝视着彰人呢。
自分を棚に上げてと、冷静であった頃の自分なら言うはずだ。しかし我慢できなかった。
换作平时冷静的自己,肯定会说"先管好你自己吧"。但我实在忍不住了。
―――あんなことをした手で、触れないで欲しい。もう他人のものになった手で。
―――别用那双手碰我。那双已经属于别人的手。
「司くん!」 “阿司!”
駄々をこねるのを諌めようとする類を遮るように、司は叫んだ。
司像是要打断那些试图劝阻撒娇的人一般,大声喊道。
「……彰人の!!」 “……彰人的!!”
「……!?」 "……!?"
「彰人のところに、行けばいい!!」 "只要去彰人那里就好了!!"
司の目の奥がグゥと熱くなって、涙がボロボロとこぼれた。目のふちから大粒の雫が頬を伝って、地面に小さな跡を作る。視線の端で類が肩をびくつかせるのがわかった。
司的眼眶深处一阵灼热,泪水大颗大颗地滚落。豆大的泪珠从眼角滑过脸颊,在地面留下小小的水痕。余光里他看见类肩膀微微颤抖。
「わかってる!オレがわるいことはわかってる、泣いたり怒る資格なんてないことも、お前が優しいことも、すまない、わかってる、わかってる、んだ」
"我知道的!我知道都是我的错,我既没资格哭也没资格生气,也知道你很温柔,对不起,我知道的,我都知道的啊"
近づこうとする類を両手でグッと押す。 用双手使劲推开试图靠近的同类。
「つかさく」 "司君"
「っ!触らないでくれ!!……お前はもう彰人のことが好きなんだろう!?無神経なオレより余程かっこよくてすごくて…優しくて、お前も、彰人の方を余程大事にしてる!!…無神経で、類を傷つけたオレは、もう類には必要ないんだろう!?だからあの時お前と彰人は……っ」
"别碰我!!...你不是已经喜欢上彰人了吗!?比起我这个迟钝的家伙,他明明更帅气更厉害...还那么温柔,你也明显更重视彰人!!...像我这样迟钝、伤害过类的人,类已经不需要了吧!?所以那时候你和彰人才会..."
「まってっ」 "等一下"
類が必死に司に呼びかけるのを、首を振って拒否する。類の手が何度も司の方に伸びてくるたびに、あの時の情景が思い浮んて手を振り払ってしまう。
类拼命呼唤着司的名字,他却摇着头拒绝。每当类的手伸向司时,那天的场景就会浮现,让他一次次甩开对方的手。
「なあ、るい……すまない、ほんとうにすまん、おれが、おれがわるいんだ………すまない、ごめん、なさい…」
"喂,琉衣……对不起,真的对不起,是我、是我的错………对不起,原谅我…"
「………つかさくん、つかさくん」 "……司君,司君"
この言葉を言うのが自分では無いだろうことは重々承知していた。しかし類の口から言われるのは足が震えるほど怖い。足が無意識にじり、と後方に下がって、類から距離を取る。類はもう司に近寄ろうとはしなかった。
我深知说出这句话的绝不可能是自己。但从类口中听到时,恐惧得双腿都在发抖。双脚无意识地向后挪动,与类拉开距离。类也不再试图靠近司。
そもそも類が別れ話をしなくても、あの状況から見て類の気持ちが彰人に傾いたのは疑いようもない事実だ。
即便类没有提出分手,从当时的情形来看,类对彰人的心意已然倾斜,这是毋庸置疑的事实。
それでも類は司を抱きしめ引き留めてくれた。だが彼はもともと仲間に対して熱い男だ。最早司のことは過去になって、しかし自分を傷つけるからと、『別れ』を言い出せなくなる可能性も十分にあるのではないか。そうしたら、自分は類と彰人の仲を邪魔する人間になってしまう。これ以上大切な友人である彰人、そして類の、お邪魔虫にはなりたくない。
即便如此,类还是紧紧抱住了司想要挽留他。但他本就是会对同伴倾注热情的男人。司的事早已成为过去,却可能因为不愿伤害自己而始终无法说出"分手"二字。若真如此,自己岂不成了妨碍类与彰人感情的第三者?他绝不愿再当彰人——这位最重要的朋友,以及类之间的绊脚石。
「自分勝手で、すまない。……きっと彰人が寂しがるから、オレはもうお前に顔向けできないから。彰人にも、お前にも、悪いから………もう行ってくれて構わない」
“是我太任性了,对不起……彰人一定会觉得寂寞的,我已经没脸见你了。对彰人也好,对你也好,我都亏欠太多……你走吧,不用管我了。”
そう言ったあと、司はまた小さく口を開く。握り拳を作って俯いて、自分らしくない弱々しさで発したその言葉は、思った以上に簡単に、するりと口から出た。
说完这句话后,司又微微张开嘴。他攥紧拳头低着头,用与自己性格不符的软弱语气说出的那句话,比想象中更轻易地滑出了唇间。
「……別れてくれないか、類」 "......我们分手吧,类"
しばらくの間、二人は沈黙していた。 两人陷入了长久的沉默。
風の音も騒音も何も無かった。少し開けた場所にある公園には二人の他に誰もいない。類は何も言葉を発さず、司も同様だった。
风声与噪音皆不复存在。开阔的公园里除二人外空无一人。类始终不发一语,司也同样沉默。
いつまでそうしていただろうか。 不知这样持续了多久。
「はあ――………」 「哈啊――………」
やがて、類が大きくため息をついた。それはため息と言うよりは、なにかを抑えようとしているような深い深呼吸とでも形容した方が正しかった。静寂を切り裂く失望の音だ。
终于,类深深地叹了一口气。与其说是叹息,不如形容为试图压抑某种情绪的深呼吸更为贴切。那是划破寂静的失望之声。
「……っすまな」 “……抱歉”
司は体をビクつかせながらその時初めて、まともに類の方を見た。
司颤抖着身体,那时才第一次正眼看向类的方向。
「ひっ」
そのかんばせには笑みや怒りは全く浮かんでいなかった。口を結び、眉も、そして目も、司を見すえたまま何も動かない。完全な無表情だった。
那张脸上既无笑意也无怒色。双唇紧闭,眉毛与眼睛都纹丝不动地凝视着司。完全的面无表情。
「………あっ、ぁ…」 "……啊、啊…"
口をガクつかせながら何とか声を振り絞って言い訳をしようとする司を、類はその金の瞳で、淡々と見ている。類の秘密を喋ったばかりか、触れないでとすら言ってしまった自分の身勝手さ。それが今、司の身に重苦しいほど襲いかかっていた。弁解できる雰囲気では無かった。
天马司一边颤抖着嘴唇试图挤出辩解的话语,神代类只是用那双金色的眼眸平静地注视着他。自己不仅泄露了类的秘密,甚至还说出"别碰我"这样任性的话。此刻这份自私正以令人窒息的重量压在天马司身上。空气中根本不存在容许他辩解的余地。
類が1歩を踏み出す。ローファーがざり、と砂を踏んだ。司はもう後ろには行けず、そして逃げようとも思わなかった。類が拳を握っていることに気づいたからだ。
类向前迈出一步。乐福鞋沙沙地踩在沙地上。司已经无路可退,也未曾想过逃跑。因为他注意到类正紧握着拳头。
殴られるかもしれない、いやそれも当然か。観念した司はこれから来るであろう痛みと衝撃に耐えようと足を踏んばって、きつく目を閉じた。
可能会挨揍吧,不,或许这也是理所当然的。认命的司扎稳马步,紧闭双眼,准备承受即将到来的疼痛与冲击。
「…………」 “…………”
「………これ、見て、聞いて」 "………看看这个,听听这个"
「……えっ?」 "……啊?"
ぎゅうっと目を瞑ったまま何秒かたったころ、類から言葉が投げかけられる。殴られると思っていたがどうやら違ったようだ。恐る恐る目を開くと、ロックの外されたスマホが司に差し出していた。類のスマホには連絡によく使われるアプリが表示されていて、彰人から送られてきた動画が、再生ボタンを押されるのを待っていた。
司紧闭双眼数秒后,类突然开口说话。本以为会挨揍,但似乎并非如此。战战兢兢地睁开眼睛,发现类解锁的手机正递向自己。屏幕上显示着他们常用的通讯软件,彰人发来的视频正等待着播放键被按下。
「もしこれで、僕のことを信じられないなら」 "如果看完这个还是不能相信我的话"
類はか細い声で言った。小さく下を向いた類の顔は、心做しか青かった。いつも月のように好奇心と嬉々に輝く金瞳は今やすっかりなりを潜めていた。
类用微弱的声音说道。微微低着头的类,脸色不知为何显得苍白。那双总是如月亮般闪烁着好奇与喜悦的金色眼眸,此刻已完全黯淡无光。
「…………」 “…………”
「…………」 “…………”
この後の流れはきっと、別れよう、と言葉が続くはずだ。しかし類はまったく言えていなかった。口をパクパクとさせて言い渋る。司は目元を熱くさせながら、類の手からスマホをそっと取る。震える手で再生ボタンを押す。そこに何があるのか、なにが切り取られているのか、まったく検討もつかないまま、司は思い切って、流れ始める音声に耳を傾けた。
接下来的发展本该是说出"分手吧"这样的话。但类却迟迟未能开口,只是嘴唇颤抖着欲言又止。司的眼眶发热,轻轻从类手中取过手机。他用颤抖的手指按下播放键。完全无法预料里面会是什么内容、被截取了什么片段,司下定决心,开始倾听那段正在播放的录音。
それは堪えようもないほどの『感情』に満ちた告白だった。
那是一个充满难以抑制『情感』的告白。
それは動画だったが、スマホは服の中にあったのだろう、服が邪魔をして画面は真っ暗だった。布の擦れたようなノイズ音の後、『本日はご来店頂きまして真にありがとうございます、本日11月21日は―――』というアナウンスが遠くで聞こえる中、類の呆れたような声が聞こえた。
那本是一段视频,但手机大概被塞在衣服里,衣物遮挡使得画面一片漆黑。在布料摩擦的杂音之后,远处传来"衷心感谢您今日光临本店,11 月 21 日当天——"的广播声里,夹杂着类那带着无奈的声音。
『はずだったのにねえ』 本该是这样的呢
その声に、類がびくりと体を揺らした。思わず類が声を上げる。
听到那声音,类猛地颤抖了一下身子。类不由得叫出声来。
「まって、そこから…!?」 “等等,那里不行…!?”
スマホを司から取ろうとしたのだろう、しかしどうにか思いとどまって、ぐっと片腕をもう片方の腕で押さえて小さくなっていた。怒られる前の子犬のような、捨てられる前の子供のような、そんな不安そうな表情の類に司も思わず息苦しくなった。足がすくむほどの罪悪感が司を襲うが、すまないと思いつつもその音声の続きを聞こうとする。
他大概是想夺回司手中的手机,却在最后一刻硬生生刹住动作,用一只手死死按住另一只手腕蜷缩起来。那副惴惴不安的神情——像即将挨骂的幼犬,又似将被遗弃的孩童——让司的胸口没来由地发闷。足以让人腿软的罪恶感席卷而来,司一边在心里道歉,一边继续播放着那段音频。
『出会ったんですね、司センパイに』 "你遇到司学长了吧"
撮影者は彰人だったようだ。類の声からいくらか近いところで彰人の声が録音されている。それに気を止める間もなく、自分の名前が出てきたことで、司の体が跳ねた。何の話をしていたのか、全く見当もつかない。戸惑う司に、動画の中の類が声を出す。
拍摄者似乎是彰人。录音中彰人的声音离类的嗓音相当近。司还来不及细想,听到自己名字的瞬间身体猛地一颤。他们究竟在谈论什么,完全摸不着头脑。正当司困惑之际,视频里的类开口说话了。
『性欲が…愛の証だなんて思わないけど』 "[R-18] #腐向同人 #♡娇喘 【救命】我的男友可能是早泄 - 一缕的小说 - pixiv"
『虽然不认为性欲…是爱的证明』
性欲。……性欲?類の口からでた思わぬ言葉に司は固まった。硬いローファーが砂を擦る音がする。類が顔を真っ赤にして固まっているのが夜の暗さでもわかった。
性欲。……性欲?从类口中意外蹦出的这个词让司僵住了。硬底皮鞋摩擦沙地的声音清晰可闻。即便在夜色中,也能看出类涨红着脸凝固的模样。
『抱きたいなって思ったのは、司くんが初めて』 想和你做爱——司君是第一个让我产生这种念头的人
動画の中の彰人が息を呑んだことがわかる。しかし司はそれ以上の、頭を殴られるような衝撃を持って、唾を飲んでいた。
视频里彰人倒吸凉气的声音清晰可辨。但司承受着更甚于此的、仿佛当头棒喝的冲击,艰难地咽下唾液。
―――ずっと、抱くとか抱かれるとか、そういうのを抱いているのは司だけだと思っていた。悩んでいたわけではなかった。自分のいやなことはしない、類はそういう性格だからだ。たとえ二人の関係が恋人同士という譲り合い受け入れ合うという関係になった後でも、類は本当の『嫌』を譲らない。そういう気安さは二人の間に持っていたつもりだった。その証拠に類は司とのセックスを完全に拒絶したりはしなかった。しかし彼が遠慮をした時、司の中で心が一片曇ったような気がした。すりガラスのように不透明なその部分は、「そういうことを強制してしまったのかもしれない」という焦りや、「嫌われてしまったのかもしれない」という、誰も悪くないはずの、思う必要もないはずの不安だった。そういう部分が今回彰人とのあの会話に結びついたのだろう。
———一直以来,司都以为渴求着拥抱或被拥抱的只有自己。倒不是说为此烦恼。因为类就是"不愿做的事绝不勉强"的性格。即便两人成为需要互相迁就包容的恋人关系后,类也从不妥协真正的"厌恶"。司本以为自己早已习惯这种相处模式——毕竟类从未彻底拒绝过与他做爱。但当恋人表现出迟疑时,司心底总会泛起薄雾般的不安。如同毛玻璃般模糊不清的焦虑,既担心"是不是勉强对方了",又害怕"可能被讨厌了",明明谁都没有错,明明不该有的胡思乱想。这些情绪碎片,此刻全都与彰人那番对话串联了起来。
動画の中の類が、司の魅力や二人の馴れ初めについて語りだす。柔らかい口調だ。怒りや不安に支配されていない、いつも通りの類だった。
视频中的类开始讲述司的魅力以及两人相识的经过。语气很温柔。那是未被愤怒与不安支配的、一如既往的类。
――――自分は、『そういうこと』に興味がある。 ――――我确实对"那种事"有兴趣。
類は驚いていたが、司は至って普通の男子高校生だ。漫画も読むし、買い物にも行くし、かっこいいことが大好きな、ただの男子高校生だ。男子高校生ならほとんどの人間が芽生えうる性欲というものも司の中にはもちろんあった。そして、司の両親も咲希も、よく愛情を確かめ合うときお互いを抱きしめるのだ。そういう幸せを司は間近で見てきたことも関係しているだろう。しかしそういうことに関して、司は自分のことを複雑だとは思っていない。
虽然类很惊讶,但司只是个再普通不过的男高中生。会看漫画,也会去购物,最喜欢耍帅的普通男高中生。作为男高中生,司体内当然也存在着大多数人都会萌生的性欲。而且司的父母和咲希也经常在确认爱意时互相拥抱。司近距离目睹过这种幸福大概也有关系吧。但关于这种事,司并不觉得自己有什么复杂的。
好きだから、したい。繋がりあいたい、気持ち良いことが好きなのではない、もっと深く触れ合うのが好きなのだ。
因为喜欢,所以想做。想要彼此相连,并非只因愉悦之事,而是渴望更深层次的交融。
――――類は、そうじゃないのか? ―――难道阿类不是这样吗?
いつも先陣を突っ切って類に声をかけてきた司は、その時初めて立ち止まった。類の性格は知っている、身をもって経験したからだ。彼は失望したら、見限ったら、どうしようもないほど冷たい目と態度で徹底的に突き放す。正直、もう一度体験したいとは思えない。
总是率先冲上前与阿类搭话的司,此刻第一次停下了脚步。他太了解阿类的性格了——那是用亲身经历换来的认知。当阿类感到失望决定放弃时,那双冰冷眼眸与疏离态度会彻底将人推入深渊。说实话,他再也不想体验第二次了。
『それで、その時に司くんがね―――』 所以那时候司君他啊——
動画の中の類は、まだ司のことを好きだと話す。甘い声で、しかし弾んだ口調は、語ることが楽しいと思っているようだ。胸がぐっと痛くなって、司は思わず胸に手を当てていた。心臓がドキドキなっている。
视频里的阿类仍在诉说着对司的喜欢。甜美的声线配合雀跃的语调,仿佛光是讲述这件事就令他无比欢欣。胸口突然传来尖锐刺痛,司下意识按住心口。心脏正剧烈跳动着。
ふと動画の中で、彰人がみじろぎした。がさり、という音と共に、類がふっと笑うのが聞こえる。
视频中彰人突然微微一动。伴随着沙沙的声响,能听到类轻轻的笑声。
『無理だよ』 『不行啊』
『は?』
『あんな程度じゃ、離せない』 『这种程度就想让我放手?』
「……!」
空気が揺れる。その発信源は司だった。持っていたスマホにぐっと力が入って、手汗でどっと出る。類も耐えられないというようにみじろぎした。
空气骤然凝固。始作俑者是司。他紧握手机的指节发白,掌心渗出涔涔冷汗。类也像不堪忍受般微微颤抖起来。
「…あーーー……なんでこんなのまで録画してるんだ東雲くん」
“…啊——……为什么连这个都录下来了啊东云君”
現実の類が、捻り出すようにそう言った。類は俯いて髪をくしゃりとかく。逃げ出したいほど恥ずかしいのだろう、でも、今は自分の方が真っ赤になっているに違いないと司は思った。それでもスマホを手放す気にはなれない。
现实中的类,像是绞尽脑汁般挤出这句话。类低着头胡乱抓挠头发。想必是羞耻到想逃跑吧,但司觉得此刻自己肯定脸红得更厉害。即便如此他还是不愿放下手机。
「なんだ………そうだったのか…」 "什么嘛......原来是这样啊..."
