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 ある日、フォーブレイの使者がシルトヴェルトを訪れた。
某日,弗布雷的使者造访了席尔瓦特。

 表面上は平和になった世界で今後の勢力図や統治について話し合い、友好的な交流を深めたいといったものだが、会談が終わったあと、謁見の間で尚文以外の人払いを頼まれる。サクラたちフィロリアルやヴァルナールなどは下がらせたが、ガエリオンと元康は尚文の傍らに立ったままだった。
表面上是为了在这个已恢复和平的世界商讨未来势力格局与统治方针,希望加深友好交流。但会谈结束后,使者却请求在谒见厅屏退岩谷尚文以外的人员。虽然让樱花等菲洛鸟族和瓦尔纳族退下了,但葛拉尼恩和元康仍坚持站在尚文身侧。

「申し訳ありません。できれば盾の勇者様だけにしていただけると……」
"万分抱歉。能否请您只留下盾之勇者大人......"

「大丈夫だよ。ガエリオンちゃんも元康くんも信頼できる人たちだ」
"没关系。葛拉尼恩和元康都是值得信赖的伙伴"

「いえ、そういう問題ではないのですが……」
“不,问题不在于此……”

 どこか歯切れの悪い返答をしながら、使者は懐から一つの映像水晶を取り出した。
使者含糊其辞地回答着,同时从怀中取出一块影像水晶。

「その……今からお見せしたいものがあるのですが、何分我が国が盗撮したものでして、本当に…どうか取り乱さずにご覧ください」
“那个……现在有件东西想请您过目,只是这毕竟是我国偷拍所得,实在……还请您务必保持冷静观看。”

「盗撮?」
"偷拍?"

 尚文の眉がピクリと跳ねるが、咎める前に使者が映像水晶を再生した。
尚文的眉毛微微抽动,正欲责问时使者已启动了影像水晶。

「なっ……」
"什......"

 見た瞬間に尚文は絶句する。
目睹画面的瞬间,尚文顿时语塞。

 音声は切られていたが、そこに映っていてのは間違いなくガエリオンと元康だった。
虽然声音被截断了,但画面中确凿无疑地显现着格利昂和元康的身影。

 シルトヴェルトの外れの森で、二人が性行為していた映像だ。
这是发生在希尔托维尔特郊外森林里,两人交媾的影像。

 ガエリオンが「なのー!?」と絶叫して倒れる。元康は顔をしかめながらも映像を見ていた。
葛利欧发出"怎么会!?"的惨叫倒在地上。元康虽然皱着眉头,却仍盯着影像看。

「実は……」
"其实......"

 と使者がとても気まずそうに語り出す。
使者以极其尴尬的语气开始讲述。

 シルトヴェルトの情勢を調べるためにフォーブレイはスパイを放っていた。ある日、竜帝と槍の勇者が不自然にシルトヴェルトを離れていったので、追いかけたら偶然にも目撃することになってしまったのだ。スパイはこの時、『これは絶対に王に報告しなければならない』と強く思い、息を殺して撮影したそうだ。
为了探查希尔特弗特的情况,弗布雷派出了间谍。某日,由于龙帝与枪之勇者不自然地离开了希尔特弗特,跟踪途中竟偶然目击到了那一幕。据说当时间谍强烈地想着"这事必须向国王禀报",屏住呼吸拍下了影像。

「その時の映像がこちらです」
"这就是当时的影像"

 スパイの予想通り、フォーブレイ王はそれを見て大変気に入り、是非とも寝所を共にしたいと考えたのだった。その際には破格の待遇と援助を与えると宣言した。
正如间谍所料,弗布雷王看后大为中意,一心想要与其共寝。当场宣布将给予破格的待遇与援助。

「ドラゴンと寝たいとは物好き者もいたものですな」
"居然有人想和龙同寝,真是怪癖者啊"

「馬鹿なの? ガエリオンじゃなくて槍の勇者を指名してるなの。なおふみのためにも抱かれてこいなの」
“你是白痴吗?不选格利昂却指名枪之勇者。为了尚文你也该主动献身啊。”

 意識を取り戻したガエリオンが元康に辛辣な言葉を浴びせる。
恢复意识的格利昂对元康恶语相向。

「何を言っているのですかな?」
“您在说什么呢?”

「元康くん、念のため聞くけど……フォーブレイの王様が元康くんと寝たいって言ったらどうする?」
“元康君,以防万一我问下……如果弗布雷的国王说想和你睡觉,你会怎么办?”

「ふむ……殺してしまいそうですな」
“嗯……看来会忍不住杀掉你呢”

「うん、そういうわけだからそのお願いは聞けないかな。それに元康くんとガエリオンちゃんは俺のものじゃない」
“是啊,所以这个请求我不能答应。而且元康君和盖利昂酱也不是我的所有物”

「はい……陛下はそうおっしゃると予測しておりまして……」
“遵命……陛下果然会这么说……”

「え、なに?」
“咦,什么?”

 使者は懐から何も撮ってない映像水晶を取り出すと、尚文に平伏した。
使者从怀中取出一块空白影像水晶,向尚文深深俯首。

「せめて槍の勇者様のお姿をこれに収めてこいと命じられております。どうか盾の勇者様と槍の勇者様の同衾を撮影させてください」
"至少请允许在下将枪之勇者大人的英姿收录其中,这是在下接到的命令。恳请盾之勇者大人准许拍摄您与枪之勇者大人同寝的画面。"

「ちょっ……」
"等..."

「お願いします! 映像を撮るまで帰ることができないんです!」
"求您了!若是拍不到影像,在下就无颜回去复命啊!"

「いやいやいや! 無理だよ! 俺達そういう関係じゃ……」
“不不不!绝对不行!我们不是那种关系……”

「そうなのですか? 王は絶対ヤッてると……」
“是这样吗?王肯定已经做过了……”

「なの! なおふみはガエリオンのものなの!」
“没错!直文是属于加埃里昂的!”

「お前だけのものではないですぞライバル! 皆のお義父さんですぞ!」
“他可不是你一个人的所有物啊情敌!他可是大家共同的岳父大人!”

「この際、抱くのは竜帝様でも構いません。どうかお願いします。でなければ私の首が飛んでしまします!」
“事到如今,就算是龙帝大人我也愿意献身。求您了!不然我的脑袋就要搬家了!”

「なの!?」
“你说什么!?”

「お義父さんを困らせたいのですかな? 何なら俺がこの場で首を切ってやりましょうか?」
“你是存心想为难岳父大人吗?要不要我现在就砍下你的脑袋?”

「元康くん、落ち着いて!」
“元康君,冷静点!”

 槍を構える元康を抑えながら、尚文は使者へ語った。
一边按住举枪欲射的元康,尚文对使者说道。

「えっと……ごめん、少し考えさせてくれないかな。フォーブレイと協力したいとは思ってるけどこればっかりは……」
“那个……抱歉,能让我稍微考虑一下吗?虽然我很想和弗布雷合作,但这件事实在是……”

「もし撮影を許してくださるのなら武器・資金・兵士その他諸々を提供します。フォーブレイがシルトヴェルトを全面的に援助します。どうがお願い致します!」
“若您允许拍摄,我们将提供武器、资金、士兵等全方位支援。弗布雷将全力支持希尔特伏尔特。恳请您答应!”

「いや……ちょっと、ふふ……」
“不……等等,噗……”

 尚文は思わず吹いてしまった。フォーブレイとの同盟がAV撮影と天秤にかけられているのかと想像したらあまりにも重さが釣り合わない。フォーブレイの王はよほどの狂人なのだろう。まあ見た目からしてアレだけど。
尚文忍不住笑喷了。想到弗布雷的同盟竟被拿来和 AV 拍摄放在天平两端比较,这分量实在悬殊得可笑。弗布雷的国王怕不是个彻头彻尾的疯子吧。虽然看外表就够可疑了。

 しかしどうやって撮影を断りつつ援助を引き出そうか、考え込んでいたら元康に肩を叩かれた。
但该如何婉拒拍摄又争取到援助呢?正苦思冥想时,元康拍了拍他的肩膀。

「わかりましたぞお義父さん。やりましょう」
"明白了岳父大人!咱们干吧"

「え、何を?」
"哈?干什么?"

「お義父さんは目を閉じて横になってるだけでいいですぞ。俺が全てやっておきますので」
“岳父大人只需闭目躺好即可。一切交给小婿来办。”

「え? ごめん、何するつもり?」
“啊?等等,你打算做什么?”

 尚文は不安になった。これは止めないと、どんどんおかしな方向へ進む元康だ。
尚文顿感不安。必须阻止元康,否则事态会朝着诡异的方向发展。

「残念ながらお義父さんの清き童貞はドラゴンによって失われてしまいましたが、俺にとっては好都合でしたな」
“虽然岳父大人纯洁的童贞不幸被龙族夺走,但对小婿而言倒是求之不得呢。”

「元康くん?」
"元康君?"

「うーん、まあ二番目以降なら槍の勇者にあげちゃってもいいなの」
"嗯~要是第二顺位之后的话,给枪之勇者也不是不行呢"

「待って! なんでやる流れになってるの!?」
"等等!为什么会变成要给我的发展啊!?"

 ガエリオンも何だか乗り気だ。尚文の童貞をもらったという自信からだろう。この二人は変なところで気が合うので、尚文はたまに仲間外れにされた気分になる。
盖奥鲁似乎也莫名来劲。大概是因为获得了尚文童贞的自信吧。这两人在奇怪的地方特别合拍,让尚文偶尔会有被排挤在外的感觉。

「おお……お願いします、槍の勇者様!」
“啊……求求您了,枪之勇者大人!”

「任せるのですぞ!」
“交给在下吧!”

 元康が使者から映像水晶を受け取った。
元康从使者手中接过了影像水晶。

「待ってよ元康くん! どうして急にそんなこと……」
“等等啊元康君!为什么突然就……”

「フォーブレイとは手を組んでいたほうがいいのですぞ。そのために必要なことだというのなら俺は喜んで脱ぎますぞ。お義父さんとならいけますしな」
"和弗布雷联手才是明智之举。若这是必要之事,在下甘愿宽衣解带。毕竟与岳父大人共赴云雨也未尝不可"

「そんな……っ、でも……え?」
"这...可是...诶?"

 尚文は耳を疑った。
尚文简直不敢相信自己的耳朵。

(俺とならいける?)
(和我共赴云雨?)

 ニコニコと微笑む元康の顔をマジマジと見つめる。途端にフラッシュバックしてきたのは、木の陰から覗いてしまった元康の蕩けた表情。――いや、確かに顔はきれいだが元康は男だ。
我直勾勾地盯着元康那张笑眯眯的脸。刹那间闪回的记忆里,是从树荫间窥见的元康那副神魂颠倒的表情。——不对,虽然脸蛋确实漂亮,但元康可是个男人啊。

「ガエリオンは部屋の用意をしておくなの」
"葛拉尼翁记得准备好房间哦"

「え、あっ、待ってガエリオンちゃん! 俺、本当に……」
"等、等等葛拉尼翁酱!我真的......"

 元康と寝るのか? なんて聞くことはできず、口をパクパクさせる尚文にガエリオンが囁く。
要和元康一起睡吗?尚文张着嘴却说不出这句话,葛拉尼翁在他耳边轻声低语。

「大丈夫なの。目を閉じて女とやってると思えば尚文もイケるなの」
“没关系的。只要闭上眼睛想着是在和女人做,尚文你也能行的哦”

「何の話!?」
“这都什么跟什么啊!?”

「お義父さん、今夜お義父さんの部屋に行きますからよろしくお願いしますぞ」
“岳父大人,今晚我会去您房间拜访,请多指教”

「ヒエッ、堂々と夜這い宣言」
“呜哇,居然光明正大夜袭宣言”

 元康もガエリオンに続いて去っていく。
元康也紧随加艾利昂离去。

 残された尚文に、フォーブレイの使者が深々と頭を下げた。
留在原地的尚文面前,弗布雷使者深深鞠躬。

「撮影にご協力くださりありがとうございます」
"感谢您协助拍摄工作"

「……本当に、この貸しは高くつくからね」
"……说真的,这笔人情债代价可不小啊"


***


 夜が訪れる。
夜幕降临。

 何も知らないサクラたちはメルティのところに泊まらせた。
对一切毫不知情的樱花等人被安排留宿在梅尔蒂的住处。

 尚文は風呂で身を清めてから、ひとり寝室のベッドに腰掛け、高鳴る心臓を鎮めようとしていた。ガエリオンがリラックスできるというお香を焚いてくれたが、尚文にはあまり効いていなかった。そう、できれば興奮剤とかのほうが良かったかもしれない。
尚文沐浴净身后,独自坐在卧室的床沿,试图平复剧烈跳动的心脏。虽然格利昂为他点燃了据说能助人放松的熏香,但对尚文效果甚微。是啊,或许此刻他更需要的是兴奋剂之类的东西。

(元康くんで勃つか不安だ……)
(担心元康君会兴奋起来……)

 一定以上の好感を持ってはいるが、それは大事な恩人として助けになりたいという気持ちである。たまに噂話で盾の勇者が槍の勇者を囲っているのではないかということを耳にするが、断じてあり得ない。
虽然对他怀有一定程度的好感,但这份感情只是想帮助重要恩人的心情。偶尔会听到传闻说盾之勇者把枪之勇者圈养起来了,这绝对是子虚乌有的事。

 なにせ相手は男だ。
毕竟对方可是个男人啊。

 世の女の子たちが抱かれたいと思うようなイケメンなのだ。
而且还是那种让世间少女都想被拥入怀中的帅哥。

 それを組み敷くなど、想像するだけで身震いする。
光是想象将其压在身下的场景,就让我浑身战栗。

 そういえば元康の話では、別の世界の尚文は男と寝てると言っていたが本当だったのだろうか。聞くに聞けずうやむやに流してしまったことを少し後悔した。自分は上下どっちだったのだろう。
说起来元康曾提过,另一个世界的尚文似乎和男人睡过,难道是真的吗?我有些后悔当初没能追问清楚就糊弄过去了。不知道他在上面还是下面?