司は思わず呟いた。 司不自觉地喃喃道。
嫌なのではなかったのか、強制していたわけでもなく、類もそうだと思っていたのか。自分は汚いと思われていたのではなかったのか。
难道不是因为讨厌吗,也不是被强迫的,类也是这么想的吧。自己是不是被当成肮脏的人了。
もはや疑いようの余地はなかった。アナウンスは今日の日付を言っているところからみても、これは偽装でも何でもない、単純な、類の感情のあるがままに語られた言葉なのだろう。
已经毫无怀疑的余地。从广播正在播报今天的日期来看,这既非伪装也非其他任何掩饰,纯粹是发自内心的真情流露吧。
『……はは、それ、司先輩が聞いたらどう思うんでしょうね?』
……哈哈,要是让司前辈听到这话会怎么想呢?
あまりの重さに思わず失笑した彰人の言葉に、類は続ける。
面对彰人因过度沉重而不禁失笑的发言,类继续道。
『別にどうもしないだろう、そういう人だよ。むしろ怖がるんじゃないかな、彼、あまり恋愛感情みたいなものには疎いようだから』
应该不会有任何反应吧,他就是那种人。倒不如说可能会觉得害怕,毕竟他对恋爱感情这类事似乎很迟钝
スマホを握っていた手から力が抜けた。司の強張っていた体から力が抜けた様子に、何を勘違いしたのか現実の類が慌て始める。
握着手机的指节突然失力。看到司僵硬的身体突然放松下来的模样,不知误会了什么的现实中的类突然慌乱起来。
「まって、ほんとうに、まって……怖がらないで、これは…」
“等等,真的,等一下……别害怕,这是……”
――――怖がったりしない。何にも思わないなんて、到底できっこないだろう、こんなものが。
――――怎么可能不害怕。面对这种东西,要说完全无动于衷根本做不到吧。
「…っ、ね、司くん!もういいでしょう?!」 「……喂、司君!够了吧?!」
焦らされた類が強引に司の手をぐっと下に下ろすと、スマホ画面をタップする。そして動画の停止したスマホを奪い取ろうと司の腕を掴んだ。それを司は勢いよく払い除けると、そのスマホが決して奪われないように両手でスマホを掴み、類の手から守るように胸元に寄せた。
被挑逗得心痒难耐的类强行将司的手往下拽,点击了手机屏幕。当他想夺回暂停视频的手机时,一把抓住了司的手腕。司猛地甩开他的手,双手紧紧握住手机护在胸前,仿佛绝不让类有机会抢走。
「いやだ!渡さないぞ!」 “不要!我才不会交给你!”
「っ、ごめ…」 “啊、对不起…”
司の声に類の体が硬直する。また傷つけてしまったかもしれないという焦りや恐怖で、類は途端に強引さを引っ込める。それを見て司は慌てて弁解をした。
听到司的声音,类全身僵直。或许是担心自己又伤害了对方,类突然收敛了强硬的态度。见状,司慌忙辩解起来。
「これは、そうじゃなくて…類の……類の……おもってることをだな……」
"这不是...那种...那种...我所想的那样..."
司の喉は震えていた。類の方を上目遣いで見ながら、司は哀願する。水分を多分に含んだハチミツのような大きい瞳や赤くなった目元には病んだような可愛さがあり、司本来の、健全な表情は鳴りを顰めていた。その不健全で倒錯的な色っぽさに、類の喉仏がごくりと上下する。
司的喉咙颤抖着。他抬眼望向类,目光中带着哀求。那双含着水光、如蜜糖般的大眼睛和泛红的眼角透出一种病态的可爱,司原本健康的表情此刻已荡然无存。面对这种不健康而扭曲的性感,类的喉结上下滚动了一下。
司の色づいた桜色の唇から、言葉が溢れた。 从他那染上樱色的唇间,溢出了话语。
「思ってることを……もっと、聞きたい………んだ………」
“想听你……再多说些……心里话……”
類が驚いた表情をする。 类露出了惊讶的表情。
「っ………それは」 "啊………那个"
「聞きたい、聞きたいんだ、もっと」 "想听、好想听、再多说点"
今、とんでもない顔をしている。二人は同時にそう思っていた。
此刻的表情简直糟糕透顶。两人同时这样想着。
「……どういうことか、わかってる………?」 "......你明白这意味着什么吗......?"
司は頷いた。 司点了点头。
「………いまきみ、どういう顔してるか、わかってる……?」
"……你现在……知道自己是什么表情吗……?"
類が震えながら言った。この動画を「聞きたいから聞く」ということは、類の「抱きたい」という発言も「離せない」という格好の悪い独占欲丸出しの思考も、全てを容認すると言っているということであると解釈して良いのかということを問われていることは、混乱している司にもわかった。そしてその答えが、司の口から言わずとも示されていることも。
类颤抖着说道。这段"因为想听所以才听"的视频,意味着连类那句"想抱你"的发言,以及"不想放开"这种难堪又充满独占欲的想法,全都获得了默许——这个混乱的解读连头脑发昏的司也意识到了。而那个不言自明的答案,此刻正清晰地映在司的脸上。
「………かお、まっかだよ……」 “………脸、好红啊……”
――――真っ赤だ、火照っている。司の白い肌がふわりと色づいて、口をむずむずもごもごとさせている。
――――通红一片,滚烫发热。司白皙的肌肤泛起淡淡红晕,嘴唇蠕动着发出含糊不清的呜咽。
「………触っていい?頭だけ」 "……可以摸摸吗?就碰一下头"
「ああ……、取り上げるなよ!」 "啊……别抢走啊!"
「取り上げないよ……もうここまで聞かれたら、もう何を聞かれても変わらないからね」
"不会抢走的……既然都让你听到这种程度了,再听到什么都无所谓了吧"
きゃんきゃんと吠える司に、類はおずおずと一歩ずつ近づきながら、ついには司の頭をふわりと撫でる。側頭部を優しく撫でながら、手を下にどんどんやっていく。類は未だ震える指で司の小ぶりな耳をするすると撫でた。そのまま司の耳朶をふにふにと挟み込む。そのあまりの優しげで愛情に満ちた手つきに、司の背筋がふるりと震えた。そうなれば誤魔化すように茶化すしかない。
面对汪汪叫的司,类小心翼翼地一步步靠近,最终轻轻抚上司的发顶。他温柔摩挲着太阳穴,手掌渐渐向下游移。类仍颤抖的指尖滑过司小巧的耳廓,最后将耳垂轻轻捏在指间揉弄。那过分温柔又充满爱意的抚触让司的脊背窜过一阵战栗。事到如今只能插科打诨蒙混过去了。
「っ、すきだなあ、おまえ、それ」 “啊…好喜欢你…这个…”
「それ?」 "那个?"
「頭撫でるの……」 "摸头……"
類は困ったように微笑んだ。「可愛いものは撫でたくなるだろう?」その直球な言葉に、司は照れるのを隠すように再生ボタンを押した。
类露出困扰般的微笑。"看到可爱的东西就会想摸摸看吧?"面对如此直白的发言,司为了掩饰害羞按下了重播键。
「っわ、音量…ねえ、少し大きくないかい…?」 “哇,音量…喂,是不是有点太大了…?”
「類」
司は片方の手で、いまだ口を挟もうとする類の口に人差し指を当てた。ふに、とした唇の感触が何とも可愛らしくて、思わず笑みが溢れる。
司用一根手指抵住了恋人仍想争辩的嘴唇。那柔软唇瓣的触感可爱得令人发指,让他不自觉地漾开笑意。
「静かにしてくれ、今からお前の言葉を聞くんだから」
"安静点,我现在就要听你解释"
「………っ、……くそ、かわいい……」 "……可恶…怎么会这么可爱…"
『司くんのことは本当に、大切で大切で……大切にしたくて』
『我真的真的…好珍惜好珍惜司君…想把你捧在手心里疼爱』
一区切りつけた後、動画の続きはそんな言葉から始まった。不安そうな声で後輩に悩みを打ち明ける類に、司は思わず自分の力不足さ、そして不甲斐なさを痛感してしまう。そんな司の様子を感じ取ったのか、類はまたもや司の頭を撫でる。大丈夫だよ、とでもいう様に。
告一段落后,视频的后续便从这样的对话展开。后辈用不安的声音倾诉着烦恼,让司不由得痛感自己的力不从心与窝囊。或许是察觉到了司的消沉,类又一次轻抚他的头顶,仿佛在说"没关系的"。
『…だからこそとても、不安なんだ。傷つけたくなんか全くなくて…』
“……正因如此才非常不安。我完全不想伤害你……”
――――傷つける?ピンと来ない司を置いてけぼりにして、動画の類は語り続ける。現実世界の類は、この後に続く言葉を覚えているのだろう、未だ震えていた手を司から離すとわなわなさせながら顔を覆い隠す。その態度に「なにをもう照れることがあるのかと」最初こそ首を傾げていた司だったが、その後に続いた言葉を聞いて納得した。
――――伤害?将一头雾水的司抛在脑后,视频里的内容仍在继续讲述。现实世界中的司似乎记得接下来要说的台词,颤抖着将手从对方身上移开,同时用发抖的双手捂住脸。看到这副模样,"都这种时候了还有什么好害羞的"——司最初还歪着头表示不解,但在听到后续的台词后便恍然大悟。
『大好きなんだよ、すごく。すごくすごく好き。愛してる、心の底から。もう絶対離せないくらいに』
"最喜欢你了,超级喜欢。喜欢得不得了。我爱你,发自内心地爱。已经喜欢到绝对无法放手的地步了"
納得はした。そのあまりの直球すぎる愛の言葉に、思考停止になりはしたが。こういうのに、司は弱い。きっと聞かれるはずではなかったのだろうことは、最初に彰人が行った『……はは、それ、司センパイが聞いたらどう思うんでしょうね?』という言葉からも察しがつく。
我接受了。面对如此直白的爱语,虽然大脑一度宕机。但司就是吃这套。从彰人最初那句"……哈哈,要是被司学长听到会怎么想呢?"就能猜到,这大概本不该被我听见。
司はなんとなく、彰人がこの動画を司に送り付けることは無かったのだろうなとおもった。そういう意味で彼は良識を持った人間だ。だからこそこうして聞けたことが、類には悪いが本当に――――。
司隐约觉得,彰人大概不会主动把这种视频发给自己吧。从这点来说,他倒是个有分寸的人。正因如此才能像这样打探到消息,虽说对同类很抱歉——但实在是————。
「う、嬉しい……」 “呜、好开心……”
歓喜の声を漏らした司に、類は「えっ」という声を上げる。心底意外そうな声だったので、司は思わずムッとしてしまった。
听到司漏出欢喜的声音,类发出“诶”的一声。那声音听起来完全出乎意料,让司不由得有些恼火。
「なんなんだお前は。オレが嬉しいと思うのがそんなに気に食わないか?」
“你到底怎么回事?我高兴就这么让你不爽吗?”
「いやそんなことは、ない、けれど。……?あ」 “不、不会的,但是……?啊”
そこまで言うと、類はハッとした表情で「と、止めて!」と言った。あからさまに焦りを隠さない類の態度に司のほうも不安になり始める。
听到这里,类猛然一惊,喊道:"住、住手!"看到类毫不掩饰的慌乱态度,司也开始感到不安。
「な、何を言ったんだ、逆に気になるじゃないか」 "你、你刚才说什么?反倒让我更在意了好吗"
「いやそれは」 "不那个..."
それと同時に、好奇心がむくむくと沸き起こる。 与此同时,好奇心开始蠢蠢欲动。
「なあ、いい加減諦めてくれないか」 "喂,差不多该放弃了吧"
「………っ」 "………呜"
『大切にしたいって、そう思うのに。どうしてなんだろうね―――』何拍かを置いて類がまた語り始める。
"明明想要好好珍惜的。为什么会变成这样呢——"停顿了几拍后,类又继续诉说起来。
聞きたい、類の言葉は全て。現実の類が迷子になった子犬のような瞳で司を見つめる。
想听,类说的每一句话。现实中的类用迷路小狗般的眼神凝视着司。
「幻滅、したりしないかい…?」 “不会...感到幻灭吧...?”
「しない」 “不要”
司は類のほうをしっかりとみて頷いた。当たり前だとでも言うように胸を張る。いままで泣いていた司の弱々しさはすっかり無くなっていた。
司凝视着类,用力点了点头。他挺起胸膛,仿佛在说这是理所当然的事。方才哭泣时展现的脆弱已从司身上彻底消失。
司は類の本心を見抜いていた。彼は司に聞かれることを拒絶しているような態度をとるが本当は違う。
司早已看穿类的真心。虽然类摆出拒绝被询问的姿态,实则不然。
聞いて欲しいんだ、類は。自分が『どれだけ』なのかを。
类渴望着——渴望有人能倾听自己究竟「沦陷到何种程度」。
そして類は司を常に『試し続けている』。それはある種の試し行為だった。今までずっと何かを落胆し続けていた類は、「どこまでなら受け入れてくれるのか」を司に対して常に試し続けている。自分の醜さを自ら晒すことで、万が一受け入れて貰えなかったとしても「ああ仕方ないか」と思えるようにしていることはわかっている。それが類のどうしようもない心の弱さで、粗チン云々ではない――――最も司に、言いようもない不安やある種の緩やかな失望さえも与えてしまう行動だった。
而类一直在"试探"着司。那是一种试探行为。至今为止一直对某些事物感到失望的类,不断通过"看看能接受到什么程度"来试探司。他明白,通过主动暴露自己的丑陋,即使万一不被接受,也能想着"啊,没办法呢"。这是类无可救药的心灵脆弱,与所谓的粗短无关——这是最让司感到难以名状的不安,甚至某种缓慢滋长的失望的行为。
そしてそれが司が類の愛情を信じたくても心のどこかで不安に思っている理由だ。
而这正是司即便想要相信类对自己的爱意,内心深处却仍感到不安的原因。
めんどくさいやつだ、と司は心の中で思った。信じきれていないのはどちらなのか、司には分からない。でも類を安心させるには粗チンではなく、その心を。類が醜いと勘違いしている心を、汚くなんてないと、いや仮にそう言うふうに類が思ってしまったとしても、それでも好きだと言ってやらないといけない。言い続けてやらねばならない。
真是个麻烦的家伙,司在心里想道。究竟是谁无法完全信任对方,司并不清楚。但要让类安心,需要的不是粗暴的对待,而是他的心。要告诉那个误以为自己丑陋的类,他一点都不肮脏,不,即使类真的那么想,也必须告诉他我喜欢你。必须不断告诉他。
そしてその覚悟を、司はもう、いや初めから、ずっと持っていた。
司早已——不,从一开始就始终怀抱着这份觉悟。
動画の中の類が、些か低い声で漏らす。 视频中的类用略显低沉的声音喃喃道。
『…妄想の中で僕はいつも司くんを酷い目に合わせてる。泣いても絶対やめてやれないぐらい。だからこそ、離してやれないのが、こわい』
…在妄想里我总是让司君遭遇很过分的事。就算他哭也绝对不会停手那种。正因如此,才害怕自己会放不开他
司に打ち明けられないと言っていた類の悩みに、やっと踏みこめたことに安堵して、思わずため息がこぼれた。司の溜息に、類の体がまたもやビクリと震える。司にまた触れようとしてグッと思いとどまったのが分かった。
终于能触及司之前说无法向类倾诉的那类烦恼,我不由松了口气,轻叹一声。听到司的叹息,类的身体又微微颤抖起来。我明白他正强忍着再次触碰司的冲动。
「……べつに」 "……没什么"
「っ……!」 "……!"
類の焦る心情を置いてけぼりにするように、動画の類は滔々と語りつくしている。
视频中的类全然不顾现实里类焦灼的心情,仍在滔滔不绝地倾诉着。
『僕って正直、冷静なほうだなとか性欲弱い方だなっておもってたんだけどね。もうまったく違うことに気付かされたよ。…司くんの瞳をみるとね、いかに自分が醜いか気付かされるんだ。そして、それをどこまで隠し通せるだろうかって、怖くなる』
说实话,我原本以为自己算是比较冷静、性欲偏弱的那类人。但如今才彻底明白完全不是这样...每当看到司君的眼睛,就会意识到自己有多么丑陋。然后就开始害怕——究竟能把这个秘密隐藏到什么时候呢
それを聞いて、司は思った。類はオレを天使かなにかだと勘違いしているのではないだろうか。性欲も怒りも悲しみさえも何も無い存在だと勘違いしているのではないかと。
听到这句话,司不禁想:类该不会把我错当成天使之类的存在了吧?他是不是误以为我是那种没有性欲、不会愤怒甚至感受不到悲伤的生物?
「………」
でもそんなのでは決してなかった。愛されたいという感情は司にもある。愛したいという感情もあった。
但这绝非事实。司同样怀有渴望被爱的情感,也拥有想要去爱的冲动。
「別に、怖がったりなんてしない」 “我才没有害怕呢”
司は、青くなったり赤くなったりを繰り返す類の方を、もう一度しっかりと見た。類が自分の首元へと手をやっている。首の筋をしきりに触っていて落ち着きがなかった。それでも類は司の方へ、最早逸らせないとでもいうように、大きく目を見開いている。
司再次认真地注视着眼前这位脸色时而发青时而泛红的对象。类将手伸向自己的脖颈,不断摩挲着颈侧肌肤,显得焦躁不安。即便如此,类仍睁大双眼凝视着司,那目光仿佛在宣告已无处可逃。
「オレは、怖がったりなんて、しない」類の目を見てはっきりと言った司を、類は目玉がこぼれおちそうになるほどの驚きの表情で見据えたあと、司の飴玉のような瞳を見て、何かを恥じるように俯いた。どこか不貞腐れた様子で類が司に向かって不満を漏らす。
"我才不会害怕呢。"司直视着对方斩钉截铁地说道,类闻言露出几乎要惊掉眼珠的表情盯着他,随后又羞愧般低下头,望着司那糖果般晶莹的双眸。类带着几分闹别扭的神情,向司嘟囔着不满。
「分かってない」 “你不明白”
「分かってる」 “我明白”
即答した司に対して類はイラついたように顔を上げた。顔には怒りの感情がありありと浮かんでいる。なにか腹の中で渦巻く黒々としたものを必死に絞り出したかのように、深く重苦しい声色で類が呟いた。
面对秒答的司,类烦躁地抬起头来。他脸上明显浮现出愤怒的情绪。仿佛在拼命挤出在腹中翻腾的漆黑之物般,类用低沉压抑的声音呢喃道。
「…っ分かってない……」 "……你根本不明白……"
「オレは、なにを分かってないんだ」 "我到底不明白什么"
「分かってないんだよ」 "我就是不明白啊"
「だから、なにっ…うぉ!?」 "所以到底…呜哇!?"