 悩んでいるあいだに扉がノックされる。
正烦恼间,房门突然被敲响。

「お義父さん、起きてますかな?」
"岳父大人,您醒着吗?"

「ヒッ……も、元康くん」
"呜……元、元康君"

 尚文の心の準備ができないうちに来てしまった。
尚文还没做好心理准备,对方就已经来了。

 元康も風呂上がりのようで、下ろした髪がしっとりと濡れている。少し上気した頬が艶っぽく、美形に拍車をかけていた。膝丈まである長めのインナー一枚という軽装でやってきて、尚文の隣に腰を下ろした。石鹸の香りがふわっと漂う。
元康似乎也是刚洗完澡,放下的头发还湿漉漉地挂着水珠。微微泛红的脸颊带着撩人的光泽,让这张俊脸更添几分魅力。他只穿着及膝长度的单薄内衬便装就过来了,在尚文身旁坐下。空气中飘来若有若无的肥皂香气。

「あのさ、本当にするの? 世界は平和になったんだしフォーブレイと友好深めるって言っても別にここまでしなくてもいいんじゃない?」
"那个啊,真的要这么做吗?世界都已经和平了,就算说要和弗布雷增进友好关系,也没必要做到这种地步吧?"

「俺はもういつループするか分かりませんからな。俺がいなくなってからではお義父さんを助けられませんから、今のうちにできることはしておきたいのですぞ」
“我已经不知道什么时候会再次陷入轮回循环了。要是等到我不在了,就来不及救岳父大人了,所以想趁现在把能做的事都做了。”

「うわ……元康くんがちゃんと未来のこと考えてる……」
“哇……元康君居然这么认真地考虑未来……”

「むむっ、お義父さん! 俺はいつも真面目に考えてますぞ!」
“唔唔,岳父大人!我一直都很认真在考虑的!”

「ははっ……ごめんごめん」
“哈哈……抱歉抱歉”

 会話が終わり、沈黙が訪れた。尚文は横目でちらりと元康を見て、その手に映像水晶が握られていることを確認する。
对话结束,沉默降临。尚文用余光瞥了一眼元康,确认他手中正握着影像水晶。

「も、元康くん、明かりは消さないの?」
"那、那个,元康君,不关灯吗?"

「消したら撮影できませんぞ」
"关灯就没法拍摄了"

「う……確かに……」
"唔...确实..."

 丸い水晶には尚文の赤らんだ顔が映っている。暗くしてしまったら王の期待に沿えるような映像は撮れないだろう。
圆形水晶中映照着尚文涨红的脸庞。若是关灯的话,恐怕就拍不出符合国王期待的影像了吧。

「えーと、ど、どうする? 俺は何をしたらいいかな?」
"呃、那、那个...我该怎么做才好?"

 一応ぼんやりとした知識はあるが、男と寝るのは初めてだ。そもそもこの前まで尚文は童貞だった。
虽然隐约有些理论知识,但和男人同床还是头一遭。毕竟直到前不久尚文都还是个处男。

「大丈夫ですぞ。お義父さんは寝ているだけでいいんですぞ」
"没关系的,岳父大人只要躺着就好"

「それもどうかと思うけど」
“不过那样也不太好吧”

「服を脱いで横になってくだされ」
“请您脱掉衣服躺下”

「う、うん……」
“嗯、嗯……”

 尚文は全裸になってベッドに寝転んだ。気まずさと恥ずかしさで顔を隠したくなるが、先に元康が覆いかぶさってきて、視界が白地の布に塞がれた。
尚文全裸着在床上躺下。虽然羞耻与尴尬让他想遮住脸,但元康先一步压了上来,视野被纯白的床单所覆盖。

「タオルで目隠ししますぞ」
「要用毛巾蒙住您的眼睛」

「え、なんで?」
「诶,为什么?」

「俺では勃たないと思いますからな。このあと俺は一切しゃべらないので、お義父さんは女とやってると思ってくだされば結構ですぞ」
「因为我觉得对着我硬不起来。接下来我会全程保持沉默,您就当是在和女人做吧」

「えっ、え?」
「啊、啊?」

 尚文の頭の後ろでタオルが緩く結ばれる。視界が閉ざされたことと元康の言葉に尚文は混乱していた。
尚文感到脑后毛巾被轻轻系上。视线被遮蔽与元康的话语让他陷入混乱。

「も、元康くん?」
"元、元康君?"

 声をかけても返事はなく、尚文には元康が動いているという気配しか伝わらない。太腿にさらりとした毛のようなものが滑る感覚があり、くすぐったさに膝を揺らす。足が元康にぶつかった。
呼唤也得不到回应,尚文只能感知到元康正在行动的迹象。大腿传来丝滑毛发掠过的触感,酥痒感让他膝盖轻颤。脚不小心碰到了元康。

「あ、ごめ……えっ」
"啊对不......咦?"

 尚文の局部に柔らかなものが吸い付いた。なんだ? と思った直後、小さな音を出して離れ、また違う箇所にチュッと吸い付く。
尚文的私密处被某个柔软的东西吸附住了。什么情况?刚这么想着,那东西就发出细微声响松开,又在另一处啾地吸了上去。

 尚文の思考が衝撃で停止する。ぶら下がったそこが持ち上げられ、生温かいものに包まれるのを感じた。
尚文的思维因震惊而停滞。他感到垂挂的部位被托起,包裹进某种温热的触感中。

「え……嘘でしょ? 元康くん!?」
"诶......开玩笑的吧?元康君!?"