類は急に司の腕を強引に掴むと、戸惑うばかりの司を勢いよく木製のベンチに押し倒した。スマホが司の手からこぼれ落ちあっけなく地面にぶつかって、数回転がった後パタンと横たわって静止した。スマホからは音声が流れ続けている。
类突然粗暴地抓住司的手腕,将不知所措的司猛地按倒在木质长椅上。手机从司手中滑落,重重摔在地面弹跳几下后啪嗒一声静止不动。手机里仍持续传出语音通话的声音。
『本当に、かわいい………司くんは、かわいい』 "真的...好可爱......司君,太可爱了"
熱に浮かされたような声をして司を言葉で愛でるその音たちに耳を傾ける余裕もなく、それでも頭を打たない様に後頭部に添えられた類の手を感じながら、司は自分を押し倒した張本人――――類を見つめた。
司听着那仿佛被高烧灼烧般的声音用言语疼爱着自己,连倾听那些声响的余裕都没有,却仍能感受到后脑勺上那只防止自己撞到头的手。他凝视着将自己推倒的罪魁祸首——类。
「わかって、ない………」 "不明白……完全……"
類は素早く司の手首を両手で押さえ込みながら、消え入りそうな声でそう言った。類が司を押し倒しているというのにまるで押し倒された様な顔をしている。
类迅速用双手按住司的手腕,用几近消失的声音说道。明明是类将司按倒在地,脸上却露出仿佛自己才是被压制的一方。
「………だから、なにを」 "……所以,你到底"
「……」
「べつに、酷いことなら実験でされてるだろうが。まああれはショーのためだからいいんだが。あれより酷い物なんてなかなか……」
"其实,更残酷的事在实验中早就经历过了。不过那毕竟是为了表演,倒也无所谓。比那更过分的事情,还真是少见……"
「………それより、もっと酷いことなんだよ……!」 「………比起那个,还有更糟糕的事……!」
茶化そうとした司を黙らせる様に、類は大きな声を張り上げた。それは心からの叫びだった。最も見られたくない部分を、類はなにかに突き動かされるまま司にぶつけようとしていた。普段穏やかで滅多に声を荒げることのない類の思わぬに、司がぴくりと震える。
为了制止试图打趣的司,类提高了嗓门大声喊道。那是发自内心的呐喊。仿佛被什么驱使着,类正要将最不愿示人的部分暴露给司。平日里温和、极少提高音量的类突如其来的举动,让司不由得浑身一颤。
「…!」
「僕が今の司くんにしたいのは実験なんていう予測をたてて安全を考慮しながらやって、それらがショーに繋がるものみたいな、そんな物じゃないんだってこと、わからない!?比較にならないぐらい、酷い…酷いことだ!」
"我现在想对司君做的,根本不是那种制定实验计划、考虑安全因素然后演变成表演的东西,你懂不懂!?这根本没法相提并论,是更恶劣...更过分的事!"
類の手がもういっそ哀れなほど震えている。いつも冷静に周囲を見据えるはずの瞳が動揺に揺らいで正気なようにはみえない。
类的手颤抖得几乎令人心生怜悯。那双总是冷静洞察四周的眼睛,此刻因动摇而游移不定,完全看不出平日的理智。
『はは……司くんのこと、そんなふうに思っちゃいけないのに、かわいいなあって、思うよ』
哈哈……明明不该这样看待司君的,可还是觉得...好可爱啊
微かに聞こえる動画から流れる音声が、この重苦しい雰囲気に似合わずひどく浮いていて、それが酷く無情に思える。司くんがかわいいと、そう言う類の事を、他ならぬ類が否定しようとしているのだと分かった。
从隐约传来的视频声音与这凝重的氛围极不相称,显得格外刺耳,令人感到无比残酷。我明白这是类在否定自己——否定那个认为司君很可爱的自己。
「僕は想像の中で可愛いって言いながら、君に乱暴するんだ!嫌だって言ってるのにやめてやれなくて、いや、ちがう、やめてやらなくて…!友人なのに、恋人なのに!大事にしたいのに!したいってちゃんと、思えてるのに………心のどこかで……」
「我会一边在想象中夸你可爱,一边对你粗暴!明明听到你说不要却停不下来,不,不对,是根本不想停…!明明是朋友,明明是恋人!明明想好好珍惜你!明明打心底这么认为的………可内心深处却……」
類が言い淀んだその続きを、動画の類が吐き出した。 类支支吾吾的话语后续,被视频里的类脱口而出。
『押し倒したいっておもう』 『好想把你推倒』
息が止まる。 呼吸停滞。
類は優しい。司は何となくそれをわかっている。そしてそんな恋人として理想的で正しい形の類を、類は恋人になった司によく見せていた。恋人として類は襟をただしている。積極的なのは類のほうではなくいつも司の方だった。いつもいつも冷静で、たまに可愛い所もあるけれど、やっぱり最初に手を繋ごうとしたのは司の方だったし、キスも司の方からした。それでも、彼がとんでもない程の『欲』を持っていることを司はもう知っている。
类很温柔。司隐约明白这一点。而作为恋人,类总是向司展现着这种理想而正确的形象。作为恋人,类总是衣冠楚楚。主动的一方从来不是类,永远是司。虽然类总是冷静自持,偶尔也有可爱之处,但最先牵起手的确实是司,接吻也是司主动的。即便如此,司早已清楚他内心潜藏着何等惊人的"欲望"。
ガツンと殴られているような衝撃とともに司の心に、得体の知れない感情が込み上げてきた。乱暴したい』とすら言われているというのに、いつのまにか司は口角をあげて笑いだしそうになるほど興奮していた。そんな司のことも露知らず、類は司を哀れに思うような目で見ながら語る。
伴随着仿佛被狠狠殴打的冲击感,一股难以名状的情感在司心中翻涌。明明对方甚至说出了"想粗暴对待你"这样的话,不知不觉间司却兴奋得嘴角上扬几乎要笑出声来。浑然不知司这般反应的类,仍用怜悯般的眼神注视着他继续诉说。
「君が着替えてる時、どれぐらい生唾を飲んだかわかるかい?君が僕を何の気無しに抱きしめた時、どれだけ興奮したのかわかる?君にセックスしたいって言われた時、どれぐらい君を押し倒したかったかわかるかい?……無理やりねじ込んでさ。痛みに喘ぐ司くんに、何度キスしたかったかなんて、ねえ」
「你知道我每次看你换衣服时咽了多少次口水吗?你知道你无意间抱住我时我有多兴奋吗?你知道当你对我说想做爱时,我多想把你推倒吗?……强行进入啊。对着因疼痛而呻吟的阿司,我多想吻你多少次呢,嗯?」
類はいつの間にか司の腕から手を離して、司の柔らかな唇をふにふにと触った。冬の乾燥した空気のせいでいささか艶を失った唇を弄ぶように柔く触る。司は抵抗しなかった。
类不知不觉松开了司的手腕,轻轻触碰着司柔软的嘴唇。那因冬季干燥空气而略显失去光泽的唇瓣,被他像把玩般轻柔地抚弄着。司没有反抗。
『自分を好きでいてくれたら嬉しいし…』 "如果你能喜欢我,我会很开心..."
そうだ、お前のことをちゃんと好ましく思っている。 没错,我确实打心底里喜欢你。
司は、類に乱暴なことをしたいとは思わない。思いが必ず一緒だというのはありえない。司と類は所詮他人だからだ。
司并不想对类做出粗暴的事。认为两人想法必须一致是不可能的。因为司和类终究是陌路人。
しかし、それが類の質量とほんの少しだけ違っていたとしても、司にとって類はきちんと、ちゃんとした『恋人』だった。
但即便这与类的本质稍有偏差,对司而言类始终是个称职的、完美的『恋人』。
「君がキスしようって背伸びする時、どれくらいもっと責めてやろうと、君が酸欠になるまで追い詰めてやろうと、どれだけ思ったかわかる?…君が自室で僕を待つ時、どれぐらい、どれくらいそのきっちりとした服を破りたいと思ったかわかるかい?いや、きっとわからない、君には、絶対に。……僕の部屋にいる君をどれほど閉じ込めてしまいたかったか、君には…………」
"知道你踮脚索吻时,我有多想变本加厉地欺负你,把你逼到窒息缺氧才罢休吗?…知道你在自己房间等我时,我有多想、多想撕碎那身一丝不苟的制服吗?不,你肯定不知道,绝对。……我有多想把你永远囚禁在我的房间里,你根本…………"
そうだ、オレは類のことを、そういう風にしたいと思ったことが無い。出来れば抱きしめたいし野菜は食わせたいが、人生の教訓にもならない苦労や苦痛、苦手なものはできる限り避けさせてやりたい。その手伝いが出来たらいいと思うし、司がそうしたい。類を抱く妄想が出来なかったのは、あくまで司は類に対してなにかを『奪いたい』という感情がなかったからかもしれなかった。しかし類は違う。生粋の性質なのか後天的に得たのかは分からないが要するに、司が内包するなにかを、類は奪ってしまって、自分の物になったと思いたいのかもしれない。
没错,我从未想过要那样对待类。如果可以的话,我更想拥抱他、让他多吃蔬菜,尽可能避免让他经历那些无法成为人生教训的艰辛、痛苦和不擅长的事。若能帮上这个忙就好了,司是这样想的。之所以无法产生拥抱类的妄想,或许归根结底是因为司对类并不怀有"想要夺取什么"的感情。但类不同。不知是与生俱来还是后天习得,总之类似乎想要夺取司内在的某些东西,并据为己有。
自身らしさを守るために自他との境界線を強く引くようにみせて、類はそれと同じような強さで『他人と混ざってみたい』と思っているのだ。そしてそれを類は嫌悪しながらも、愛情の強さや自身の欲深さを図るための指標を『そこ』に置いている。
为了守护自我而刻意与他人划清界限的类,内心却以同等强烈的程度渴望着"与他人交融"。他一边厌恶着这种念头,一边又将那里作为衡量爱情深浅与自身贪欲的标尺。
『僕に抱かれて欲しいし、僕だけを見てほしい。僕さえいればもう何もいらないんだって思われたい』
"我想被你拥抱,只想你注视着我。希望你觉得只要有我在就什么都不需要了"
司は目を瞑った。類の愛は、きっと誰より自由を望む類こそが最も嫌悪する形をしているんだろうと思う。自由でいて欲しい、それと同じように自分のモノになって欲しい。そういう類が最も嫌がるであろう感情が、類の心を掻き乱している。
司闭上了眼睛。他想,类所渴望的爱,或许正是最厌恶被束缚的类最为抗拒的形式。希望他保持自由,却又同样渴望他属于自己——这种类最厌恶的情感,正搅乱着类的心绪。
「………君なら、できるだろう…」 “………如果是你的话,应该能做到吧…”
類が苦しげに呟いた。押し倒されているはずなのに類は下を向いて、長い乱れた髪の毛のせいで表情がほとんどおおわれている。
类痛苦地低语着。明明应该被推倒了,他却低着头,凌乱的长发几乎完全遮住了表情。
「秘密は隠せない、もし気持ち悪いって思うなら、こんな自分が嫌だってわかったなら、もう―――別れて、お願い。君のために、お願い」
"秘密是藏不住的...如果你觉得恶心,如果发现自己讨厌这样的我...那就——分手吧,求你了。为了你好,求你了。"
司は目を開けた。ハッキリと開けた。類の哀れなほどに震えた訣別をしっかりと耳に入れる。司の視界が鮮明に周囲を見渡たしていた。周囲に人気はなかった。寂れて住宅地からも程遠い、寂れた公園だった。ああ、ならいいか。
司睁开了眼睛。彻底睁开了。他清楚地听见类颤抖着说出这句可怜的分手宣言。司的视野清晰地扫视着四周。周围空无一人。这是个远离住宅区的荒凉公园。啊,那就没关系了。
動画の類が言う次のセリフを、この類はもう知っている。赤面しながらぐっと目を瞑る類の顔を、司は穴が空くほど見つめている。動画はもうすぐ終わるだろう。あと一言、二言で。それは昔の司なら類らしくもない言葉だと言うかもしれない。昔の司なら、その言葉に得体の知れない恐怖を抱いたかもしれない。しかし、今は違う。類の心情のすべてがいまなら手に取るように分かる。動画の中の類が一等熱っぽく言葉を発した。
视频里类接下来要说的台词,眼前这个类已经知道了。司死死盯着紧闭双眼、满脸通红的类,仿佛要在他脸上看出个洞来。视频马上就要结束了。再有一两句话。如果是以前的司,可能会说这不像类会说的话。以前的司,或许会对那句话产生莫名的恐惧。但现在不同了。此刻类的所有心情都了然于心。视频中的类用异常炽热的语气说出了那句话。
『司くんが僕を友人としてみてたころから、僕はずっと司くんを――――犯したいって思ってる』
"自从司君把我当作朋友的那一刻起,我就一直想——侵犯司君"
司は背筋に走る痺れを体の底から享受しながら、うっとりと微笑む。この優しい男に、オレはいま情欲を抱かれている。類がそうしたいと思うのはオレだけなのだ。
司享受着从脊椎蔓延至全身的酥麻感,恍惚地微笑着。此刻这个温柔的男人正对我怀有情欲。会让他产生这种冲动的,全世界只有我。
犯す?いいじゃないか、上等だ。受け入れてやろう、何だってやってやる。司は心から微笑んだ。強制されるのでもなく、誘導されるのでもなく、自分の選択として受け入れる。それによって類が少しでも司のことを信じられるようになるのなら、どうなってもいいと思った。そもそも最初に誘ったのは司の方だ。類が粗チンだとか早漏だとかは関係ない。
侵犯?有何不可,正合我意。我会全盘接受,任君采撷。司发自内心地笑了。既非被迫也非诱导,这是他自主选择接纳的结果。只要这样能让类多信任他一点,无论变成怎样都无所谓。毕竟最初主动引诱的人本就是司。类是否尺寸短小或早泄根本无关紧要。
自分自身で類を満足させてみせる。求められるのはいつだって嬉しいものだ、役者なら、恋人なら当然だ。
我要用自己的方式让你满足。被需要总是令人愉悦的,作为演员也好,作为恋人也罢,这都是理所当然的。
類の上気した頬に手を当てる。親指で撫で付ける。類の体がビクリと震えた。
手掌贴上类发烫的脸颊。拇指轻轻摩挲。类的身体猛地颤抖了一下。
「なあ、るい」 "呐,类"
司が出したのは最初にキスをせがんだあの時のように、砂糖をドロドロに煮つめたような甘い声だった。意外だったのだろう、類は司の方をぎょっとした目でみて、それから息が止まったように静止した。
司发出的声音如同最初索吻时那般,像熬煮到黏稠的糖浆般甜腻。大概是出乎意料吧,类用受惊的眼神望向司,随后如同窒息般僵在原地。
司はそのまま類の後頭部に頭を添えると、ぐっと自分の方に引き寄せる。
司就这样将头靠在类的后脑勺上,用力将他拉向自己。
なあ類。すまないな、オレはお前が思っているような男ではないんだ。類の形のいい耳輪を触りながら、まるで娼婦のような心持ちで誘ってやる。
喂,类。抱歉啊,我并不是你想象中那种男人。抚摸着类形状姣好的耳廓,我怀着近乎娼妓般的心态诱惑着他。
「お願い、オレ、類のが欲しい」 "求你了,我想要类的..."
類があっと声を漏らした。距離を取ろうと思う類の頭をがっしりと掴む。
类发出一声惊叫。他试图拉开距离,却被牢牢抓住了脑袋。
「なあ、オレは類にもっと求められたいんだ、わからないか?」
"喂,我啊...想要类更多地索求我,你不明白吗?"
少し頭を浮かせて、強引に類の唇を奪う。ビクついた類の頬を両手で掴んで、何度も角度を変えながら唇を合わせる。
微微抬起头部,强硬地夺走类的双唇。用双手捧住类颤抖的脸颊,不断变换角度反复亲吻。
「……〜っ!?」 “……~!?”
「ん、んん、ふっ」硬直したままの類の唇に何度も何度も吸い付いてみせる。ああ、好きだ。司は本来人と話したり触れ合ったりするのが好きなのだ。本当はもっとこうしたいとおもっていたことを、やっと類にいえた。
「嗯、嗯嗯、呼」他反复吮吸着类僵硬的嘴唇。啊,好喜欢。司原本就喜欢与人交谈和肢体接触。终于能对类说出"其实我更想这样做"的心声了。
「なんだって受け入れてやる、何だって」 「无论什么我都会接受的,无论什么」
離れた唇同士に糸が引く。唾液が司の顎にぽたりと落ちて、そのまま首筋に流れて行った。
分离的唇间拉起银丝。唾液滴落在司的下巴上,顺着脖颈流了下去。
きっと次の一言で、類は必ず動揺するだろう。それが類の壁を打ち破る事になるのか、崖から突き落とすことになるのか、司にはいまいちわからない。それでもこの一言を言えばどうなるのか、それを想像するだけでゾクゾクとしてしまう。
下一句话必定会让类动摇。这究竟是能打破类的心墙,还是将他推下悬崖,司此刻还不太明白。但光是想象说出这句话后会发生什么,就让他兴奋得浑身战栗。
「なあ類」 “喂,类”
類の口元が戦慄いた。それを咎めるように司はまた、類の唇に触れた。それから指を下らせて、顎下をまるで猫をあやす様に撫でる。びくりと類の体全体が震える。
类的嘴角颤抖着。司像是责备一般,再次触碰了类的嘴唇。随后手指下滑,如同逗弄猫咪般轻抚他的下巴。类的整个身体猛地一颤。
「頼むから、オレを―――めちゃくちゃに、犯してくれ」
“求你了,把我——彻底地、侵犯吧”
「………………は……はぁ?」 "………………哈……哈啊?"
類の声が震える。何を言っているのか分からないようで、類の全てが硬直していた。そんなことを彼が言うはずないと思っているのかもしれない。でも、それは違う。
类的声音在颤抖。他似乎完全无法理解这句话的含义,整个人都僵住了。或许他根本不相信司会说出这种话。但事实并非如此。
「類のどうとでも、してくれないか?」 "能不能...对类...为所欲为呢?"
司は聖人のような微笑みとともに、もう一度類に触れるだけの『清楚』なキスをした。
司带着圣人般的微笑,再次给了类一个仅止于触碰的『清纯』之吻。
「類の体なんて別に大きくても小さくても、いいんだ」
“你的身体大小都无所谓,我都不介意。”
まるで処女のような、ファーストキスのような繊細なキス。行動と淫猥な言葉が全く釣り合っていない。
宛如处女初吻般细腻的亲吻。行为与淫秽言辞完全不相称。
類はそのあまりに不埒なアンバランスさに理性がぐらつく。やめてくれといいそうになった口は、司によってまた塞がれた。
类因那过于荒唐的不平衡感而理性动摇。刚要说出"住手"的嘴,又被司重新堵住。
「んん、ん、んぅ、はふ、ぅんん、は………っオレは繋がってみたい、類と。他の誰でもない類と、セックスしてみたい」
"嗯、嗯、嗯呜、哈啊、呜嗯、哈......我想和类结合。想和不是别人的类、做爱"
つらつら淡々と類を刺すその言葉をまるで洗脳の手法のように、何度も何度も語り聞かせる。脊髄や脳髄、大脳、あらゆる体の奥にまで染み渡るように、身体中が崩れさるような麻薬を塗りたくる。
他将这些絮絮叨叨却平淡刺入类心扉的话语,如同洗脑手法般反复灌输。就像将能侵蚀脊髓、脑髓、大脑直至身体每个角落的致幻剂涂抹全身,让躯体分崩离析。
「類、オレはお前が思うより、ずっと類のことがすきだぞ」
“类,我比你以为的还要喜欢你得多啊”
「……っでも…」 "……可、可是……"
まだ言い訳をする類に、司はいじらしくわざとらしいため息をついた。まだぎこちない仕草のまま拒絶する類に、司はとうとう最終手段に出る。幼い子供をするように、司は類のふわふわとした髪を優しく撫でた。
面对还想狡辩的类,司故意夸张地叹了口气,显得既可怜又可爱。当类仍用生硬的动作表示拒绝时,司终于使出了杀手锏。像哄小孩似的,司温柔地抚摸着类蓬松柔软的头发。
「類、オレはな、ずっとお前に抱かれたかったんだ」 "类啊,其实我...一直都想被你抱在怀里"
――――司だって何も準備せず類に打診した訳ではなかった。あの時の背中の痺れは、自分で『拡張する』ときも味わえることに気づいたのは僥倖だった。結果的に類が粗チンだったことで拡張はそんなに必要では無いことがわかったが、司はもう、所謂アナニーの虜になってしまっていた。ダメだとわかっていても、興味で買ったディルドで遊ぶのが趣味になってしまっていた。ベッドの中にくるまって、シーツを必死に噛みながら圧迫感や、単純に扱くのよりも感じるようになってしまった、罪悪的な快楽を味わい尽くしていた。
――――司也并非毫无准备就向类提出请求。当时背部传来的战栗感,让他幸运地发现自己在"扩张"时也能体验到同样的感觉。虽然最终发现类尺寸偏小,扩张并不那么必要,但司早已沦为所谓自渎的俘虏。明知不该,却沉迷于用一时兴起购买的按摩棒取乐。蜷缩在被窝里,拼命咬着床单,尽情品味着那份罪恶的快感——那比单纯用手更强烈的压迫感与欢愉。
「だから類の言いつけ通り、ちゃんと、入念に、『準備』してるんだ」
“所以我才按照类说的,认真细致地做好‘准备’。”
類は司のことを、何も性的なことなど知らない人間だと思い込んでいる。しかし、違う。妄想の中で何度も何度も犯されて、その相手は、あの時背筋のぞくぞくを与えてくれた時からずっと類だった。
司一直以为类对性事一无所知。但事实并非如此。在妄想中,类已经无数次地侵犯了他——从那个让他脊背发颤的瞬间开始,类就一直是那个施暴者。
「類に犯されるところ、何度も想像してるんだ……♡」
“被类侵犯的场景,我已经想象过无数次了……♡”
類が驚愕の表情のままごくりと唾を飲む。司は興奮しきった様子で自身の下腹部を撫で回す。それはあまりにも淫靡な仕草だった。
类惊愕地咽了口唾沫。司兴奋地抚摸着自己的下腹部。那动作实在太过淫靡。
「でもずっとどこか寂しくて…玩具だからだろうか…?」
“可是一直觉得有些寂寞…是因为只是玩具的缘故吗…?”
それでもイッた後は罪悪感と自己嫌悪で頭がおかしくなりそうだった。類は優しいから、言ったら抱いてくれるだろう。それでも類の普段の態度を見る限り、あまり司に対して手を出したくない様子がチラチラと見えていた。それが何よりも不安で不満だった。
即便如此,高潮过后的罪恶感与自我厌恶仍让我几乎发狂。类太温柔了,如果我说出口他一定会抱我。但看着类平日的态度,总能隐约察觉他并不太想对司出手。这种认知比什么都令我惶恐不安。
でももうそれも今日で終わりだ。 但这一切都将在今天终结。
彼には理由が必要なのだろう、陥落する理由が――――犯したって仕方ないという理由が。なら与えてやる。司は『与えて欲しい』と強請る女王様のように無様に謙って、そしてどこか王様然と傲慢に、類の目をしっかり見ながら哀願した。
他需要理由,一个沦陷的理由——一个"就算做了也没办法"的理由。那我就给他吧。司像是个乞求"请给我"的女王般卑微地屈膝,却又带着几分君王般的傲慢,直视着对方的眼睛哀求道。
「類じゃなくて、他のやつに恋人の座奪われちゃったなあ…?あーあ、気持ちよかったなあ…意気地のない類とは大違いだ」
"不是类,而是被其他家伙抢走了恋人的位置啊…?啊—啊,真舒服呢…和没出息的类完全不一样"
「………はあ?」 "………哈啊?"
類の声に怒りが篭もる。腹から湧き出たような激情だ。類の金の瞳がグツグツと怒りと興奮でギラついているのをみて、司はほくそ笑んだ。類が怒りをどうにか抑えて、務めて優しげに、諭すように言う。しかし抑えきれなかったのか声が震えていた。
类的声音里蕴含着怒火。那是从心底涌出的激烈情绪。看到类金色的眼瞳因愤怒与兴奋而灼灼发亮,司暗自窃笑。类勉强压抑着怒火,努力用温柔的语气劝说道。但终究没能完全控制住,声音里带着颤抖。
「ぼ、僕はねぇ、きみのためを思って……………」 "我、我啊,是为了你着想……………"
司はふん、と笑った。 司轻轻“哼”地笑了一声。
「ああ、言い訳ばかりだな?お前はいつもああ言えばこう言って!………それに比べてオレの相方は力強くて大きくて、オレを気持ちよくしてくれて、ちょっと冷たいが無口なところがかっこいい、未来のスターであるオレの次に本当にかっこいいやつなんだ。こうやってオレが誘ってるのに言い訳ばかりででもでもだってなんて言う類より遥かにかっこいい。本当は何よりも望んでるくせに全く素直じゃない。そんな類、オレは嫌いだ!」
"啊,你只会找借口是吧?每次都是这样那样的理由!………相比之下我的搭档又强又大,让我舒服得很,虽然有点冷淡但寡言的样子很帅,是仅次于未来之星的我第二帅的家伙。像这样我主动邀请还推三阻四的,比起那些只会说'但是但是'的类型可帅多了。明明心里比谁都渴望却一点都不坦率。这种类型,我最讨厌了!"
「…………」 “…………”
ふん!と口をつんととがらせながらそっぽを向く司をみて、類は青筋を立てて口の端をひくひくと痙攣させている。笑顔を辛うじて保ってはいるが怒りのあまり無言になっている類にさらなる追い打ちをかける。
司气鼓鼓地撅着嘴别过脸去,类见状太阳穴青筋暴起,嘴角抽搐不已。虽然勉强维持着笑容,但愤怒到失语的类又遭到更猛烈的追击。
「類はあんなにオレのことが好きらしいが、オレはもうお前なんて好きじゃないからな、生身の類より玩具を使って妄想の中の類とする方がよっぽど気持ちいいし満たされる。キスだって全部オレから、セックスしようって誘うのも全部オレからだ。可哀想だと思わんのか?全く平等じゃない、こんなに配慮がないなんて思わなかった!類、お前はもう用済みだ!バイブ以下ってやつだ、ふん!」
"类明明那么喜欢我,可我已经不喜欢你了。比起真实的类,用玩具幻想中的类反而更舒服更满足。连亲吻都是我主动,想做爱也是我提出。你不觉得可怜吗?一点都不公平,没想到你这么不体贴!类,你已经没用了!连跳蛋都不如的家伙,哼!"
「ば、ば、バイブ………以下ぁ………??」 「呜、呜、跳蛋………下面………??」
類が低い声で司の言葉を反芻する。恋人どころか玩具以下らしい。あまりに、あまりに侮辱的で、男の沽券に関わるような屈辱的な発言に、もはや類の顔からは取り繕うはずの笑みさえ消え去った。流石にやりすぎたと思い少し焦った司は今更意味のなさないフォローを入れる。
类低声重复着司的话语。别说恋人了,连玩具都不如。这番过于、过于侮辱性,甚至关乎男性尊严的羞辱性发言,让类脸上强撑的笑容也彻底消失了。意识到自己确实说过头的司,此刻慌忙补上毫无意义的辩解。
「……っ、も、もちろんたまーに肉バイブ要員くらいにはしてやろう、ふふん、心がふにゃちんのお前なんかそれで十分だ!せいぜいオレが恋人とイチャイチャしてる様を悔し涙流しながらシコっておくんだな!邪魔させないぞ、絶対、もう許さんぞ!泣いて謝っても許してやれん、自分の不甲斐なさを恨むといい。お前の好きな奴が、オレが、他の男のことを「すきだ」って言いながら腰を振りたくるのを見て、それでもお前は我慢汁たらたらのまま黙るしかないんだ、だって意気地無しだからな。可哀想だなあ類?はは」
“……哼、当、当然偶尔让你当个肉棒玩具还是可以的,呵呵,像你这种软心肠的家伙有这就够了吧!你就好好看着我和恋人亲热的样子,一边流着不甘心的眼泪自慰吧!绝对不会让你来打扰的,绝对、再也不原谅了!就算哭着道歉也不会原谅你,恨自己的窝囊去吧。看着你喜欢的家伙——也就是我,一边喊着‘最喜欢了’一边对其他男人扭腰摆臀,即便如此你也只能默默流着忍耐汁,因为你就是个没出息的货。真可怜啊类?哈哈”
「…………」 “…………”
最初にやらかした口でなんてことを言っているんだと思わなくもないが、司の口からは今までの不満から来る言葉がつらつらと出る。類は一周まわって黙りこくっている。それが随分余裕そうな態度に見えてムッとした司は、最後に心底バカにしきった態度のまま、類にもう一度、今度は激しいキスをした。類の口内を荒し回って、 舌を何度も絡め合う。お互いの混ざりあった唾液をじゅるじゅると吸っていく。
虽然并非没有想过最初那张惹祸的嘴此刻在说些什么,但司口中不断倾泻出积压已久的怨言。类则沉默地转过脸去。这副游刃有余的模样让司愈发恼火,最终他带着彻底轻蔑的神情,再次狠狠吻上了类的唇。粗暴地蹂躏着类的口腔,舌尖反复交缠。贪婪地啜饮着彼此交融的唾液,发出黏腻水声。
愛している。そんな気持ちを込めて司は類の唇を味わい尽くした。類は怒りのオーラを纏ったままそれでもキスを受け入れている。最初こそ怒りのあまり呆然としていた類も司があまりにも愛情深げなキスをするので、直にそれに答えるように司の唇をはみ合う。
爱着你。怀着这样的心情,司将类的双唇品尝殆尽。类虽然周身缠绕着愤怒的气场,却依然接受了这个吻。最初因盛怒而呆愣的类,也被司那饱含深情的吻所打动,很快便如同回应般与司的唇瓣交缠起来。
類は司のキスする時の顔が好きだ。いつもキリッとした眉を下げて、今にも泣き出しそうなほど切なげだ。白い肌に真っ赤な頬が白雪のようだ。類の脳裏にふと白雪が思い浮かぶ。降り積もる白い雪、その新雪を、遠慮なく踏みあらす。最初に刻みつけるのは自分だったはずだった。なのにまるで自分のモノとは何もかも劣っている玩具に先を越されていたらしい。自分が哀れに、自分の手を司くんのナカに見立てて腰を振っていた瞬間にも、司くんの初めては人間ではなく玩具ごときに奪われて、なんならイキまくっていたらしい。
我喜欢司接吻时的表情。他总是垂下那英挺的眉毛,露出仿佛下一秒就要哭出来的痛苦神情。雪白肌肤上泛着绯红的脸颊宛如初雪。类脑海中突然浮现出白雪的景象——纷纷扬扬的纯白积雪,有人毫不客气地践踏着那片新雪。本该是由自己最先留下印记才对。可如今却像是被什么劣质玩具捷足先登,自己的一切都相形见绌。当自己可怜兮兮地扭动腰肢,把手指想象成司君的时候,司君的初次居然被非人类的玩具夺走了,甚至听说他还高潮连连。
新雪を踏むのを楽しみにしていたのに、いざ扉を開けてみると汚らしい靴跡がひと足先に刻みつけられていた気分だった。
明明满心期待着踏上新雪,可一推开门,却感觉肮脏的鞋印早已抢先烙在了上面。
「………んん、はっ、……」 「………嗯嗯、哈啊、……」
「んっうう……ん、ちゅぅ、ん、んん、んぅ」 「嗯呜……嗯、啾、嗯、嗯嗯、嗯呜」
――――ああ、全く許せない。 ――――啊啊,完全不可原谅。
「んふ、んん、はーーーっ……はは、必死だなあ類?でももうキスもダメだからな、お前は恋人なんかじゃないんだから、これは最後の慈悲ってやつだ、お前みたいなやつに慈悲をかけてやるだなんて、っは、お前にはもったいないぐらいの恋人だろう、おれは」
“嗯、唔、哈啊……哈哈,真是拼命啊类?不过已经连亲吻都不允许了哦,因为你根本不是恋人嘛,这可是最后的慈悲了,对你这种家伙施舍慈悲什么的,呵,我这样的恋人对你来说太奢侈了吧。”
――――いつのまにか恋人から肉バイブに降格? ――――不知不觉间,我从恋人降级成了肉便器?
『すき』という感情だけがあった司くんへの思いに侵入するかのように、ふつふつと湧き上がる怒り。下半身に湧き上がってくる『もう、司くんがこういってるんだからいいだろう』という安堵が『もう遠慮なんかしなくてもいい』という開放感が、『この僕を解放したいがあまり調子に乗りまくった浮気性で生意気仕草が上手い恋人を、心の底から屈服させてやりたい』という征服欲が、類にある決定をさせた。
对只怀有"喜欢"这种单纯感情的司君,我的心中却如岩浆般翻涌起怒意。下半身涌起的"既然司君都这么说了应该没关系吧"的安心感、"已经不用再顾虑什么"的解放感、"好想彻底征服这个得意忘形、出轨成性又装模作样的恋人"的征服欲,促使我做出了某个决定。
そんな類の憤慨など露知らず司は類のネクタイを強く引っ張ると類の耳元に唇をよせ、あでやかな声で、恋人からの降格を高らかに宣告した。
司对这类愤怒毫不知情,他用力拽住类的领带,将嘴唇贴近类的耳畔,用娇媚的声音高声宣布恋人身份的降级。
「…あーあ、でもそうだな。…お前が別れたくないって、その代わり誠心誠意言葉を尽くすっていうなら――――性欲処理係に『昇格』してやってもいい。ああ、光栄に思うといいぞ♡未来のスターであるオレの肉バイブになれるんだ、怖がりで何より不甲斐なくて下ばっかり後ろばっかり向いて据え膳のひとつも食えないような、男としてあまりにも出来ていない―――まったくかっこよくない類には相応しいどころかそれでもあまりある係だろう?」
“…唉,不过也是呢。…如果你不想分手,作为交换愿意诚心诚意用言语表达的话————倒是可以‘晋升’你当我的性欲处理专员。啊,感到光荣吧♡能成为未来之星的肉便器,对胆小怕事又没出息、连摆在眼前的饭菜都不敢动筷子的——作为男人完全不合格的、一点都不帅气的类型来说,这职位岂止是相配,简直绰绰有余吧?”
司はそこまで言うともう一度、類の唇からずれた少し端にちゅうっ、とすいつくようなキスをした。ゆっくり唇を離したあと、司はうっとりと微笑む。
司说完这话,又一次吻上了类偏离正中的唇角,发出啾的一声轻响。缓缓分开双唇后,司露出陶醉的微笑。
「よかったな、類?」 "开心了吧,类?"
心底舐め腐ったような態度で引導を渡してくるではないか。その瞬間、類の頭の中でなにかが切れる音がした。
对方摆出一副彻底轻蔑的态度宣告终结。在那一刻,类感觉脑海中有什么东西啪地断裂了。
「――――っはは!」 "——哈哈哈!"
類は何だかおかしくなってきて、もう笑いが止まらなかった。司がムッとするが、可愛いなと思う以上に酷い目に遭わせたくなる。自分が何より優しくしてやろうと、司くんのためだけを思ってかけてきた言葉は、全て男としての自分を煽るために使われたということだ。勿論、司は類がどれだけ司のことを思っているのかわからないわけではないはずだ。しかし、司はそれでも類に心の底から抱かれたいらしい。自分の遠慮や足踏みはまったく意味を生していなかったし、なんならここまでバカにされてしまった。
类突然觉得滑稽至极,笑声怎么也止不住。虽然司露出了不悦的表情,但这反而让他比觉得可爱时更想狠狠欺负对方。自己明明处处为他着想,那些专为司君而说的温柔话语,原来全都被用来刺激作为男人的自尊。当然,司不可能不明白类有多在乎他。可即便如此,司似乎还是渴望被类从灵魂深处占有。自己的顾虑与踌躇根本毫无意义,甚至沦落到了被这般嘲弄的地步。
「君を――――遠慮を…傷つけないように頑張ってたつもりだったんだけれど………どうやらそれは無用だったみたいだね?」
“我本来——还想着要克制……努力不伤害到你………现在看来似乎是多此一举了呢?”