 性器が元康の口に咥えられている。尚文には見えないが、想像するだけで羞恥心が膨れ上がった。
性器正被元康含在口中。虽然尚文看不见,但光是想象就让他羞耻感爆棚。

「うっ……」
“呜……”

 ぬるりとした熱いものが亀頭を舐めている。これは舌だ。さらに奥まで口に含まれ、全体を唾液で濡らされる。元康の頬がきゅっと狭まって圧迫された。甘く痺れるような快感が尚文の腰に響いてくる。
温热湿滑的触感正舔舐着龟头。这是舌头。口腔更深地将他含入,用唾液浸湿整根阳具。元康脸颊骤然收紧带来的压迫感,让尚文腰间窜起甘美酥麻的快感。

「っ、うぁ……」
“呜、啊……”

 まさか元康にそんなことをされるなんて、考えもしなかった。挿れて、腰を振って、出して終わり。そんなふうに思っていた。
我从未想过元康会对我做出这种事。插入、摆动腰肢、抽出便结束——我原本是这么以为的。

 元康の頭が上下に動き、唾液で滑る唇から卑猥な音が響いてくる。太腿にパサパサと当たるのは元康の髪だろう。絶妙な痒みが性感を刺激する。視界を封じられた尚文にとって、肌と耳から与えられる感覚は、興奮を最大限に煽るものだった。
元康的脑袋上下摆动,从沾满唾液的滑腻唇间溢出淫靡声响。大腿上沙沙拂过的应该是元康的发丝。那绝妙的瘙痒感不断刺激着情欲。被剥夺视觉的尚文,肌肤与耳际传来的感官刺激将兴奋推向了巅峰。

 先端からあふれてくる液を舌がチロチロと舐め取っている。これ以上ないほどガチガチに固まって、もっと先を求めようとしていた。
灵活的舌尖正滋滋地舔舐着前端溢出的液体。早已硬得不能再硬的分身渴求着更进一步的抚慰。

「ま、って……元康くん、これッ……やばいっ」
"等、等等......元康君,这个......太糟糕了"

 元康を引き剥がさなければ。そう思って下半身に手を伸ばす。
必须把元康拉开才行。这样想着向对方腰际伸出手去。

 だが、元康の頭を押さえようとした手は空中で捕らえられた。
但试图按住元康头部的手却在半空中被截住。

 性器への刺激が止む。その代わり、伸ばした手の指先をねっとりと舐められた。
对性器的刺激停止了。取而代之的是,伸出的手指被湿漉漉地舔舐。

「ひっ……ちょ、ッ」
"呜......等、等等"

 中指と人差し指がパクリと食べられる。たっぷりの唾液に満ちた口の中でジュッと吸われ、関節や脇を舌が這い、根元をくすぐられながら何度も音を立ててしゃぶられる。
中指和食指被一口含住。在充满唾液的嘴里发出啾啾的吸吮声,舌头游走过关节和指缝,在根部搔痒的同时不断发出响亮的吮吸声。

 先程まで下半身にやられた行為を連想し、体中の血流が中心へ集まっていく。
刚才下半身遭受的暴行仍在脑海中闪回,全身血液都向中心汇聚。

 尚文の額に汗が吹き出てきた。空いた手をしっかり握って意識を保たないとやばそうだ。
尚文额头上渗出豆大的汗珠。他必须紧握空着的那只手才能保持清醒,否则情况不妙。

 やがて指から唇が離れ、尚文の手が脇に置かれた。ベッドの軋む音がして、腰のあたりに大きな熱量を感じる。
最终那根手指离开了嘴唇,尚文的手被搁在身侧。随着床铺的吱呀声,腰间传来惊人的热源。

「も、とやすくん……?」
"等、等等安易君……?"

 尚文の腹に手が置かれた。硬くなった先端がぬるついたところに擦り付けられる。
尚文感到一只手按在了自己的腹部。变得坚硬的顶端在那湿润之处摩擦着。

 元康が尚文の上に跨っているのだとわかった。支えるように手が添えられて、尚文の一部が、熱い襞に包まれていく。
他意识到元康正跨坐在自己身上。支撑般的手掌贴附而来,尚文的一部分逐渐被炽热的褶皱所包裹。

(うわっ、本当に……)
(呜哇,真的......)

 尚文は信じられない思いで息を吐いた。ずるずると半身が埋まっていく。
尚文难以置信地呼出一口气。半截身子正被缓缓吞没。

 元康の中に入っている。
正在元康体内。

 あの元康とセックスしている。
正在和那个元康做爱。

「ぅ……くっ……」
"呜……嗯……"

 尚文は快感に飛んでしまわないよう歯を食いしばった。腰に元康の重みを感じると、全部入ったのだと理解する。まだ動きはないが、元康の中はしっとりと濡れていて、尚文の形を覚えようときゅうきゅうと締め付けてくる。
尚文咬紧牙关,以免被快感冲昏头脑。当他感受到元康的重量压在腰间时,便明白已经全部进入了。虽然还没开始动作,但元康体内湿润紧致,正紧紧包裹着尚文的形状,仿佛要将其铭记。

 しかし、こんなにスムーズに入るものなのだろうか。いろいろと前準備が必要であることは尚文の知識にもあった。
然而,真的能这么顺利就进入吗?根据尚文的常识,明明应该需要做各种前期准备才对。

 だが、元康が腰を前後に動かし始めると、考えている余裕はなくなった。
但当元康开始前后摆动腰肢时,他就无暇思考这些了。

 初めは戸惑うようにゆっくりと。体の中を尚文の形に馴染ませるようにして、慣れてきたら徐々にリズムよく動き出す。
起初还带着生涩的缓慢。像是要让身体逐渐适应尚文的存在般,等熟悉后便开始逐渐有节奏地动作起来。

 どこで覚えたのかはだいたい察しがつくが、単調で飽きさせないように腰を回したり、上下に扱くように動かしたり……元康の技巧は童貞を失ったばかりの尚文には刺激的すぎた。
虽然大致能猜到他是从哪学来的——时而画圈摆动腰肢避免单调,时而上下起伏抽动……元康的技巧对刚失去童贞的尚文来说实在太过刺激。

 横になっているだけなのが耐えられなくなって、思わずくいっと腰を動かす。
光是躺着不动就让人难以忍受,我不由自主地扭动了一下腰肢。

「ッ……!」
"嗯……!"