カラカラと笑う類に、なにかいつも通りの雰囲気を感じたのだろう。怒っていないと分かった司は、いままでの発言がとたんに恥ずかしくなってきたらしかった。類が熱に浮かされていたように、司もなにかに流されていた。もともと拡張していたことなんぞ言うつもりもなかったというのに、これを知ったら怒るかもしれない、興奮するかもしれないという好奇心と、類を出し抜きたいという反抗心がそうさせてしまった。
发出干巴巴笑声的类,似乎让他感受到了某种一如既往的氛围。意识到对方并未动怒的司,突然为自己方才的发言感到羞耻起来。就像被高烧冲昏头脑的类那样,司也被某种情绪裹挟着。明明原本根本没打算说出扩张之类的话,却被"要是知道这个说不定会生气、会兴奋"的好奇心,以及想要反将一军的小小叛逆心驱使着脱口而出。
「何度もそう言ってるだろう……!?…お、おこったか、いやこれは、すまんるい、これはその」
"我都说了多少遍了……!?…生、生气了吗,不这是,抱歉啊,这是那个"
「………怒ってるかって?」 “………你在生气吗?”
そこまで言うと類は司を座らせるような体勢にさせたあと、自分はおもむろにベンチを立つと、土くれた地面を転がっていき画面が消えた後の真っ暗なスマホを手に取った。類の、司への愛をつづった動画は、いつのまにか終わってしまっていた。最後に見えたのは、なによりも愛おしそうに、司への愛を語り終えた類だった。
说完这番话后,类让司摆出坐姿,自己则缓缓从长凳起身,滚落在泥土遍布的地面上,随后拾起画面熄灭后一片漆黑的手机。那部记录着类对司爱意的视频,不知何时已然播放完毕。最后映入眼帘的,是比任何人都深情地倾诉完对司爱意的类。
「面白いこと言うねえ………」 “你可真会说笑啊……”
類はそう言いながらスマホをいじり、しばらくなにかを操作し始める。人工的で冷たいブルーライトのおかげで、司は類の表情を鮮明に見ることが出来た。
类一边说着一边摆弄手机,开始操作着什么。借着人工冷色调的蓝光,司能清晰地看见类的表情。
笑ってこそいるが、口角の片方がひくりと痙攣している。どうにか笑顔を保とうしているが全く出来ていない。額には青筋が浮かび、持っているスマホはミシミシと音を立てている。硬いローファーが土を忙しなくトントンと何度も何度も踏みつけているのがわかった。類はあくまでにこやかな表情のまま口を開く。
虽然保持着笑容,但嘴角一侧却在微微抽搐。他努力想维持笑容却完全做不到。额头上青筋暴起,握着的手机发出咯吱声响。能听见硬底乐福鞋正急促地反复碾踏着泥土。类始终保持着愉悦的表情开口道。
「――――あんなに男として煽られたんだ、怒ってるに決まっているだろう」
"————被那样作为男人挑衅,肯定会生气的吧"
司は「やりすぎた」と思って唾を飲んだ。完全に、煽りすぎたのだ。遠慮するなとだけ言えば良いはずだったのにどうしてこんなことになってしまったのだろうか。今度は司が言い訳に言い淀む番だった。意味の無い言葉しか発せないまま頭を抱える司に、類は天使のように微笑む。そして類は突然スマホを司の方に向けると、「司くん、言わなきゃならないでしょう?」と言った。
司咽了口唾沫,心想"玩过头了"。完全就是煽动过度了。明明只要说句"别客气"就好,怎么会变成这样。这次轮到司支支吾吾地找借口了。看着抱头说不出有意义话语的司,类露出了天使般的微笑。然后类突然把手机转向司,说道:"司君,不说可不行吧?"
「えっ?」 “诶?”
言わなければならないことがなんなのか思い浮かばず、司は混乱のまま無機質にこちらに向けられるカメラをみた。あんぐりと口を開けながら、少し乱れた襟元の司が画角に収まっているのを見て、類はなぜだかとてつもなく興奮した。
司想不出该说什么,只能茫然地望着那台冷冰冰对着自己的相机。看到画面中司微张着嘴、衣领凌乱的模样,类不知为何感到异常兴奋。
―――今からこの恋人を抱く。徹底的なまでに味わい尽くして奪い去って、もう恋人から降格だなんてひどい事を言わないと、必ず誓わせる。
―――现在就要拥抱这个恋人。彻底地品尝殆尽、掠夺一空,必须让他发誓再也不会说出"从恋人降级"这种过分的话。
まるで男の精液を搾り取る淫魔のようだった司はいまやすっかりなりを潜め、今は類の行動に怯え、戸惑うばかりだった。なんで哀れなのだろうと思った。あんな風に積極的な司くんも好きだけれど、今の方も可愛くて大好きだ。
此刻的司仿佛榨取男性精液的淫魔般销声匿迹,只会对类的一举一动战战兢兢、不知所措。我不禁觉得他真是可怜。虽然我也喜欢那个主动强势的司君,但如今这副模样同样可爱得让我心动。
いままでこんな顔をさせたくなくて頑張ってきたはずだったというのに、今この顔を見て、見上げさせて、怯えさせているということが嬉しくて仕方ない。
明明一直以来都努力不让他露出这样的表情,可现在看着他这副模样,让他仰视、让他恐惧的样子,却让我高兴得不得了。
「っはは、カメラ越しでも可愛いねえ、司くん」 “哈哈,隔着镜头也好可爱啊,阿司”
スマホのカメラ越しにオドオドとしている司くんを凝視する。スマホ特有の画質の荒さがとても『らしく』て、思わず興奮してしまう。
透过手机摄像头凝视着忐忑不安的司君。手机特有的粗糙画质莫名"很衬他",让人不由得兴奋起来。
「司くん、ほら言って?」 “司君,快说啊?”
「いう?なにを……?もしかして謝罪…」 "说什么?什么啊……难道是在道歉…"
「ちがうよ、ほらご両親に!咲希くんにも送らないと」
"不是啦,是给你爸妈!也得发给咲希君才行"
「お、送る……?動画…?」 "发、发什么……视频…?"
類は司の方へ歩み寄ると、戸惑うばかりの司の手を片方乱暴に取り、ピースの形を取らせた。その間も録画はされ続けている。
类走向司,粗暴地抓起他不知所措的手,强行摆出剪刀手的姿势。录像仍在持续进行中。
「えっ、ピース?」 “诶,和平?”
「ふふ、形崩さないで?ほら笑顔笑顔!僕の未来のスター!可愛い笑顔ちゃんとみせて、それでちゃんというんだよ、司くん?」
“呵呵,别把造型弄乱啦?来笑一个笑一个!我未来的大明星!要好好展现出可爱的笑容哦,然后乖乖说出来,司君?”
「だから、言うって何を」 “所以...要我说什么啊”
そこまで言うと、司は「あっ」と言った。 话刚说到一半,司突然“啊”地叫出声。
類の目が爛々と光って、薄く口を釣りあげている。愉悦でどうにかなりそうだ、とでも言うような目をしていた。類の命令通りピースしたまま固まった司にえらいね、とでも言うように頭を撫でる。
类眼中闪烁着璀璨光芒,嘴角微微上扬。那眼神仿佛在说“高兴得快要疯掉了”。他像夸奖乖孩子般抚摸着僵在原地比着 V 字手势的司的脑袋。
「君が言ったんでしょう?抱いて欲しいって」 “不是你自己说的吗?想要我抱你”
類の唇が歪んだ。もうそこに司への同情や遠慮が何もかも無いことを悟ってしまって、司は今更ながら「とうとう抱かれるのだ」という恐怖と、それ以上の嬉しさに赤面してしまう。
司的嘴唇扭曲了。此刻他已彻底明白类对他已毫无同情与顾忌,在"终于要被占有"的恐惧与更强烈的喜悦中,司涨红了脸。
「ああ、もうそんな可愛い顔しないで司くん」 "啊,别再露出那么可爱的表情了 司君"
類は興奮に滾る頭の中でどこか冷静に、自分はどこまで、なにもかもを見てこなかったんだろうと思った。自分がどれほど本性を晒しても、この司くんは絶対に好きだと、受け入れると言ってくれる人間じゃないか。
类在沸腾的兴奋中保持着某种冷静,想着自己究竟忽视了多少事情。无论自己暴露出多么不堪的本性,这个司君不正是那种会说"绝对喜欢"、"全部接受"的人吗?
たまらない気持ちになる。大事にしたいと思う。真綿でくるむように大切にして、手の中で包んで飼ってやりたいと思う。それと同時にこの誰からも愛されるこの男を完膚なきまでに汚したい、この男は僕によって汚されたのだと大声で喧伝したい。
这让他难以自持。想要珍视他。想用丝绵包裹般细心呵护,捧在手心豢养。同时却又想将这个万人迷的男人彻底玷污,想高声宣告"这个男人是被我弄脏的"。
でも、そういうふうに思ったことも、司くんは必ず受け入れてくれる。
但即便如此想着,阿司也一定会包容我的。
「…わからない?じゃあ僕の後に続けて、ちゃんと言うんだよ?ご両親と咲希くんに向かってね。これは門出なんだから嬉しそうにいうんだよ?これから僕に犯されるんだから、そんなに不安そうな顔しないで?君が言ったんでしょう、犯して欲しいんだって。ならちゃんと嬉しそうに言おうね、司くん」
“…不明白吗?那就跟着我,好好说出来?对着你的父母和咲希君说。这可是人生新阶段的开端,要开心地说出来哦?毕竟接下来就要被我侵犯了,别摆出那么不安的表情嘛?不是你自己说的吗,想要被侵犯。那就该开开心心地说出来啊,司君。”
「っ………だから、なにを…」 “呜……所以,到底要怎样…”
「こういう時、ダブルピースするんだっけ?司くん、1個ピースがたりないらしいよ、やってみたら?はは、顔に油性マーカーで文字だって書いちゃおうか?神代類専用って……ふふ、冗談だよ」
"这种时候应该比双 V 字手势对吧?司君,你好像少比了一个 V 呢,要不要试试看?哈哈,要不要用油性笔在脸上写上字啊?比如'神代类专用'什么的……噗,开玩笑的啦"
深い夜の中ライトに照らされる。いささか乱れた制服の高校生が、今から抱かれるために彼氏の自宅へ行く。今からでは終電は絶対に間に合わないことを知っていた。それならもう、言うことはひとつなはずだ。
深夜的灯光下。制服略显凌乱的高中生正前往男友家中准备被拥抱。明知此刻出发绝对赶不上末班电车。既然如此,该说的话就只有一句了。
類は笑った。 他笑了。
「『お父さんお母さんごめんなさい、今日は家に帰れません』って」
“'爸爸妈妈对不起,今天不能回家了'”
‥‥
司は冷や汗をかきながら類の家のシャワーを浴びた後、準備をし終えて類の自室のソファに浅く座っていた。今日は運がよく家にご両親は不在らしく、明日の夜まで帰ってこないようだ。
司一边冒着冷汗,在类家洗完澡后,迅速收拾完毕,浅浅地坐在类卧室的沙发上。今天运气不错,类的父母似乎都不在家,看样子明天晚上之前都不会回来。
あの後類は無言のまま司の手を引き自宅に連れ込むと、「司くん、シャワーを浴びて準備してきてね。用意は一応してあるから」と言ってすぐどこかにいってしまった。司がお風呂から上がったのを確認すると、類は司と入れ替わりで浴室に入っていった。
之后,类一言不发地牵着司的手把他带回家,说了句"司君,去冲个澡准备一下吧。东西我都备好了"就立刻不知去向。确认司洗完澡后,类便与司交替着走进了浴室。
司は類が用意してくれたTシャツと、下半身はトランクスだけ(下も用意してくれたが気合を入れるため履かなかった)というなんとも間抜けな格好のまま、ソファに座ったり、はたまた少しウロウロしたりして緊張を紛らわしていた。心臓がバクバクとなっていたが、司は混乱以上に興奮していた。ついに、恋人と繋がることが出来る。
司穿着类为他准备的 T 恤,下半身只穿着一条内裤(虽然类也准备了裤子,但为了给自己打气就没穿),以这副相当滑稽的模样坐在沙发上,又或是来回踱步以缓解紧张。心脏砰砰直跳,但比起混乱,司更多的是兴奋。终于,能和恋人结合了。
しかし冷静な部分もあった。類を満足させられるだろうかという不安と同じぐらい、類を傷つけたりしないだろうかと怖かった。
但内心仍存有一丝冷静。与担心能否让类获得满足的不安同样强烈的是,害怕自己会伤害到类的恐惧。
――――類は、粗チンだ。疑いようもなく。根拠は様々だが1番はやはり検索履歴だ。粗チンではない人間は『陰茎 小さい』『陰茎 小さい 好まれる』『陰茎 小さい メリット』『陰茎 大きい デメリット』『愛撫だけ』だなんて検索をかけない。司自身も全く自分のちんぽの長さにコンプレックスなど何も無かったため、このような検索をかけることもないしかけようと思ったこともない。
――毫无疑问,类就是短小阴茎。证据虽然有很多,但最关键的还是搜索记录。正常阴茎的人根本不会去搜『阴茎 短小』『阴茎 短小 受欢迎』『阴茎 短小 优点』『阴茎 粗大 缺点』『只靠爱抚』这种关键词。司自己因为对阴茎长度完全没有自卑感,所以既不会进行这类搜索,也从未产生过搜索的念头。
司が自分で拡張する時に使っていたディルドの太さは約4センチ、長さは約15センチぐらいのディルドだった。4センチと言えばおおよそ指3本分の太さであるため、ディルドとしてはだいぶ一般的だった。
司自慰时使用的假阳具直径约 4 厘米,长度约 15 厘米。4 厘米相当于三根手指并拢的粗细,作为假阳具来说算是相当常规的尺寸。
正直なことをいうと、類はそれなりに大きいと思っていた。着替える時やはり下半身を見てしまうものだと司は思っている、それが友であるならその機会はぐっと上がるだろう。しかも類と司は更衣室を共同で使っている。類のちんぽを直接見た訳ではなかったが、存在が『最早ないレベル』という訳ではなかったと思う。きちんと盛り上がっていた。ただそれも、類は常に司の視界に入らないように着替えていたし、自分もそれになんの違和感も持っていなかったため、傍目にちらりと見えた…いや見た程度だ。類のことだからなにか大きく見せるものをちんぽに装着していてもおかしくないだろう。
说实话,司一直觉得类的那玩意儿其实挺大的。换衣服时难免会瞥见下半身,如果是朋友的话这种机会就更多了。更何况类和司共用着更衣室。虽然没直接看过类的阴茎,但应该不至于到"根本不存在"的程度——明明是有明显隆起的。只不过类总是刻意避开司的视线更衣,而司自己也从未觉得有什么不对劲,所以顶多就是偶然瞥见...不,应该说是看到过几眼罢了。毕竟以类的性格,就算在阴茎上装了什么显大的道具也不奇怪。
司は類の部屋をぐるりと一周まわったあと、また観念したようにソファに座り直した。
司在房间里绕了一圈后,又认命似地坐回沙发。
「できるだけ、傷つけないように……」 "我会尽量...不弄疼你......"
相当苦労してきたのだろうということは、わかる。司も男なので、ちんぽが小さいことを馬鹿にされたりコンプレックスに思ったりしてしまった事が、きっと何度も類にはあったのだろう。司とは違う意味で自信に満ち溢れた類の雰囲気はそれを隠すために生まれたのかもしれないと思い始めた。
我能理解他一定经历过不少煎熬。毕竟司也是男人,肯定曾多次因为阴茎短小被嘲笑或产生自卑。我开始怀疑,类那种与司截然不同的自信气场,或许正是为了掩饰这种自卑而刻意营造的。
そんな失礼なことを思っている司を置いてけぼりにして、類の部屋にかけられた時計がカチカチと音を立てる。ちらりと見てみると、類は随分とと長風呂をしているようだった
将想着如此失礼事情的司抛在脑后,类房间里的时钟滴答作响。瞥了一眼,看来类似乎泡了相当久的澡。
もう類は30分も風呂に入っている…………。 类已经在浴室里待了 30 分钟…………。
どう、なるのだろう。そう思った。大きい方がいいという感情をどうしてたって司も持ってしまう。だからこそ司はディルドは一般的なものを選んだ。
会变成什么样呢。我这样想着。司也难免会产生"大的更好"这种想法。正因如此,司才选择了普通尺寸的按摩棒。
ディルドは千差万別だ。勿論初心者用として12センチ太さ2.5センチほどのモノも店にはあったものの、司はそれを買わなかった。だってそんなものは自分の指でも何でもどうにでもなるからだ。だからこそ司が買ったのは男性の平均より少し大きい程度のディルドだったのである。
假阳具种类繁多。店里当然也有适合初学者的 12 厘米长、2.5 厘米粗的产品,但司并没有选择那种。因为那种尺寸用手指就能轻易替代。正因如此,司最终选购的是比男性平均尺寸略大的假阳具。
司は類を全て受け入れる覚悟だ。だが、玩具のディルド未満の類のちんぽをみて、自分が何かしらの失礼な反応をしてしまわないか不安だった。
司已经做好全盘接受类的一切觉悟。但看着连新手玩具都不如的类的那话儿,他仍不免担心自己会流露出什么失礼的反应。
初心者用ディルド未満の類をみて、自分はなにかしら失望の色を――――浮かべてしまわないだろうか。
望着连入门级玩具都比不上的类,自己该不会——露出什么失望的神色吧。
自分の淫乱さと不甲斐なさに吐き気がしてきそうになって、司は思わず顔を覆った。それでも司は期待に胸を高鳴らせていた。類に愛してもらえるのだ、それに別に愛撫だけでも良かった。類の検索通り、手淫だけでも全く問題ないだろう。キスをしながら抜きあいをするなんて、考えただけでも類の顔を思い浮かべてゾクゾクしてしまう。
想到自己的淫荡与不中用,司几乎要恶心到作呕,下意识捂住了脸。可胸腔里仍翻涌着雀跃的期待。毕竟能获得类的爱抚,光是爱抚就足够了。正如类搜索的那样,就算只用手解决也完全没问题。光是想象着边接吻边互相抚慰的场景,类的面容就浮现在眼前,让他浑身战栗。
そもそもいざとなれば彰人の言うとおり自分が掘ればいいのだし、準備に時間がかかっているのもそのせいなのだと思うことにした。
说到底真到了万不得已的时候,按彰人说的自己来当受方就行了,之所以准备要花这么多时间,想必也是这个缘故吧。
しかも最近は『よしよしセックス』とやらも流行っているようではないか。同級生との会話に出てきたそれは、なにやら相手を幼児のように愛でながらするものらしい。言葉にするとなかなかな性癖だが、類の親指ちんぽを両手でクリクリと弄りながらのオーラルセックスも乙なものでは無いか。そう思い至った司は、ふんと大きく息を吐くと、「この作戦で行こう」と大声で宣言した。
而且最近不是还流行什么"乖乖性爱"吗?从同学对话中听来的这个词,似乎是像对待幼儿般疼爱对方的同时进行的性行为。用语言描述起来还真是相当特殊的性癖,不过用双手揉搓着对方拇指大小的阴茎同时进行口交也别有一番风味吧?想到这里,司"呼"地长舒一口气,大声宣布:"就用这个作战方案吧!"
「………作戦?」 "......作战?"
「どわーーーー!!」 "哇啊——!!"
扉から類の声がする。慌てて声の方をみると、類が混乱した様子でたっていた。司がウンウンと悩んでいる間に気づけば類は風呂から上がっていたらしい。制服姿のままだったが髪が濡れていたため風呂には入ったことがわかる。
门口传来类的声音。慌张地循声望去,只见类正一脸困惑地站在那里。在司嗯嗯苦恼的期间,类似乎已经洗完澡出来了。虽然还穿着校服,但湿漉漉的头发证明他确实沐浴过了。
「…お前服は?」 “…你衣服呢?”
「ああ、なんだか焦りすぎて自分の服を用意するの忘れててね」
"啊,我太着急了,都忘了准备自己的衣服"
そう言って照れくさそうに笑う類に、なんだか司は泣きたくなるほど安心した。緊張のあまり乱高下した心に平穏が訪れる。そうだ、類はこんな優しい声をする。ああ、いつも通りの類だ。こんな類が、司は1番好きだった。今日の放課後はもう2人にこんな機会は訪れないと思っていた。しかし今、こうして類と司はとうとう繋がろうとしている。司は心がぎゅうっとした感覚のまま立ち上がると、類に向かって小走りで駆けだす。そのまま司は類に抱きついた。
听到类这样腼腆地笑着解释,司突然安心得几乎要哭出来。剧烈起伏的心跳终于恢复平静。没错,类就是用这样温柔的声音说话的。啊,还是那个熟悉的类。司最喜欢的就是这样的类。本以为今天放学后两人再也不会有这样的机会。但现在,类和司终于要真正结合了。司带着心脏被攥紧般的感受站起身,小跑着扑向类,紧紧抱住了他。
「っえ?」 “诶?”
「る、るい、るい!すきだ、やっと繋がれるんだな、ああ…やっぱりお前の匂いは安心するんだ」
"类、类、类!我喜欢你,终于能和你在一起了,啊...果然你的气息让我好安心"
「………っ」 "………呜"
類はしばらく固まっていたが、やがて司の体をぎゅっと抱きしめる。愛おしそうに司の首筋に顔を寄せて、「うん、僕もだよ」と呟いた。2人はそれからじっと見つめ合うと、誰からともなくキスを交わす。最初こそ唇を合わせるだけだったキスは、徐々に情欲を顕にしたものへと変わっていく。
类愣住片刻后,突然紧紧抱住了司的身体。他怜爱地将脸贴在司的后颈处,轻声呢喃道:"嗯,我也喜欢你"。两人随后深情对视,不知是谁先主动,双唇便自然地交叠在一起。最初只是浅尝辄止的亲吻,渐渐演变成充满情欲的热吻。
「っふ、っ………っう」 “呜、呜……呜”
「……、ん、かわいい、司くん」 “……嗯、好可爱、阿司”
「っ、んん、ぅう…う」 “嗯、唔…呜…”
類が司の耳朶を触り、それからそっと司の耳を塞ぐ。類はキスが上手い、それに司はいつも翻弄されていた。なにか誰かと経験があるのかと聞いたことがあるが「ないよ、君が初めて」だと恥ずかしそうに言われ、思わず胸が高鳴ったことを今でも思い出せる。――――好き、るい、すきだ。
类轻抚着司的耳垂,随后缓缓捂住他的耳朵。类的吻技很好,司总被他撩拨得心神荡漾。曾问过他是否和别人有过经验,他却红着脸回答“没有哦,你是第一个”,此刻回想起那时怦然心动的声音仍清晰可闻。——好喜欢你,类,最喜欢了。
そんな思いを込めて司も負けじと類の舌に自分の舌を積極的に絡ませていくが、それも類に舌先をちゅうと吸われてしまえば、あとはもう腰砕けになってくずおれそうになるだけだった。耳を塞がれ唾液同士が絡まることによって自分の口内が類によってみだらに蹂躙されているのがダイレクトに響く。司は思わず興奮に腰をくねらせた。それを咎めるように類は耳を触っていた手を離すと、司の細い腰をぐっと自分の方に引き寄せた。腰を前に寄せられたことで足がもつれそうになる司を、腰に回された腕だけが支えている。腰同士がくっ付き合い、ズボン越しから緩く勃起し始めた司のちんぽに甘い刺激が走る。
怀揣着这般爱意,司也不甘示弱地主动缠上类的舌,可当舌尖被轻轻吮住的瞬间,便彻底溃不成军。耳孔被堵住,唾液交缠的声响将口腔被类肆意侵占的淫靡感无限放大。司情不自禁扭动着腰肢发颤。类仿佛惩罚般松开捂耳的手,猛然将那截细腰揽向自己。骤然拉近的距离让司踉跄着几乎跌倒,唯有环在腰际的手臂成为支撑。两人下腹紧密相贴,隔着布料开始缓缓硬挺的阴茎传来甜美的刺激。
ふと、ふとだ。キスに酔いしれていた司だったがある違和感があった。なにか当たっているのである。なにか、大きくて太いものが。
突然,真的很突然。沉醉于亲吻中的司感到了一丝异样。有什么东西正抵着他。某种又粗又大的东西。
「(……ん…?…は?)」 「(……嗯…?…啊?)」
そこで司は異変に気づいた。 这时司察觉到了异样。
まるで、それは蛇のような形状だった。今キスをされている司は下を向けないが、それにしてもなにか固いものが当たっているのが用意にわかった。蛇と言ったのは、なにかとてつもなく大きく長く、すこし固くはありながらも肉感のあるふにふにとした物だったからだ。司の股関節あたりに押し当てられたそれ。
那东西的形状简直像条蛇。正在被亲吻的司虽然无法低头查看,但依然能轻易感觉到有某种坚硬物体抵着自己。之所以说是蛇,是因为那东西异常粗长,略带硬度却又充满肉感,软乎乎地蠕动着。此刻正抵在司的髋关节附近。
なにかが司だけを喜ばせるものが類のポケットに入っているのかと思った。
我原以为他口袋里装着什么只让司开心的东西。
司の心がぎゅうっとまた痛くなった。―――ちがう、違うんだ類。
司的心又揪紧了。——不对,不是这样的,类。
「っるい、オレは」 "好难受,我..."
「え」
突然唇を離して類の肩に手を置くと、司は切り出した。いままでキスを堪能していた類も突然の中断に驚いた表情をする。眉を下げ切った表情の類はどうしようもなく不安そうだった。断られたのではないかという恐怖がありありと見て取れて、あの時の自分を思い出して、そして今の類の心情を思って胸が何度も締め付けられる。でも、伝えなければならなかった。類は酷い男だ、オレだけを気持ちよくさせようなんてそうはいかない。
突然松开嘴唇将手搭在类肩上,司开口说道。原本沉醉于亲吻的类被这突如其来的中断惊得变了脸色。眉头紧锁的类看起来无比不安,那种生怕被拒绝的恐惧清晰可见。回想起当时的自己,再想到此刻类的心情,胸口被反复绞紧。但有些话必须说清楚。类真是个过分的男人,想让我一个人舒服可没这么容易。
恋人とは平等で、与え合うものだから。 恋人之间就该平等相待,互相给予才对。
「るい、オレはっ…お前が小さくても問題なんかない、でも玩具を使うだなんて、いままでのオレの話を聞いていなかっただろう!?オレは、類と―――繋がりたいのに!玩具なんて使ってもただのひとり遊びだろう!?」
“类,我…你就算小也没关系,但用玩具什么的,难道没听我之前说的话吗!?我想和类——连接在一起啊!用玩具什么的不过是自娱自乐罢了!?”
「………え?…え?」 “………啊?…啊?”
混乱の声を上げる類を強引に引っ張ってソファに座らせる。そのまま司は床に膝を着くと類の制服に入っているであろう『とんでもないでかさのバイブかディルド』を取り出そうとする。されるがままになっていた類が股間のあたりを突然いじられて、思わず悲鳴をあげた。
强行将发出混乱声音的类拽到沙发上坐下。接着司跪在地板上,试图从类的制服里掏出"那个尺寸惊人的振动棒或假阳具"。任由摆布的类突然被触碰胯间,不由得发出惨叫。
「まってまって、え!?司くん!!?」 「等等、诶!?司君!!?」
「くそっ早く出せ……!!っでない!!神高のポケットはそんなに複雑だったか?!」
“可恶,快点拿出来……!!不然的话!!神高的口袋有这么复杂吗?!”
「まって、まってそれはっ……っあっ!」 「等等、等等那个是……啊!」
その『とんでもないでかさのバイブかディルド』をがっしり掴んだと思って引っ張ろうとするが、類はとんでもなく動揺しながらがっしりと司の腕を掴んでくる。
他以为抓住了那根「尺寸惊人的振动棒或假阳具」正要往外拽,却被神情极度动摇的类死死扣住了手腕。
「まってきみはなにか誤解してる!!」 「等等你完全误会了!!」
「誤解!?しているのはお前の方だ!!!なにが粗チンだ!!オレの、生身のお前と繋がりたいという要望を無視している、最低で意気地なしなのがお前だ!類!恥ずかしくないんだから隠すな!!おもちゃなんかで勝負しようとするな、許さんぞ類!」
「误会!?搞错的是你!!!说什么尺寸太小!!明明是你这个懦夫混蛋一直在无视我想用真实身体和你结合的诉求!类!别觉得羞耻就躲躲藏藏的!敢用玩具来糊弄我绝不原谅,听见没有类!」
「まって、本当に……おもちゃじゃない!なにも小細工なんてしてないよ!!」
"等等,真的不是……玩具!我什么手脚都没做啊!!"
類のひどい言い訳に堪忍袋の尾が切れた司は、荒い息をしながら、とうとう類の黒いベルトに手を伸ばした。司が何をするのか瞬時に把握した類がまたもや悲痛な悲鳴をあげながら必死に抵抗するが、単純な力の差では司が勝つ。それでも抵抗する類に、司は史上最大級の大声をだした。
面对类这番拙劣的辩解,司的忍耐终于到了极限。他喘着粗气,最终伸手抓住了类的黑色皮带。瞬间明白司要做什么的类再度发出凄厉惨叫拼命挣扎,但纯粹的力量差距让司占了上风。即便如此,面对仍在抵抗的类,司发出了有生以来最响亮的吼声。
「遠慮するな、類―――!!!オレは!!!どんなお前でも愛してる!!!」
“别客气,类——!!!我!!!无论怎样的你都爱!!!”
「っ!!」 "啊!!"
類の抵抗していた手が止まった。司は全力でベルトの硬い革を引っ張り、素早く金具を外す。まるで悪代官の様に大ぶりな動きで類のズボンのベルトを抜き去ると、緩くなっていたボタンも一気にはずし、そのままズボンの淵に手をかける。
类原本抵抗的双手突然停住了。司全力拉扯着坚硬的皮带扣,迅速解开了金属卡扣。他像恶霸官吏般夸张地动作着,一把抽掉类的裤腰带,顺势扯开早已松动的纽扣,手指直接探向裤腰边缘。
「ぬっ脱がす気!?ってかうるさっ……君反省してないだろう!」
「喂、你干嘛脱我衣服!?吵死了……你根本就没在反省吧!」
類が女の様な悲鳴を上げた。が、それは司には聞こえない。司は自分の心に従うまま、類への愛を叫んでいた、
类发出了女性般的悲鸣。然而,司却听不见。司只是遵从自己的内心,呐喊着对类的爱意、
「だから、誤魔化すな!!粗チンだからっておもちゃなんか使うな!!!!オレは、オレはどんなお前とだって、……えっちしたいんだーー!!」
"所以别糊弄我!!别因为尺寸不够就用玩具!!!!我、我无论怎样的你……都想做啊——!!"
「………!!」 "………!!"
そうして勢いよくズボンをずらす。手には下着の淵も巻き込んでいたため、それらは勢いよく脱げた。と、思った。
他猛地拽下裤子。由于内裤边缘也被顺势卷了进去,两者便一齐被利落地褪下——本该如此。
「…………ん?ひっかかってるな。はあ、おまえどれだけでかいおもちゃを買ったんだ?」
"…………嗯?卡住了。哈啊,你到底买了多大的玩具啊?"
司は思わず首を傾げた。そうしてふと見てみると、チャックが閉まっていることがわかる。
司不由得歪了歪头。这时不经意间瞥见,发现拉链其实还紧闭着。
何の気無しに持ち手をつまんでジーと下げてみると、そこには『なにか』があった。
他漫不经心地捏住拉链头缓缓往下拉,那里正藏着"某种东西"。
あまりの、肉感。盛り上がったそれは、司がおもちゃだと思っていたものにまで繋がっている。
这肉感,太过强烈。高高隆起的部分,甚至连接着司以为是玩具的东西。
「………???」 "………???"
司はもう無心で、チャックが下にまで降りたことを確認して、もう一度、今度は丁寧に類のズボンを脱がそうとする。
司已经完全放空大脑,确认拉链已经滑到底部后,再次尝试用更轻柔的动作褪下类的外裤。
「……ふふ」 "......呵呵"
類が、司の頭を撫でた。床は冷たかったが、類の手を暖かさはよくわかった。ふと類の方を見てみると、類はひどく嬉しそうに司の方を見ている。金の瞳がうっとりとして司を捉える。ソファに座っている類は、髪や制服も乱れ切っているというのに、それはなぜか様になっていた。
类突然伸手揉了揉司的头发。地板虽然冰凉,但类掌心的温度却清晰可感。当司下意识抬头时,正撞见类用那双陶醉的金色眼眸凝视着自己。明明制服凌乱、发丝散落的类瘫坐在沙发上,不知为何却显得格外风情万种。
司の頭の中に嫌な予感が過ぎる。これは、なにかがおかしい。自分は何か重大な勘違いをしていたんじゃないのか。
司的脑海中闪过不祥的预感。有什么地方不对劲。自己是不是犯了个严重的错误。
「………どんな僕とだってエッチしたいんだ…?」 "………无论怎样的我都想和你做吗…?"
類がとたんに余裕ぶって、地べたに座り込んで硬直したままの司を顎下を撫でる。類は心底嬉しそうだった。口もとを緩ませて、いかにも温和そうだ。だが目だけが、違う。類が自身の襟元を緩めた。
类突然摆出一副游刃有余的样子,抚摸着僵坐在地的司的下巴。类看起来发自内心地高兴。嘴角放松,显得十分温和。但唯独眼神不同。类松开了自己的衣领。
「じゃあ、司くんが脱がしてよ」 "那,司君来帮我脱吧"
「…………え、あ、ああ………」 "…………诶、啊、啊啊………"
オレは重大ななにかを見逃していたのかもしれないと司は思う。一度見たら昔には戻れない。なあ、これはもしかしておもちゃじゃないんじゃないか。類のポケットにあるはずのものは『とんでもないでかさのバイブかディルド』だ。しかしそれがこんなに自在に右に行ったり左にいったりするポケットなんてあるはずがない。司の本能がやめておけと告げる。
司意识到自己可能忽略了某个重大线索。一旦目睹便无法回头。喂,这玩意儿该不会真是活物吧?按理说类口袋里装的应该是"尺寸惊人的振动棒或假阳具"才对。但怎么可能存在能如此灵活左右移动的口袋?司的本能正发出警告让他停手。
司は急に震え出した手を、それでも、もはや『コレ』が『とんでもないでかさのバイブかディルド』であれとすら願いながら、類のズボンと下着をずり下ろした。
司颤抖着手,却仍暗自祈祷这不过是"超大号振动棒或假阳具",一边将类的外裤与内裤褪下。
『それ』は、司がなにかリアクションを取る前に、こぼれる、いや突然現れた。効果音をつけるとしたら、それは粗チンの『ポロン』ではない。『ボロン!』や『ゴロン!』といった方がはるかに正しい。――――それは凄まじいまでの質量と長さで、それなりに距離をとっていたはずの司の頬にもびたん!と当たった。
那东西在司做出任何反应前就溢了出来,不,应该说是突然出现的。如果要配上音效的话,绝不是粗短阴茎那种"噗通"声。用"轰隆!"或"咕咚!"来形容才更贴切。————它以惊人的质量和长度,本该保持一定距离的司的脸颊也被"啪!"地击中。
「……………ひ………は?…………は?」 「……………呜………啊?…………哈?」
『それ』は、粗チンというにはあまりにも様相が違っていた。布の圧力がなくなったことで、もはや直角に聳り立つそれは、とにかく長く、太かった。
那东西的形态与"短小"二字相去甚远。随着布料束缚的消失,近乎直角昂然挺立的它,既粗且长。
「―――――でっ、か!!!!なんっ!?なんだこれ」
"——啊、啊!!!!什么!?这是什么啊"
まず長さだ。『それ』は司の全頭部をはるかに上回っており、司の目線の位置になっても亀頭が見えない。見えるのはビキビキと怒りたった、黒々とした中に浮かんだ血管が見えるほど固い竿だけだ。皮をかぶっておらず全て露出した『それ』は、司の口を戦慄かせるには十分だった。
首先是长度。『那东西』远远超过了司的整个头部,即使与司的视线平齐也看不见龟头。能看到的只有青筋暴起、黝黑发亮到血管清晰可见的坚硬茎体。没有包皮完全裸露的『那东西』,足以让司的嘴巴颤抖不已。
どっしりとした裏筋は、赤黒い亀頭にまで繋がっている。竿と亀頭の段差がこれまた凄まじい。エラと呼ばれるそれは主に抜き差しする際にナカを全て持っていってしまうのではないかというほどに『高低差』があった。1センチは下らないだろう、そしてその余りの凄まじさは、男だからわかる。
粗壮的背筋一路延伸至暗红色的龟头。茎部与龟头之间的落差更是惊人。那被称为冠状沟的部位,其『高低差』之大简直让人怀疑在抽插时会不会把内里的一切都带走。至少有一厘米以上的差距吧,而这惊人的程度,只有男人才懂。
なにより精巣を内在する玉のなんたる豊満さか。司が持っているような『粗チンのような』ディルドについている玉とは全く違う質量だ。どっしりとして、今にもぐつぐつも精液が製造される音でも聞こえてきそうな勢いだ。
那对充盈着精巢的囊袋是何等丰盈饱满。与司所持那种「粗短型」假阳具上附带的球体截然不同,这份量感简直天壤之别。沉甸甸地垂坠着,仿佛此刻就能听见咕嘟咕嘟酿造精液的声响。
――――なんだ、これは。全くの規格外ではないか。 ――――这是什么。完全超出常规了吧。
「………………えっ???…………え?そ、粗チンのはずじゃ」
"………………啊???…………咦?那、那应该是小尺寸的啊"
そう言おうとしながら怯えのあまり徐々に後退りしていく司の頭をガッと掴むと、類は自分のいきりたったちんぽに司を押し付けた。
正当司颤抖着试图后退时,类一把抓住他的脑袋,将自己勃起的阴茎抵了上去。
「んん!?」 "唔嗯!?"