 元康の息が詰まる音が聞こえた。
听见元康倒抽一口气的声音。

 そういえば宣言した通り、元康は一度も声を出してこない。女だと思えと言われたが、始まってからずっと尚文が思い描いているのは、元康の姿だった。
说来正如他所宣言的那样,元康始终没有发出过声音。虽说被要求把他当作女性,但从开始到现在,尚文脑海中浮现的始终是元康的模样。

「ね、元康くん、顔が見たい」
“呐,元康君,我想看看你的脸。”

 尚文はお願いした。
尚文请求道。

 目隠しを外そうと思えば外せるが、なんとなく元康の許可が欲しかった。
虽然只要他想,随时可以摘下眼罩,但不知为何就是想要元康的许可。

 元康の動きが一瞬止まる。それでも黙ったまま、尚文の上で腰を振り出した。駄目なようだ。それならそれで、こちらも好きにやらせてもらおう。
元康的动作突然停滞了一瞬。即便如此,他仍沉默着在尚文身上继续摆动腰肢。看来是不行呢。既然如此,那自己也随心所欲好了。

 腕を伸ばして元康の尻を探り当てる。女性より断然固く引き締まっているが、この中に自分のものが収まってるのだと思うと、なぜだか胸が高鳴った。尻をつかみながら、元康が腰を上げる動きに合わせて突き上げた。
伸手摸索元康的臀部。比女性结实紧致得多的触感,想到自己的东西即将埋入其中,胸口竟莫名悸动起来。他一边揉捏臀瓣,一边配合元康抬腰的节奏顶了上去。

「っ」
"嗯!"

 元康の体がビクンッと跳ねて硬直した。
元康的身体猛地弹跳了一下,瞬间绷直。

 尚文は笑みをこらえ切れず、くふっと息が漏れる。
尚文终于憋不住笑意,噗嗤漏出气音。

「元康くん、止まってるよ。もっと動いて」
“元康君,别停啊。再动一动”

 尚文が言えば、恐る恐るといった感じで再び腰を上下させる。気持ちのいいピストン運動だ。だが視覚を奪われた尚文には少し物足りない。小刻みに腰を揺らして自分から快楽を貪りにいく。
尚文刚说完,对方就战战兢兢地重新开始上下摆动腰肢。这活塞运动确实舒服。但被蒙住双眼的尚文总觉得不够尽兴。他主动扭动腰身,用细碎的节奏贪婪索求着快感。

「……ッ、んっ……、っっ」
“……嗯、唔……!”

 元康の口からこらえ切れないような声が漏れてきた。膝がガクガクと震え出し、尚文の腹に置いてある手が強く握られる。
元康嘴里漏出再也压抑不住的呻吟。膝盖开始簌簌发抖,搁在尚文腹肌上的手突然攥紧。

「はあっ、ん……っく……ぅッ、……ッ、~~~ッッ」
「哈啊、嗯……呜……嗯、……唔、~~~唔唔」

 声が少しだけ聞けたと思ったら、穴がぎゅうっと締まって尚文も呻く羽目になった。搾り取るように蠢く中に感動すら覚える。何とか耐えて息を吐くと、力の抜けた元康が尚文の上に腰を落とした。
刚觉得能听见一点声音,甬道就猛地收紧,让尚文也不禁呻吟出声。在榨取般的蠕动中甚至感到一丝感动。好不容易忍住吐出一口气,脱力的元康便跌坐在尚文身上。

「元康くん? どうしたの?」
「元康君?怎么了?」

 尚文はわざと首を傾げた。本当に何も見えていないので、実際の元康の反応を知りようがないのは事実だ。
尚文故意歪了歪头。事实上他确实什么都看不见,自然也无从知晓元康的真实反应。

 でも、元康の抑え切れてない荒い呼吸音で、何が起こったかは予想がついた。
但从元康那压抑不住的粗重喘息声中,已经能猜到发生了什么。

 ニヤニヤと笑っていると、尻をつかんでいた手を外されてしまった。元康に手首をつかまれ、頭の脇に押さえつけられる。尚文には見えないけれど頭上から苦しそうな息が降ってきていて、元康の顔が近いことは分かる。
正暗自窃笑时,臀部上的手突然松开了。元康抓住我的手腕按在头侧。虽然尚文看不见,但上方传来痛苦的喘息声,能感觉到元康的脸近在咫尺。

 身動きが取れなくなった尚文を元康がまた責め始めた。腰を回しながらスピードを上げ、全身で尚文を扱いていく。前後左右にくまなく動き、腸壁のあちこちに擦り付けられる。これにはさすがに身が持たなかった。
动弹不得的尚文再次被元康掌控。他摆动腰肢加快节奏,用全身驾驭着尚文。前后左右无死角地动作,肠壁各处都被摩擦碾压。这下实在招架不住了。

「あ、くっ……! うぅっ」
"啊、呜……!嗯嗯"

 なんともいえない気持ち良さが広がり、ピクピクと竿が震えて体液が射出されていく。どろりとした濃い液体を元康がじっと受け止めてる。
难以言喻的快感蔓延开来,肉棒抽搐颤抖着射出体液。元康静静承受着黏稠浓浊的液体。

 尚文はハッと我に返った。
尚文猛然回过神来。

「ごめん! 中に出しちゃった!」
"对不起!射在里面了!"

 手を振りほどき、慌てて目隠しを取る。
他甩开对方的手,慌忙扯下眼罩。

 明るくなった視界に目を丸くした元康がいた。汗ばんだ頬に髪が張り付き、唇を開いて肩で息をしている。
视野明亮起来时,只见元康瞪圆了双眼。汗湿的脸颊黏着发丝,他张着嘴正用肩膀急促喘息。

「お義父さん、目隠しを取っては駄目ですぞ!」
"岳父大人,不许擅自取下蒙眼布!"

「……なんで服着てるの?」
"……为什么你还穿着衣服?"

 尚文は全裸だというのに、元康は部屋を訪ねたときのインナー姿のままだった。尚文の目線からは、元康の体はほとんど服で隠れてしまう。
明明尚文全身赤裸,元康却仍保持着来访时的内衬装扮。从尚文的视角望去,元康的身体几乎全被衣物遮蔽。

「え……これは、その……」
“呃……这个,那个……”

 元康がしどろもどろになって体を起こす。その手はしっかりと裾を押さえ、大事な部分が見えないようになっていた。しかし中央には大きな染みができている。
元康语无伦次地撑起身子,双手死死按住衣摆,生怕重要部位走光。可衣料中央早已晕开一大片深色水痕。

「お義父さんを汚すわけにはいきませんし、余計な音が出たらお義父さんが萎えると思って……」
“不能弄脏岳父大人……而且要是发出奇怪声响,怕会影响岳父大人的兴致……”

 ほんのりと頬を染め、尚文から視線を外して説明する。そんな元康に尚文の心はざわめいていた。その服の下が気になってしょうがない。
他面泛红晕别开视线解释时,尚文心头躁动难平。那衣衫下的风光简直叫人抓心挠肝。

 気がつけば尚文はその裾を引っ張っていた。元康が抵抗し、服の引っ張り合いになる。
回过神来时,尚文已经拽住了他的衣角。元康挣扎着,两人开始拉扯起衣服。

「お、お義父さん? 何をしているのですかな?」
"岳、岳父大人?您这是在做什么?"

「脱いで」
"脱掉"

「えっ……で、ですが俺は男ですぞ。お義父さんが見ても面白くないですぞ?」
"诶......可、可我是男人啊。就算岳父大人看了也不会觉得有趣吧?"