驚きの声を上げながら据えた臭いを強制的にかがされて、あまりの想定外に涙目になっている司の頭を、今度はその乱暴を謝る様に撫でる。
被迫闻着浓郁气味的司发出惊叫,眼泪汪汪的模样完全超出预期。类这次改为温柔抚摸他的头发,像是在为刚才的粗暴道歉。
「………えっでっか………えっ……」 "……啊…好大……啊……"
「ごめんね、乱暴しちゃって、痛かったよね、優しくするから」
"对不起,我太粗暴了,弄疼你了吧?接下来我会温柔点的"
そう言いながら類は自分のちんぽの大きさを確かめるように司の顔にちんぽを押し当てる。「ははっ……やっぱでかいなあ…」そう言って照れながら笑う類に、司はもうどうしようもなくなっていた。
一边这么说着,类像是要确认自己阴茎的尺寸般将性器抵上司的脸庞。"哈哈……果然还是好大啊……"看着害羞笑着的类,司已经完全不知所措了。
「これ、これ………?これが、……っえ?」未だ混乱している司に、類は無情な一言を投げかける。
"这、这个………?这就是,……呃?"面对仍处于混乱状态的司,类无情地抛出一句话。
「受け入れて、くれるんだよね?」 "你会接受的吧?"
「いや、うえ、えっ、無理だ、こんなのむりだっ、デカすぎる、なんだこれは、粗チン詐欺じゃないか!!!!オレの、オレの粗チンよしよしセックスは!!?!」
“不、呜、呃、不行、这个真的不行、太大了、这是什么啊、这不是粗丁欺诈吗!!!!我的、我的温柔粗丁性爱呢!!?!”
「……?よくわかんないけど、ふふ、大きいって言って貰えるの、なんだかんだ嬉しいものだね」
“……?虽然不太明白,不过,呵呵,能被夸很大,怎么说呢还挺开心的呢”
しばらく司の顔全体と自分のちんぽの長さを比べて鑑賞していた類だったが、それにも飽きたのかやがて自分のちんぽを徐に掴むと、肉厚の亀頭を司の唇に押し当てる。司の柔らかい唇が亀頭によってぐっと押し広げられて、笑顔を強制されている様にすら思えた。
类一度饶有兴致地比对着司的整张脸与自己阴茎的长度,但似乎也玩腻了,最终缓缓握住自己的性器,将肥厚的龟头抵上司的嘴唇。司柔软的唇瓣被龟头强行撑开,那模样简直像被强迫摆出笑容一般。
「……ね、おねがい」 “……呐,求你了”
舐めろと、そう言われている。命令されている。司の腹の中がなぜだか唐突にキュンキュンしてしまって、怖いという気持ちも確かに存在しているというのに、司はもう頭が真っ白になったまま、もうどうにでもなれという気持ちを込めて口を開けた。
舔吧,他这样命令道。司的腹部不知为何突然一阵刺痛,明明确实感到害怕,大脑却已一片空白,抱着豁出去的心态张开了嘴。
ピチャピチャと水音が響く。司くんは最初から僕のちんぽに怯えながら、徐々に舌を亀頭に寄せていった。今は多少なれたのかアイスをぺろぺろと舐める様に、僕のちんぽを舐めている。司くんはディルドを使っていたけれど、さすがに男のちんぽを舐めるのは初めてなのだろう。どうしていいのかわからず、ただ舐めるだけになっていた。それでも完全に勃起してしまうだなんて僕は本当に高校生だな、そう思いながら類は微笑む。たまに司くんの頭を「えらいね」と言いながら撫でてやると、司くんの眉が下がって瞳がぎゅうっと細まる。拙すぎて感覚的には全く気持ちよくないが、心は倒錯的な興奮でどうにかなりそうだった。
水声啪嗒啪嗒地响着。司君最初还畏畏缩缩地不敢碰我的阴茎,渐渐把舌头凑近了龟头。现在似乎稍微适应了些,像舔冰淇淋似的舔着我的阴茎。虽然司君用过假阳具,但舔真正的男根恐怕还是第一次吧。他不知所措地只知道一个劲儿地舔。即便如此都能完全勃起,我果然还是个高中生啊——类这样想着露出微笑。偶尔摸着司君的头说"好乖",他的眉毛就会垂下来,眼睛眯成一条缝。虽然技巧生涩得完全谈不上舒服,但心理上的倒错快感却让我快要发狂。
もうクラクラしてしまって、どうしようもない。 我已经头晕目眩,完全不知所措了。
―――――司くんに、自分のちんぽをしゃぶらせている。自分を救ってくれた人を、こうやって傅かせ、泣かせながら、命令通りに。
―――――正让司君含住自己的阴茎。让这个拯救了自己的人,像这样侍奉着、哭泣着,按照命令行事。
司くんは涙目になりながらもぺろぺろと亀頭だけを舐め、たまに竿を上下に扱いてくる。舌がチロチロと鈴口をいじってくるのがとても気持ちいいが、そのほかはすべて拙い。司くんも初めてだからどうしたら良いのかわからないのだろうけれど、しゃぶってもらっているだけでもありがたいのに、だんだんと欲が出てくるものだ。
司君虽然泪眼朦胧,却还是用舌头不断舔弄着龟头,偶尔上下套弄着茎身。他那灵巧的舌头挑逗着马眼的感觉舒服极了,但其他动作都笨拙得很。大概因为是第一次所以司君也不知道该怎么做吧,明明光是让他含住就该知足了,可人总是会渐渐变得贪心起来。
「司くん」 “司君”
ぴくりと司くんの肩が震える。舌を止めて、上目遣いで僕の方を見てくる。自分のちんぽを握らせながらの涙目上目遣いだなんて、男なら誰しもが考えることだ。僕は司くんに、そうさせている。
司君的肩膀微微一颤。他停下舌头的动作,抬眼望向我。一边让我握着他的阴茎,一边用含泪的眼神向上看——这大概是每个男人都幻想过的场景。而我,正让司君这样对我做着。
類は司の顔の、その下を見た。司くんのトランクスが勃起した司くんの我慢汁で濡れている。類は笑いながらその哀れなちんぽをふにふにと優しく踏んでやる。「ひっ♡」思わぬ刺激にぴくりと震える司をもっと見ていたい、そんな思いを込めて何度かぐりぐりともう少し強めに踏んでやる。
类低头看向司的脸庞下方。司的内裤已经被他勃起时渗出的忍耐液浸湿。类轻笑着,用脚温柔地踩弄着那根可怜的小东西。"呜♡"突如其来的刺激让司浑身一颤。类想多看些这样的反应,于是又加重力道来回碾了几圈。
「っいやっだ……♡っう゛っ……う」 「不要……♡呜……嗯」
「ふふ、男のちんぽしゃぶって勃ってるなんて恥ずかしいねえ、司くん」
"呵呵,男人的鸡巴被舔硬了真是羞耻呢,司君"
「それは、っおまえが」口答えをする司くんの下腹部を、もう片方の足でとん、と軽く蹴る。それだけで司くんからまた嬌声が上がった。
"那、那是因为你..."当司君正要反驳时,我用另一只脚轻轻踢了踢他的下腹部。仅仅是这样的触碰,就让司君再次发出了娇喘。
「っお゛っぁ♡〜〜っ、う゛っいぐ、ぅっ♡♡」 "啊♡~~呜、呜噫、嗯♡♡"
たったそれだけで、司くんは射精した。黒いトランクスに白いシミがじわじわと広がっていく。
仅仅是这样,司君就射精了。黑色内裤上渐渐晕开一片白色的污渍。
「っなんで、っえ♡」 「呜...为什么、啊♡」
司くんも混乱しているのだろう、しかし自分は嫉妬していた。これも司くんの拡張の賜物なのだろう、それは僕がやりたかったなと思う。それでも、初めて抱かれるっていうのにこんな敏感な体はエロすぎるだろう。
司君大概也很困惑吧,但我却在嫉妒着。这也是司君扩张能力的功劳吧,那本该是我想要做的事。即便如此,第一次被进入就拥有这么敏感的身体也太色情了。
僕のちんぽを見て怯え切っているっていうのに、体は期待でどうにかなりそうだったところが、なによりかわいい。それが可愛い。でもこうしたらもっと可愛いなと思いながら、司がもっと泣きそうなことを類は言ってやるのだ。
明明看着我的阴茎已经害怕到不行,身体却因为期待而快要失控的样子,简直可爱到极点。那模样太可爱了。但想着这样做会更可爱,类便对快要哭出来的司说出更过分的话来。
「な、なんだ…?」 「怎、怎么了…?」
「…ねえ、まだできる?」 "…喂,还能继续吗?"
「……えっ」 "……诶"
混乱の声を上げる司くんの口に指を捩じ込む。かわいい、かわいいな。
我将手指强行塞进发出混乱声音的阿司嘴里。真可爱,太可爱了。
「舐めるのもいいけどさ、しゃぶってほしいな、司くんの口で愛してほしいな…?」
"舔也可以啦,但更想让你含住呢,好想被阿司的嘴好好疼爱啊…?"
その言葉を聞いた司はまた泣き出しそうになっていた。震える声で類に懇願する。
听到那句话的司又快要哭出来了。他用颤抖的声音向类恳求着。
「むっ無理だ、こんなのむりだ、しゃぶれない」 「不、不行,这样不行,含不进去」
「なんで?」 "为什么?"
「だって、だって………こんなの入らないいい……るい、すまんんんん」
"因为、因为......这个根本进不去啊......对、对不起呜呜呜"
司くんはえんえんと悔し涙を流しながら敗北を口にした。自分の不甲斐なさに震えながら、それでもギブアップを口にする。それが、どうしてこうも可愛く感じるのだろう。少々いじめすぎたかと思い類は「大丈夫だよ、もういいよ、ありがとう」を口にしようとする。
阿司君流着懊悔的泪水认输了。他颤抖着为自己的不争气感到羞愧,却还是说出了放弃的话。不知为何,这副模样竟让人觉得如此可爱。意识到可能欺负得有点过头了,我正想说"没关系啦,已经可以了,谢谢你"。
「……ふふ、そっか」 "......呵呵,这样啊"
その前の類のその言葉を、司はどう捉えたのだろうか。司はまたびくりと震えるとおずおずと口を開いて、類のちんぽを勢いよく口に含む。
司会如何理解他之前那番话呢。司又猛地一颤,战战兢兢地张开嘴,将类的阴茎一口气含入口中。
「っえ゛…!?」 “呜…!?”
驚いたのは類の方だった。司くんが必死にその小さいお口をあけながら、亀頭と竿の一部分を精一杯口に含んでモゴモゴとさせている。司くんの舌が鈴口から裏筋をなぞる様に滑らせながら、口全体でどうにか類の一部分を収めようとする。しかし余りの大きさに喉奥で引っかかったのか、司は全て収めようとするのを諦めると、三分の一ほどだけを口に納め、その残った竿から玉の部分は手でカバーすることにしたらしい。
真正被震惊的是类。司君拼命张开那张小嘴,尽可能地将龟头和部分茎身含入口中蠕动着。司君的舌头从铃口滑向系带,同时用整个口腔努力想容纳类的部分。但由于尺寸过大似乎卡在了喉咙深处,司放弃了全部含入的打算,只将约三分之一纳入嘴里,似乎决定用手覆盖剩余茎身到睾丸的部分。
「お゛っ♡っごっ♡んん、ん、ふ、うう♡」 "啊♡呜、呜嗯♡嗯、嗯、呼、呜♡"
三分の一と言っても8センチほどあるし太さは6センチほどだ、恵方巻きより大きいものを喉の奥まで突っ込むのは至難の業だろう。司くんが前後に必死に頭を動かして奉仕している。司くんの右巻きの可愛いつむじが可愛くて、司くんは幼少期の頃からこんなに頭が丸っこったのかなとふと思った。優しく頭を撫でてやると、司くんの顔がまた急に泣きそうになっていた。
虽说只有三分之一,但也有八厘米长、六厘米粗,要把比惠方卷还粗的东西捅到喉咙深处简直是难如登天。司君正拼命前后晃动着脑袋努力侍奉着。他右旋的发旋可爱得紧,我忽然想到司君小时候脑袋就这么圆滚滚的吗?温柔地抚摸他的头顶时,司君的表情突然又快要哭出来了。
「んっお゛っ♡っんん、んッ♡」 「嗯啊♡嗯嗯、啊♡」
司くんの白魚の様な手が自分の竿を両手で扱く。時折玉をふにふにと、まるで「早く出せ」とでもいうように揉んでくるのもたまらない。
司君那双白鱼般的手正用双手抚弄着我的肉棒。时而揉捏着囊袋,那软绵绵的触感仿佛在催促「快射出来」,简直让人受不了。
「……はは、気持ちいいよ、司くん、本当に、大好き」
「……哈哈、好舒服、司君、真的、最喜欢你了」
司くんが必死に歯が擦れたり万が一にでも噛まない様に大きく口を開けて自分のちんぽをフェラする様をみて類は、そのあまりの視覚的なエロさにどうにかなりそうだった。頭がぐらついて、それと釣り合わせるようにちんぽが固く、そして大きくなる。それはちょうど司くんが喉奥にまたちんぽを入れようとしていた時のことだったから、あまりの突然さに司くんは思わずえずいてしまう。
看着司君为了不让牙齿刮到、拼命张大嘴吞吐我阴茎的模样,类被这极具视觉冲击的色情画面刺激得几乎发狂。脑袋晕乎乎的,与之相对的是下体愈发硬挺胀大。正当司君准备再次将肉棒吞入喉咙深处时,这突如其来的变化让他忍不住干呕起来。
「んぶっ♡んっんんん♡っん、んん♡っお゛っえっ…♡」
「嗯呜♡嗯嗯嗯♡呜嗯♡啊…♡」
喉がぎゅうぅと狭まったことで、まるで搾り取る様な肉の動きをする司くんの喉に、類も思わず下半身が重くなる。一気に精液がゾクゾクと尿道を駆け上がっていく感覚がして、類は思わず下半身に力をいれた。司は勢いよく類のちんぽを口から離すと、けほけほと二回咳をする。それでも、そんなふうになっても司くんは僕のちんぽにすぐ向き合うと、口にまた含んで、小さい口だっていうのにモノをしゃぶっている。じゅぶじゅぶとした水音があっという間に響き渡って、それがなんと淫靡なのか。普段の司くんからは想像もしないほどに淫らな雰囲気に満ちていて、もうたまらない気持ちになる。
喉咙被紧紧掐住般收缩,司君的喉部肌肉如同榨取般蠕动,类不由得感到下半身愈发沉重。一股精液酥麻地窜上尿道的触感袭来,类无意识绷紧了胯部。司猛地将类的阴茎从口中拔出,剧烈咳嗽了两声。即便如此,司君还是立刻重新含住那根阳物,明明是小巧的嘴却卖力吞吐着。啾噗啾噗的水声顷刻间回荡开来,何等淫靡的景象。与平日判若两人的淫艳氛围浓烈得令人窒息,快感已然无法抑制。
「つ、つかさくん、も、いいよ…?」 “那、那个,小司,我、我也没关系哦…?”
「…ゃへぇなぃ!んん、んぶ、っぉ゛っ♡♡」司くんはまた僕のちんぽを喉奥まで突っ込もうと悪戦苦闘していた。
"...不要啊!嗯、唔、呜♡♡"阿司君又拼命想把我的肉棒深深捅进喉咙深处。
類は髪をかきあげながら、また司の頭を撫でた。 阿类一边撩起头发,一边又摸了摸阿司的头。
ふと悪い考えが、頭に浮かぶ。 突然有个坏念头浮现在脑海。
司くんはいま、きっとなんでもしてくれるだろう。いまだ混乱しているんだろうと思う。それに託けて喉の奥の奥まで突っ込んでしまって、「乱暴」しても、きっと司くんは許してくれる。
司君现在一定会为我做任何事吧。他大概还处于混乱之中。趁此机会深入到他喉咙最深处,即使"粗暴"对待,司君也一定会原谅我的。
妄想の中で類は、司の喉を犯しまくった。喉の形がぽっこりとするまで、司が吐いて吐いてもう無理だと泣いても、妄想の中で類は司に対して無理矢理にでも23センチの凶器と言っても差し支えないモノを全てを突っ込んできた。ベッドの縁に寝かせて、まるで喉をオナホに見立てて腰を振る。あまりの苦しさにのたうち回る司くんの顔を固定して、恍惚とした表情のまま喉奥、いや胃に精液を流し込む。
在妄想中,类肆意侵犯着司的喉咙。直到喉部形状明显凸起,即使司呕吐到极限、哭喊着受不了,妄想中的类仍强行将那根堪称 23 厘米凶器的物体全部插入。将人按在床沿,仿佛把喉咙当作自慰玩具般摆动腰部。固定住因极度痛苦而挣扎的司的脸庞,在恍惚表情中向喉底——不,是直接灌入胃里注入精液。
――――ねえ、知ってる?司くん。僕がいう『乱暴』って、そこまでのことなんだよ、いやもっとひどいんだよ。
――――喂,你知道吗?阿司。我说的"粗暴"可不止那种程度哦,不,还要更过分呢。
きっと、やれる。そして司くんはどんなに苦しくても必ず受け入れてくれる。だからこそ、司くんは気軽に『怖がらない』だなんて気軽にいうべきじゃなかった。だって司くんは、僕のちんぽをみてもう怯え切っていたから。
一定能行的。而且司君无论多痛苦都一定会接受。正因如此,司君不该轻易说出"别害怕"这种话。因为司君看到我的肉棒时,已经彻底吓坏了。
類の意味ありげな顔に気付いたのか、司が口にちんぽをつっこまれたまま、小首を傾げている。「どうひはんら?」と上目遣いのまま、問いかける。
察觉到司脸上意味深长的表情,他一边含着肉棒一边微微歪头。保持着仰视的角度问道:"怎么反抗?"
「………っ、なんでもないよ、はは…かわいいねえ」 "……没、没什么啦,哈哈…真可爱呢"
でも、やっぱりそんなことはできない。犯すと言いつつ、なんといいつつ、それでもやっぱり類は司のことが大事だ。こんなことをさせている身では説得力もないかもしれないが、確かに類なりに司のことを大事に思っていた。現実の司くんにこんなことは、望んでない。
但是,果然还是做不到。嘴上说着要侵犯,说着要怎样,但类终究是把司看得很重要。虽然以现在这副模样说这种话可能没什么说服力,但类确实以自己的方式珍惜着司。现实中的司君,他并不希望发生这种事。
「ごめんね、ありがとう……こんな僕を、受け入れてくれて」
“对不起,谢谢你……愿意接纳这样的我”
顎が疲れてきたのだろう、類の限界が近いことも悟った司は口を離すと、また鈴口あたりをぺろぺろとしだす。やっと慣れてきたのか、舌の先で鈴口を穿るように愛撫しながら両手で竿を扱くのを繰り返す。司くんが、好きな人が、自分の表情を必死に見ながら奉仕してくれているのに、射精しない人間なんかいない。
大概是下巴开始发酸,意识到类已经快到极限的司松开嘴,又开始用舌头在铃口附近舔弄起来。或许是终于习惯了,他反复用舌尖钻弄铃口爱抚的同时,双手也不停撸动着茎身。被喜欢的人、被司君这样拼命注视着表情侍奉着,怎么可能不射精呢。
「んん、ごめんね司くん、もう出そう、っ」 "嗯、对不起司君、要射了、啊"
下半身から甘い痺れが走る。 下半身窜过甜美的麻痹感。
僕を救ってくれたひと、どんな僕でもいいって言ってくれた人、そんな聖母の様な人に、僕は今から精液を浴びせてやるのだ。玉が重いし竿も重い、あまりの興奮でちんぽがどくどくと波打っている気すらする。体が芯まで『冷たく』なって、それでも司くんと触れ合ってるところだけが妙に熱い。
那个拯救了我的人,那个说怎样的我都可以的人,对那样圣母般的人,我现在就要把精液浇灌在他身上。睾丸沉甸甸的,阴茎也沉甸甸的,过度兴奋甚至能感到肉棒在突突跳动。身体核心都变得"冰凉",唯独与司君相触的部位异常滚烫。
「っつかさくん、っすき、大好きっ…うけとめて、ね、っぐ……!」
“喂、小飒,我喜欢、最喜欢你了…要接住我哦、嗯、呜……!”
「っ、うぅ♡」 「啊、呜♡」
大好きだと連呼しながら、類は司の顔面へ勢いよく射精した。
一边不断重复着"最喜欢了",类朝着司的脸猛烈地射精了。
司が「ひっ」と声をあげて精液を避けようとしたが、距離感を見誤ったのかパタパタと全て司の顔にかかってしまう。
司"咿"地惊叫着想躲开精液,或许是误判了距离,啪嗒啪嗒地全都溅在了司脸上。
自分のドロドロとした重い白濁液が司の肌や髪、鼻や唇にベッタリとついて、じわじわと重力に沿って落ちていく。司が呆然とこちらをみて、それから力なく顔にかかった精液を拭う。
自己黏稠浓白的浊液紧紧黏在司的皮肤、头发、鼻子和嘴唇上,沿着重力缓缓滑落。司茫然地望着这边,然后无力地擦拭着脸上的精液。
「……あは、あはは」 “……啊哈,啊哈哈”
――――ああ、やっちゃった。 ――――啊啊,我射了。
類は笑いながら、司の頭を撫でた。そうして呆然としたままの司の唇に指をよこすと、自分の精液を掬い上げて、司の口に突っ込んだ。
类一边笑着,一边抚摸着司的头发。随后他将手指伸向仍处于呆滞状态的司的唇边,蘸取自己的精液后,径直塞进了司的口中。
「んん…!?」思わぬ行為に司が思わずえずく。しかしおずおずと自分の指を、まるでフェラする様に舐め始めるのだから、もう可愛くて仕方がない。どこまでも可愛くて、あの生意気だった姿からは想像もつかないほど従順になった僕の恋人。
“嗯…!?”突如其来的举动让司不由得发出呜咽。但他却怯生生地开始像口交般舔舐起自己的手指,简直可爱到让人受不了。无论怎么看都可爱至极,我那从曾经桀骜不驯的模样完全无法想象的、变得如此顺从的恋人。
かわいい、かわいいな、かわいい。それだけ。 好可爱,好可爱啊,太可爱了。仅此而已。
先ほどまで少し力なかったちんぽも、自身の精液でドロドロに汚れてしまった愛おしい司くんをみるとまた立ち上がってしまう。淫乱なのって僕の方かもな、と類は思った。
方才还软绵绵的小兄弟,在看到被自己精液弄得黏糊糊的可爱司君时,又精神抖擞地站了起来。或许我才是那个淫乱的人吧,类这样想着。
呆然としている司を腕を類はぐっと掴むと、強引にソファへと引き上げる。
我茫然地抓住司的手腕,强行将他拽到沙发上。
「っわ……!」 "呜哇……!"
あの時の様に、司くんを押し倒す。類をかつて煽り倒して『肉バイブ』だの『性欲処理係』だの散々言っていた司くんからは想像できないほど、今の司くんは『僕専用』だった。
就像那时一样,我将司君推倒在地。与曾经把类贬低为"肉制按摩棒"、"性欲处理工具"的司君判若两人,现在的司君完全是"专属于我"的。
「ねえ、司くん」 “喂,司君”
いわゆる彼シャツ姿で、その『彼』にぶっかけられたまま僕を見つめる司くん。
所谓"男友衬衫"装扮的司君,就这样被"他"浇得湿透却仍凝视着我。
かわいい、かわいい、かわいい……。頭がボーとするほどのかわいさだ。司くん、大好き。
可爱,可爱,太可爱了……可爱到让人头晕目眩。司君,我最喜欢你了。
「だいすき、だいすきだいすき、ぼく、つかさくんがすきだな」
"最喜欢,最喜欢最喜欢了,我啊,最喜欢司君了呢"
「…………る、るい??」 「…………喂、喂,琉衣??」
やっと正気を取り戻したらしい司が、類の顔を見て動揺した様な声を上げる。
司似乎终于恢复了神智,看到类的脸时发出了动摇的声音。
「な、だ、大丈夫か………?」 "没、没事吧………?"
あれ、この子僕にせいえきぶっかけられたっていうのに僕の心配するんだ……?司くん、大好き。
咦,这孩子明明被我射了一身精液却在担心我……?阿司,最喜欢你了。
かわいいな、素敵だな、なんで素敵なんだろう、もっとじぶんをだいじにしたほうがいいよ、司くん大好き。
真可爱啊,太棒了,为什么这么棒呢,你要更珍惜自己才行啊,最喜欢阿司了。
「な、え、なんか目がぐるぐるしているぞ!っというかまてまてまて」
"等、等等!眼睛怎么在转圈圈!不对不对等一下"
つかさくんってばそんなに、しんぱいしてどうしたの?つづきしようよ。かわいい、今度こそつかさくんのいうとおりにするからね、あ、でもその前に抱きしめてほしいな。司くん、大好き。
司君你怎么这么担心啊?我们继续吧。好可爱,这次我一定会听司君的话哦,啊,不过在那之前想先抱抱你。司君,最喜欢你了。
「………いや顔色悪すぎるだろう!!!血が通ってない……いやでも勃起は………すごく…………はっ!!!!おい、おいおい!!まさか…!!!る、る、類ーーーーーーーーー!!!!!!!」
"………喂你这脸色也太差了吧!!!完全没有血色……不对但是勃起………超级…………啊!!!!喂,喂喂!!难道…!!!类、类——————!!!!!!!"
――――類は意識が朧げになる瞬間、あの時彰人に言うはずだったセリフを思い出していた。
――――在意识逐渐模糊的瞬间,类回想起了那时本该对彰人说的话。
『しかもすぐ失神してしまうんだよね、勃起すると』 『而且一勃起就会立刻晕过去呢』
――――そう、類は野菜を食べないせいで血液がドロドロである。そして類はそもそも高身長でありながらとんでもない巨根である。つまり勃起という血液が下半身の一点に集中する現象が長時間起こりうると頭に血が巡らなくなり、そのせいで様々な不調が起こってしまうのである。
――――没错,类因为不吃蔬菜导致血液黏稠。而且类本来就身材高大却有着惊人的巨根。也就是说,当勃起这种血液集中在下半身某一点的现象长时间持续时,血液就无法供应到大脑,从而引发各种不适症状。
最悪、失神してしまう。 最糟糕的是,可能会晕过去。
「る、るい!!おきてくれーーー!!!」 「喂、喂!!快醒醒————!!!」
最早司は顔射されたという衝撃を完全に忘れ去った。勃起しながら無様に失神をかます類を、司は文字通り泣きながら介護することになる――――――。
最早司已经完全忘记了被颜射的冲击。面对勃起后狼狈昏厥的同类,司只能一边哭泣一边照料——————。
「いやなんだそれ!!!!!」 「这算什么啊!!!!!」
月曜日の放課後、彰人は司からあのあとどうなったのかを聞くために二人で空き教室で駄弁っていた。最初こそいい雰囲気だったり過激な雰囲気だったりを繰り返してきた二人だったが、最後の出オチ感に思わず彰人は大声でツッコミを入れた。
周一的放学后,彰人为了打听司之后的情况,两人在空教室里闲聊起来。起初他们时而气氛融洽时而剑拔弩张,但最终那个出乎意料的结局让彰人忍不住大声吐槽起来。
「だから類と約束をかわすことにしてだな」 “所以我才决定和类定下约定”
「約束?」 “约定?”
「ああ、とりあえず水とレバーや牡蠣だけでも必ずとれということだ」
"啊,总之水和肝脏还有牡蛎一定要拿到手"
「ああ、無様すぎるもんな…………」 "啊啊,真是太丢人了…………"
あれほどカッコつけておいて、最後が勃起のしすぎで逆に失神ってどういうことだよ、最早粗チンよりくらべるまでもなく恥ずかしいわ!という彰人の突っ込みは宙に消えた。それにしても牡蠣やレバーか、亜鉛といえば精力のつく…と、そこまで思い出して、彰人は苦笑いしながら司を見た。こいつ、搾り取る気だ…。
彰人那句"明明之前装得那么帅,结果最后因为勃起过度直接晕过去算什么啊,这可比短小还要丢人百倍!"的吐槽消散在空气中。不过说到牡蛎啊肝脏之类的补锌壮阳...想到这里,彰人苦笑着看向司。这家伙,是打算把我榨干啊...。
あまりにもカッコ悪すぎて、いままで少しはカッコよく見えていた神代センパイがまたもやただ単に変態なだけに思えてくる。いや、元々変態か。あれはかっこよさの最大瞬間風速だったんだなと彰人は結論づけた。
由于实在太逊了,之前看起来还有几分帅气的神代学长此刻又变回了单纯的变态形象。不,或许本来就是变态吧。彰人得出结论:那家伙的帅气程度就像瞬间最大风速一样转瞬即逝。
「その後熱弁されたな、陰茎骨の重要性について」 "之后还热情洋溢地演讲了关于阴茎骨的重要性呢"
「いやそれ人間にはねぇだろ」 “这玩意儿人类身上可没有吧”
「ああ、類によれば哺乳類には珍しくないらしいな」 "啊,据说这在哺乳动物中并不罕见"
「あの先輩の事ですから改造とかしそうじゃないですか?」
"既然是那位前辈的话,搞不好会做些改造之类的事吧?"
「………辞めてくれ」 “…………别这样”
司がゾッとした顔をしながら腕をさする。鳥肌立ってんじゃねーか。
司搓着手臂,露出一脸惊悚的表情。该不会是起鸡皮疙瘩了吧。
「…どうでした?」 "...感觉如何?"
「どうでしたとは?」 "什么叫感觉如何?"
「わかりませんか?神代センパイのモノ、どうでしたって言ってるんすよ」
"听不懂吗?我是在问神代学长的那玩意儿感觉怎么样啊"
「………それは、ああ」 “………那个,啊”
ニヤリとしながら司をいじめようとそんな言葉を投げかけた彰人だったが、司が急にその雰囲気を変え、赤面し、とろんとした目をし始めたのを見て、彰人は背筋がゾクッとしたのと同時に聞いたことを全身全霊で後悔した。
彰人本想带着坏笑捉弄司,才说出那样的话。然而当他看到司突然转变了氛围,脸颊泛红,眼神变得迷离时,顿时感到脊背发凉,同时对自己说过的话感到彻骨懊悔。
「はは、今度は拡張――――類が全部やってくれることになったんだ…♡」
“哈哈,这次扩张——全部交给同类来搞定吧…♡”
そういいながら司センパイは熱に浮かされたような様子で、自分の、臍の辺りより上をとんとんと撫でた。
司学长一边这么说着,一边像发烧般恍惚地轻抚自己肚脐以上的部位。
「ここまでいれてくれるって、いってたんだ。楽しみだ…♡」
"说是能插到这里呢。好期待…♡"
ここに誰か男の先輩が居なくてよかったと彰人は思った、襲われるぞあんた。…この先輩もこういうのやめてくれねーかな。
彰人暗自庆幸这里没有其他男性前辈在场,不然你就要被袭击了。…真希望这位前辈也能别再这样了。
途端に変な雰囲気を醸し出す司を彰人は思わずうろんげな瞳で見つめた。まあでも、司センパイと神代センパイは無事に仲直りできたらしい、それだけでも十分よかった。
彰人不由得用困惑的眼神望向突然散发出古怪氛围的司。不过嘛,既然司学长和神代学长似乎已经顺利和好了,光是这一点就足够令人欣慰了。
「……幻滅しました?神代センパイがあんなに無様で」
“……幻灭了吗?神代前辈居然那么狼狈。”
試すような素振りでにやりと笑った彰人に、司はいつも通りふんと荒く息を吐いた。
彰人带着试探般的表情咧嘴一笑,司则像往常一样"哼"地粗重吐了口气。
「――――そんなわけないだろう!オレの自慢の、優しい恋人だ!」
“——怎么可能!他可是我引以为豪的温柔恋人!”
「…そうですか、よかったです」 “…这样啊,那就好”
彰人はそういうと席から立ち上がった。司が驚いた様子で「もう行ってしまうのか?」と投げかける。
彰人说完便从座位上站了起来。司一脸惊讶地问道:"这就要走了吗?"
「はい、冬弥待たせてるんで」 "嗯,不能让冬弥等太久"
「おお、それはすまないことをしたな!」 "哎呀,那可真是抱歉了!"
そう言いながら彰人へ笑顔を向ける司は、いつも通りの溌剌さだった。彰人も思わず胸を撫で下ろす。やはりこのセンパイには笑顔が似合う――――怯えた顔の方がもちろん似合うが。
司一边说着一边对彰人露出笑容,依旧如往常般活泼开朗。彰人也不由得松了口气。果然还是笑容最适合这位前辈——虽然惊恐的表情当然也很相称。
あれから、神代センパイの方もトイレの時に個室に篭もることが無くなったらしい。廊下ですれ違った3年が、「違う意味で神代のちんぽがやばい」と盛り上がっていた。司センパイに受けいれてもらったことでコンプレックスを隠す必要などないという結論に達したのだろう。彰人はやれやれと笑った。全く世話のやける先輩がただ。
从那以后,神代学长似乎也不再在如厕时躲进隔间了。走廊里偶遇的三年级生们正兴奋地讨论着"神代那玩意儿在另一种意义上很厉害"。想必是他得出了"既然被司学长接纳,就无需再隐藏自卑之处"的结论吧。彰人苦笑着叹了口气——真是个让人操心的前辈啊。
「あきとーー!お前のおかげだー!ありがとうなーーー!」
「明人——!都是托你的福啊——!太感谢了——!」
一足先に教室から出る彰人を、司は大きな声で見送った。彰人は後ろを振り返らなかった。でないとこう言ってしまいそうだったからだ。まったく、彰人らしくもない話だ。
司用洪亮的声音送别了率先走出教室的彰人。彰人没有回头。因为他怕一回头就会说出那句话——这完全不像彰人会说的话。
――――悩みがあれば、たまになら聞いてあげますよ、センパイ。
"前辈,偶尔有烦恼的话,我可以听听看哦。"
【助けて】オレの恋人が粗チンかもしれん【完】 【救命】我的男友可能是短小快【完】
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Pastela
続きを出すとのことをXで拝見いたしまして、、!! ほんとこの話面白くてえろくて大好きなので、すっごく楽しみです、応援しときます✨
在 X 上看到您说要更新后续!! 这个故事真的又色气又有趣超级喜欢,超级期待呢,我会一直支持您的✨