「いいから脱げよ」
“别磨蹭了快脱”

「は、はい!」
“是、是!”

 尚文が強く言えば、元康はすぐにインナーを脱ぎ捨てた。彫刻のような肉体――とは言いすぎだが、無駄のない筋肉と引き締まった細い腰は、男でも見惚れるほどの色気があった。服を脱ぎ捨てる仕草も様になる。
尚文语气一强硬,元康立刻把内衣脱了个精光。说是如雕塑般的躯体或许有些夸张,但那毫无赘肉的紧实肌肉与纤细腰肢,就连同性看了都不禁着迷。就连脱衣服的姿势都格外养眼。

「すごいね、元康くん……」
“真厉害啊,元康君……”

 割れた腹筋を辿っていくと男の象徴が目に入る。尚文が萎えるかと思って隠されていたものだ。
顺着那轮廓分明的腹肌往下看,男人的象征便映入眼帘。这原本是被藏起来、生怕尚文会退缩的东西。

(うわ、立派だ)
(哇,好雄伟)

 尚文は感嘆した。
尚文不禁发出赞叹。

 こんな立派なものを持ってるのに使ってないのだ。
明明拥有如此雄伟的资本,却从未使用过。

 それどころか、本来なら排泄に使うべき穴を、尚文を悦ばせるために利用している。彼がそこまでする理由が全部自分のためなのだと思うと、興奮を禁じ得なかった。
不仅如此,她甚至将本该用于排泄的部位,也用来取悦尚文。想到他做到这种地步全是为了自己,就难以抑制内心的兴奋。

「お義父さん……? なんだかまた大きく――」
"义父大人……?怎么感觉又变大了——"

「元康くん、もう一回しよう」
"元康君,我们再来一次吧"

「えっ?」
"诶?"

「だって俺、全然見れなかったし……元康くんの姿」
"因为我完全没能看到...元康君的身影"

「え、いや、ですが」
"诶,不,但是"

「まさか目隠しプレイで俺をイかせて終わらせようと思ってた?」
"难道你打算用蒙眼 play 让我爽完就结束吗?"

「そんなことはない……ですぞ」
"没有这回事...的说"

「じゃあいいよね?」
“那可以吧?”

 尚文はニッコリと微笑み、元康を横に押し倒した。体勢を変えると結合部から音が漏れる。中に出したまま蓋を閉めっぱなしだった。尚文は一旦抜いて広がった穴を見つめた。ローションのようなもので濡らされていたようだ。ヒクヒクと縁が震え、奥のほうからとろりとした白と透明な液がこぼれてくる。
尚文微微一笑,将元康推倒在侧。变换姿势时,交合处传出黏腻声响。原来他一直保持着内射状态未曾退出。尚文暂时抽离,凝视着那个微微张开的入口。那里似乎被润滑液浸得湿漉漉的,边缘正随着呼吸节奏轻轻颤抖,混合着白浊与透明的液体正从深处缓缓溢出。

 その視覚情報だけで尚文は硬くなっていった。元康の足を左右に広げ、今度は自分から押し入ろうと構える。
仅仅是这幅画面就让尚文再度硬挺起来。他掰开元康的双腿,这次准备主动长驱直入。

「お、お義父さん、俺が男でもいいんですかな?」
"岳、岳父大人...就算我是男人也可以吗?"

「うん。いけるみたい」
“嗯。好像可以进去”

 なんだか慌てふためいている元康を可愛いとすら感じる。
不知为何,甚至觉得惊慌失措的元康有些可爱。

 先端を穴の中に沈めようとしたとき、元康から制止がかかった。
正当要将尖端沉入洞中时,元康突然出声制止。

「あっ……待ってください、お義父さん!」
“啊……请等一下,义父大人!”

「何? 嫌だなんて言わないよね?」
“什么?你不会说不愿意吧?”

「違いますぞ! この体位では俺の姿が映像水晶に映らないんですぞ!」
“不对!这个姿势我在影像水晶里会拍不到的!”

 元康が指差す先には、ヘッドボードに鎮座した丸い水晶があった。
元康所指的方向,床头柜上安放着一颗圆形水晶。

 それを見た瞬間、尚文はこの状況の目的を思い出した。
看到它的瞬间,尚文想起了这个局面的真正目的。

(そうだった、これは撮影なんだ)
(对了,这是在拍摄啊)

 元々フォーブレイ王に頼まれなければ始まらなかったことだが、この姿の元康を他人に見せるのだと思った途端、胸の中がもやもやしてくる。映像だけだとしても、尚文の大切な存在がフォーブレイ王の慰みものにされるのだ。
原本若不是受弗布雷国王所托,根本不会开始这件事。但一想到要以这副姿态让其他人看到元康,胸口就莫名发闷。即便只是影像,让尚文珍视的存在沦为弗布雷国王的消遣对象——

(……そうだな。どうせなら思い切り見せつけてやろうか)
(……说得对。既然如此,不如彻底展示给他们看)

「お義父さん? 大丈夫ですか?」
"岳父大人?您没事吧?"

「あ、うん。ごめん。……元康くん、ちょっといいかな」
“啊,嗯。抱歉……元康君,能打扰一下吗?”

 尚文は元康を起こすと、映像水晶が撮れる角度を考えて体をずらした。元康の顎をつかんで顔が映るように調節し、その唇に口づける。
尚文扶起元康后,调整身体角度确保影像水晶能完整拍摄。他捏住元康的下巴调整面部位置,随后吻上了对方的唇。

「おと……っ、ん」
“呜……嗯”

 啄むキスを繰り返し、隙間から舌を入れる。驚いたように目を見開いた元康だが、尚文の意図を知ってか知らずか積極的に舌を絡ませてきた。キスの経験など元康のほうが圧倒的に多いだろうに、気持ち良さそうに目を細める。
啄吻反复交叠,趁隙探入舌尖。元康虽惊愕地睁大双眼,却不知是否领会了尚文的意图,主动缠卷起舌来。明明接吻经验该是元康更为丰富,此刻他却眯起眼睛露出陶醉神情。

 尚文は口の中を堪能しながら肌に指を這わせた。筋肉質なのにきめ細かな肌だ。胸の突起を掠めると元康の肩が小さく揺れた。もう一度指先でそこを掻く。
尚文一边品味着口中的触感,一边用手指在肌肤上游走。明明是肌肉结实的躯体,皮肤却意外地细腻。当指尖掠过胸前的突起时,元康的肩膀微微颤抖。他故意用指甲轻轻搔刮那个部位。

「んぅ、ッ……は、ぁ」
"嗯、呜……哈、啊"

 元康の手が制止するように尚文の腕に縋りつく。尚文は気にせず捏ね回した。少し痛みを伴うくらいの強さでいじると面白いほど腰を揺らす。もう片方の手で元康の下腹部に触れてみれば緩く勃ち上がっており、下から上へそっと扱いた。
元康的手像要阻止般攀上尚文的手臂。尚文毫不在意地继续揉捏着。发现用略带痛感的力道玩弄时,对方扭动腰肢的反应格外有趣。另一只手探向元康的下腹,触到微微抬头的欲望,便自下而上地轻轻抚弄起来。

「あぁっ、ぁ、はっ……」
"啊、啊、哈啊……"

 ビクビクと上体を震わせ、元康の唇が半開きになる。
身体微微颤抖着,元康半张着嘴唇。

 尚文は舌を吸い出し空中で絡ませた。くちゅくちゅと音が響き、唾液が糸を引いて垂れていく。赤く蕩けた瞳が尚文を映すと背筋がぞくぞくと震えた。
尚文伸出舌头在空中纠缠。啧啧的水声回荡着,唾液拉出银丝垂落。当那双泛着情欲红潮的眼眸映出尚文身影时,他的脊背窜过一阵战栗。

「ふっ……ン、はあっ、はあッ」
"嗯……啊、哈啊、哈啊"

「ん、元康くん、そこに四つん這いになってくれる?」
“嗯,元康君,能趴在那里四肢着地吗?”

「ふぁ、はい……」
“啊、好的……”

 元康は肘をつき、尻を突き出す姿勢になる。尚文も膝立ちになって無防備に晒された背中を見下ろした。反らされた腰を撫で、尻の奥にある卑猥な穴を親指でなぞる。
元康屈肘翘臀摆出姿势。尚文也单膝跪地,俯视着毫无防备暴露在眼前的背部。他抚摸着后仰的腰肢,用拇指摩挲着臀缝深处那淫靡的穴口。

「あ、ちょっと待って」
“啊、稍等一下”

 尚文はヘッドボードに置いていた映像水晶を手に取った。それを右手に持ち、今から結合する場所が見えるように近づける。
尚文拿起放在床头柜上的影像水晶。他右手持着水晶,将其凑近眼前,以便看清即将连接的部位。

「じゃあ挿れるよ」
"那我插进去了哦"

 今度こそ先端をゆっくりと挿入する。抵抗は少なく、元康が必死に緩めようとする動きが伝わってくる。
这次他缓缓地将尖端插入。遇到的阻力很小,能感受到元康拼命想要放松的动作。

 先程は元康に一方的にやられたので、性感帯を探るためにあちこちをじっくりと責めていく。
刚才被元康单方面主导,现在为了寻找敏感带,他要仔细地折磨对方的每个部位。

 そしてある一点を突いた瞬間、元康の小さな喘ぎが艶のあるものに変わった。
就在触及某一点的瞬间,元康细微的喘息陡然染上艳色。

「あ、ここかあ」
"啊...是这里啊"

「あぅっ……そこ、はッ……」
"呜嗯......那里、不行......"

 ぐりぐりと押すと元康が悲鳴に近い声を上げる。おそらく尚文に跨っていたときは意図的に避けていたのだろう。
研磨般按压时,元康发出近乎悲鸣的叫声。想必先前骑乘在尚文身上时,是有意避开了这里吧。

「これ元康くんが持ってて」
"这是元康君拿着的"

 尚文は水晶を元康の顔のほうに転がし、両手でがっつりと腰をつかんだ。
尚文将水晶滚向元康的脸,双手紧紧掐住他的腰。

「え――っ、うあっ、あぁっ!?」
"诶——呜啊、啊啊!?"

 パン、と肌をぶつけてそこを強く抉る。元康の背中が大きくしなり、中がぎゅうっと締まった。
啪地撞上肌肤又狠狠剜入。元康的脊背剧烈反弓,内里骤然绞紧。

「ははっ……すごい、元康くん、気持ち良いよ」
“哈哈……太棒了,元康君,好舒服啊”

「おとうさっ、ぁんんッ……んぐ、っ、ひっ、だめ、そこっ」
“尚文大、啊啊啊……嗯呜、啊、咿呀、不行、那里——”

 戦慄いて逃げようとする腰を引き戻し、タンタンと小気味良く中を突く。そのたびに元康の口から言葉にならない声が漏れた。とても心地良い声だ。涙まじりに自分を呼ばれると、尚文は言いようのない幸福感に満たされた。
尚文将颤抖着试图逃离的腰肢拽回,节奏明快地连续顶弄。每一下撞击都让元康漏出不成语句的呜咽。那带着哭腔呼唤自己的声音实在悦耳,尚文被难以言喻的幸福感彻底淹没。

 よく見ればちゃんと水晶を抱えている。あれに元康の喘いでいる顔がどアップで映っていることだろう。
仔细看去,水晶球仍被好好抱在怀中。想必元康此刻泫然欲泣的面容,正以特写镜头清晰地映在那上面吧。

(あとで見よう)
(待会儿再看)

 尚文は心の中でほくそ笑み、角度を変えてさらに奥へ捩じ込んだ。
尚文在心中暗自窃笑,变换角度向更深处顶入。

「ひ――ッ!?」
"咿——!?"

 元康の体がガクガクと痙攣する。声も出ないほど喉を震わせ、反らされた腰の下から白濁が散った。腸壁も絞るようにうねり、尚文は危うく出してしまうところだった。
元康的身体剧烈抽搐起来。喉咙颤抖得发不出声音,后仰的腰肢下方溅出白浊液体。肠壁绞动般蠕动着,尚文险些就要射出来。

 糸が切れたように元康が突っ伏す。息切れがひどく、尚文は心配になって元康の背をさすった。
线断般突然伏倒的元康。他喘息剧烈,尚文担忧地轻抚他的后背。

「はあ、ぁ……うぅ……」
"哈啊、啊……呜……"

「元康くん大丈夫?」
"元康君没事吧?"

「は、ぃ……平気、ですぞ。ちょっと……」
"没、没事......我很好。只是稍微......"

「え? なに?」
“咦?什么?”

 もごもごと籠もって続きが聞こえない。口元に耳を寄せようとして、入ったままのモノがぐちゅりと音を鳴らした。
含糊不清的声音闷在里面听不清后续。正想把耳朵凑近嘴边,留在里面的东西就发出了咕啾的水声。

「あんっ……ぅ」
“啊嗯……呜”

 元康がものすごく甘い声を出した。
元康发出了极其甜腻的呻吟。

 それを聞いた瞬間、尚文の中で何度目かの欲求がむくむくと湧いてくる。
听到这句话的瞬间,尚文体内又涌起一阵熟悉的渴望。

 ――顔が見たい。
——想看看他的脸。

 うつ伏せになった元康に覆い被さり、汗ばんだ背中に密着する。うなじや肩に口づけながら、中をゆっくりと掻き混ぜる。
他俯身压住趴伏的元康,紧贴那汗湿的脊背。一边亲吻后颈与肩膀,一边缓缓搅动内里。

「はぁっ、ぁ、んっ……お義父さん……」
"哈啊、啊、嗯……义父大人……"

 小さく喘ぐ元康の肩を引き寄せる。振り向いた彼の顔は、熟したリンゴのように赤くなっていた。瞳は熱に浮かされたように蕩け、尚文を見てへらりと笑う。
将微微喘息的原康拉近自己肩头。他转过来的脸庞已红透如熟透的苹果,眼眸似被热雾蒸腾般湿润,望着尚文咧嘴一笑。

「お義父さん、気持ちいい、ですぞ」
"义父大人...很舒服...哦"

 嬉しさと恥ずかしさの入り混じった、甘い笑顔だった。
那是糅杂着欢欣与羞赧的甜蜜笑容。

「――ッ」
"——"

 尚文の頬がカアッと熱くなる。いきなりそんな顔をするのは卑怯だ。
尚文的脸颊瞬间变得滚烫。突然摆出这种表情实在太狡猾了。

「元康くん、っ」
"元康君..."

 衝動的に尚文は腰を突き入れた。
尚文冲动地猛然挺腰。

 元康の背中がくっと仰け反る。開いた唇から嬌声が漏れ出てきた。
元康的脊背猛地后仰。微张的唇间泄出娇喘。

「はッ、あぅ……あっ、あン、あ、あっ」
“哈啊、嗯……啊、啊、啊、啊”

 元康はぎゅっとシーツを握りながら、尚文に合わせて腰を揺らしていた。後孔はすっかり尚文の形を覚え、突かれるたびに悦びに震えた。
元康紧紧攥着床单,随着尚文的节奏摆动着腰肢。后穴已经完全记住了尚文的形状,每次被顶入都欢愉得发颤。

 下腹部は何度も精を吐き出して水溜りを作っている。尚文が触れると、またピュッと薄い白濁が飛び出していった。
下腹部已经多次吐出精液积成了水洼。尚文一碰,又噗地溅出稀薄的乳白液体。

「元康くん、気持ちいい?」
“元康君,舒服吗?”

「ッ、ぁあ……はいっ、はぃ、おとうさっ……ああぁッッ!」
「啊、啊啊……是、是的,爸爸……啊啊啊!」

 元康はこくこくと頷きながら再度絶頂を迎えていた。ベッドが振動で揺れ、映像水晶が転がり落ちてしまう。
元康一边频频点头,一边再次迎来高潮。床铺因震动摇晃着,影像水晶滚落在地。

(……まあいいか)
(……算了)

 ぎゅうぎゅうと搾り取る動きをする腸壁に、尚文も我慢できず射精した。
被不断绞紧的肠壁挤压着,尚文也忍不住射精了。


***


「なおふみー、おはようなの。映像水晶を回収しにきたなの」
"尚文——早上好呀。我是来回收影像水晶的啦"

「ん……? うえっ、ガエリオンちゃん!?」
"嗯……?呜哇、葛拉利昂酱!?"

 尚文はガエリオンに叩き起こされた。いつ寝たのか思い出せず、隣を見るが元康の姿はない。
尚文被葛拉利昂拍醒了。完全不记得自己什么时候睡着的,转头看向身旁却不见元康的身影。

「あ、あれ……元康くんは?」
“啊,那个……元康君呢?”

「槍の勇者なら終わってすぐに帰ったなの。なおふみをゆっくり眠らせたいって言ってたなの」
“枪之勇者的话结束后就回去了哦。说是想让尚文好好休息呢。”

「そうなんだ……」
“这样啊……”

 別に一緒に寝ていても良かったのに……と、尚文は少しだけ気持ちが沈んだ。
明明一起睡也没关系的……尚文的心情稍微有些低落。

 しかし、ガエリオンが部屋をぐるりと回って玉を集めている姿を見て、嫌な予感が頭を占める。
然而,看着加埃里昂在房间里转来转去收集珠子的身影,不祥的预感占据了脑海。

「ガエリオンちゃん、何してるの?」
"加埃里昂酱,你在做什么?"

「映像水晶を回収してるなの」
"在回收影像水晶呢"

「待って。元康くんが持ってきたやつだけじゃないの?」
"等等。难道不是只有元康君带来的那些吗?"

「部屋中に配置していろんな角度から撮れるようにしておいたなの。これだけあればフォーブレイ王も満足するだろうなの」
“我在房间里各个角度都布置好了,这样就能从不同方位拍摄了呢。这么多照片,豚王大人一定会满意的吧。”

「え、ちょ、ちょっと、あの、どういうこと!? ――うわっ」
“等、等等,那个,这是什么情况!?——哇啊”

 尚文は慌ててベッドから起き上がり、床にあった何かを踏んで転んでしまった。
尚文慌忙从床上爬起来,却踩到地上某个东西摔倒了。

「な、何だ?」
“这、这是什么?”

 細くて黒い円錐型のような物体が転がっている。こんなもの部屋に置いた記憶はない。
地上滚落着一个细长的黑色圆锥形物体。我完全不记得房间里有这种东西。

「あ、それはガエリオンが槍の勇者に持たせたやつなの。なおふみが挿れるときにもたつかないようそれで慣らしておけって勧めておいたなの。ちゃんとその時の様子も映像水晶に収めておいてあるなの」
"啊,那是葛拉尼昂让枪之勇者带着的练习道具。说是为了让尚文插入时更顺利,建议先用这个适应一下。当时的情景还特意用影像水晶记录下来了呢。"

 衝撃的な事実に尚文の頭が追いつかない。
这个冲击性的事实让尚文的大脑瞬间宕机。

 そういえば、簡単に挿入できたことに疑問を感じた時があったような気がする。
说起来,当时确实对能够轻松插入这件事产生过疑问。

「……あー、えーっと……うん、それで……フォーブレイ王ってそんなにたくさんの映像水晶を全部見るつもりなのかな」
“……啊,呃……嗯,所以说……福布雷王真的打算看完这么多影像水晶吗?”

「たぶん編集するんじゃないかなの」
“大概会先剪辑一下吧”

「へー、そういうこともできるんだね」
“诶——原来还能这样操作啊”

 もはや何を聞いても驚かなかった。
如今无论听到什么都不会感到惊讶了。

 とりあえず着替えて、フォーブレイの使者のところへ向かおう。
先换好衣服,去弗布雷使者那里吧。

 そして言っておこう。
还有件事要提前说。

 編集が終わったらあとで見せて、と。
等编辑完成后记得给我看看。